ピアノの森2018|4話「一番のピアノ」のあらすじとネタバレ感想!

#4 「一番のピアノ」 あらすじ

丸山誉子が舞台に進み、過去の失敗の重圧に負けそうになっている。

心の叫びはウェンディに届き、一ノ瀬海が阿字野壮介の受け売りで克服法を提言したとおりに、心地よい環境がイメージできた。

落ち着きを取り戻した丸山誉子は初めて人前で実力を発揮することができた。

審査員席では今回のコンクールの質についての感想が出るほどだった。

現れて欲しくなかった面々の出現に立ち止まる一ノ瀬海。意を決して演奏を始めたものの動揺は抑えられず、ついさんざん聴いた阿字野壮介の演奏を再現してしまうことになった。

自分でも納得がいかない一ノ瀬海は演奏を中断し、会場内がどよめくなか、始めから弾き直した。

森のピアノ

阿字野壮介をピアノの世界へと再び導いた森のピアノの音が会場に満ち溢れる。

曲が終わってもしばし沈黙が続くほどの名演奏だった。

自分のピアノが弾けたと喜びを伝える一ノ瀬海。周囲のことなどおかまいなく、丸山誉子はピアノを聴いて人生初の感動を得られたと、一ノ瀬海にハグする。

雨宮修平は一ノ瀬海が自分をはるかに超えているという思いにとらわれているため、雨宮洋一郎が励ましても修平の心には届いていなかった。

一ノ瀬海は本選の課題曲が子犬のワルツだということを知って、にわかに本選で子犬のワルツを弾きたいと熱く語り始めた。

審査員室では一ノ瀬海の演奏についての議論によって予選通過者の発表が遅れている。

満点をつけた者、零点をつけた者、評価以前に採点できないという者、それぞれが意見をぶつけ合う。

結局予選通過者の中には一ノ瀬海の名はなかった。

予選を通過した丸山誉子が祝福されている場所を静かに離れる一ノ瀬海。丸山誉子は「それでもあなたのピアノが一番だった」と涙声で伝える。一ノ瀬海は心からの笑顔で丸山誉子にエールを送った。

感想

丸山誉子の演奏は、軽やかなタッチの明るい印象でした。ウェンディだとちょっと大きすぎるので、小さな子犬と戯れているような楽しいイメージです。

一ノ瀬海の演奏前は雨宮修平は完璧に弾いた自分が一番で、一ノ瀬海がノーミスで弾けば自分に次ぐ演奏になるだろうと予測していましたが、実際の演奏を聴いたらしょげちゃってます。

きっと信じられないものを聴いてしまったみたいな感覚かと想像できます。

阿字野壮介の音を出せばそれだけでもいい評価を得られることはわかっていても、その音は一ノ瀬海と阿字野壮介が探求している音ではないのです。

雨宮洋一郎の「手に負えるものじゃない」ってどういう意味なんでしょうか。

一ノ瀬海の才能を認めたということ? それともコンクール受けはしないことを示唆しているのでしょうか。

静かに一ノ瀬海をみつめる阿字野壮介の中では、予選がとおったら子犬のワルツを「超弾きてえ」という一ノ瀬海に対してきっと心からの嬉しさでいっぱいだろうなと思います。

強制されるのではなく、自分を表現し、それを聴いてもらいたいという一ノ瀬海の自発的な意思はこれからの練習に大きく影響するはずですから。

コンクールの在り方

審査に時間がかかっているのも当然ですよね。

型破りな演奏が果たしてクラシック音楽界で受け入れられるのか。

確かに一ノ瀬海の演奏は拍手を忘れるほど会場の誰もが魅了されてしまったのですが、佐賀武士が言うように、一ノ瀬海を通過させるとコンクールが成り立たなくなってしまうんですよね。

なによりも判断の基準が曖昧になってしまうのかと思います。そもそもコンクールって目的は何なんでしょう?

演奏の優劣であって、解釈(につけられるのかはおいといて)や自己表現における技法の優劣ではないと思うのです。

仮に一ノ瀬海が阿字野壮介スタイルで弾いたなら文句なく予選通過していたと思われます。コンクール優勝という肩書が必要なら、阿字野壮介スタイルで演奏して優勝すればいいのです。

一ノ瀬海にとってそれが許容できることとは思えないですが。

今回3者のK280を聴いて、それぞれがまったく別物であることに今更ながら嬉しさを感じています。

今までお堅いイメージしかなかったモーツァルトにこれだけ魅力があるとは全然思っていませんでした。

今まで自分のお気に入りの作曲家オンリーでとおしてきたのですが、ピアノの森を見て聴いてちょっと考え直してみようかなと・・・。

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