10月13日から公開された「アンダー・ザ・シルバーレイク」。
凛子
ひっきー
今回はそんな不思議でユニークな世界の映画「アンダー・ザ・シルバーレイク」をご紹介します。
作品情報
あらすじ
“大物”になる夢を抱いて、L.A.の<シルバーレイク>へ出てきたはずが、気がつけば職もなく、家賃まで滞納しているサム。
ある日、向かいに越してきた美女サラにひと目惚れし、何とかデートの約束を取り付けるが、彼女は忽然と消えてしまう。
もぬけの殻になった部屋を訪ねたサムは、壁に書かれた奇妙な記号を見つけ、陰謀の匂いをかぎ取る。
折しも、大富豪や映画プロデューサーらの失踪や謎の死が続き、真夜中になると犬殺しが出没し、街を操る謎の裏組織の存在が噂されていた。
暗号にサブリミナルメッセージ、都市伝説や陰謀論をこよなく愛するサムは、無敵のオタク知識を総動員して、シルバーレイクの下にうごめく闇へと迫るのだが――。
(出典:https://gaga.ne.jp/underthesilverlake/)
キャスト・監督
アンドリュー・ガーフィールド(サム)
『大いなる陰謀』(07)で映画デビュー。
『BOY A』(07)で英国アカデミー賞BAFTA賞テレビ部門で主演男優賞受賞。
ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロ原作『わたしを離さないで』(10)、ゴールデン・グローブ賞助演男優賞にノミネートされたデヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』(10)など話題作に続々出演。
続いて、主人公を演じた『アメイジング・スパイダーマン』(12)と『アメイジング・スパイダーマン2』(14)が、合計15億ドルの興行収入を上げ、世界中にその名を知られる。
さらに、戦争ドラマ『ハクソー・リッジ』(16)ではアカデミー賞主演男優賞ノミネートを果たす。
18年6月には「エンジェルス・イン・アメリカ」で演劇界最大の祭典トニー賞で主演男優賞を受賞。
ライリー・キーオ(サラ)
歌手エルヴィス・プレスリーと女優プリシラ・プレスリーの孫。
『ランナウェイズ』(10)で女優デビューを果たし、続く『グッド・ドクター 禁断のカルテ』(10)ではオーランド・ブルームと共演。
その後、スティーブン・ソダーバーグ監督作『マジック・マイク』(12)や、世界的熱狂を巻き起こした『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)などに出演。
ソダーバーグ制作総指揮のTV ドラマ「ガールフレンド・エクスペリエンス」(16)に主演し、ゴールデングローブ賞期間限定シリーズ/TV 映画部門にノミネート。
また、『アメリカン・ハニー』(16)では、2017年インディペンデント・スピリット・アワード助演女優賞にノミネート。
デヴィッド・ロバート・ミッチェル(監督)
監督・脚本を務めた映画デビュー作『アメリカン・スリープオーバー』(10)はその年のサウス・バイ・サウス・ウエストでプレミア上映され、審査員特別賞を受賞。
また、カンヌ国際映画祭国際批評家週間で世界プレミア上映、ドーヴィル・アメリカン映画祭審査員賞、ミュンヘン国際映画祭アメリカ・インディーズ新人賞など数々の賞を受賞。
そして長編2作目のホラー映画『イット・フォローズ』(14)はカンヌ国際映画祭国際批評家週間でプレミア上映され、インディペンデント・スピリット賞4部門ノミネート。
映画批評サイトRottenTomatoesでは、驚異の96%という数字をたたきだすなど辛口批評家から絶賛され、全米では急遽拡大公開となり、3週にわたりTOP10にランクイン、世界的大ヒットを収める。
(出典:https://gaga.ne.jp/underthesilverlake/)
ネタバレ感想
シルバーレイクに住むサムはハリウッドでの成功を夢見ていますが、全く成功せずその日暮らしの生活を送っています。
家賃も滞納していて、立ち退きの日が迫ってきています。
そんなある日、サムの家の前に謎の美少女サラが引っ越してきました。
サラに一目惚れしたサムは、サラと仲良くなります。
家で一緒に映画を見て楽しみます。
また明日と言って別れた2人ですが、次の日サムがサラの家に向かうと家はもぬけの殻担っていました。
サラを探すうちにサムはどんどんハリウッドの謎にはまってしまいます。
ここからサムの見るものや行動は現実なのか、果たしてサムの見ている夢なのか全く分からない世界になっていきます。
サムがはまっていったのは、ハリウッドにある都市伝説。
実はこういう都市伝説は実際に昔から存在するようです。
それはハリウッドで成功できるのはほんの一握りの人達だけです。
成功できるのは才能だけでなく、なんか秘密があるのだと思う人たちが多かったのです。それが都市伝説として広まっていきました。
サムもそんな都市伝説にはまります。
それがサラが消えたことに関係あるのではと思うのでした。
そしてついに、鍵を見つけたサムはシルバーレイクの地下の世界に入って行くのです。
ゼルダの伝説に出てくるような地下世界。
ひたすた先に進みます。そこはシェルターのようになっていて、結局は地下から外に出てしまいました。
この地下も現実なのか、夢なのかわかりません。
言えることはサムはハリウッドで成功する夢に敗れ成功できない自分から、自己逃避をしたことでした。
全ての責任は自分にあるではなく、すでに決まっていることだと思ってしまったのでした。
ココが見どころ
この「アンダー・ザ・シルバーレイク」にはたくさんの映画へのオマージュが登場します。
映画好きの人にとってはたまらない作品となっています。
しかもオマージュされた映画のほとんどが、夢なのか現実なのか分からない不思議な映画なのです。
サムの母親が好きだという「第七天国」。
戦地に行った夫が死んだという連絡を受ける妻。しかしラストシーンでは死んだはずの夫が帰ってくるのです。
現実なのか奥さんの夢なのか分からないジーンです。
サムが映画の中で見る不思議な世界のように。
サラにデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の初の長編映画「アメリカン・スリープオーバー」も野外上映されています。
サムがその映画を見ていて、ふと横をみるとその映画い出演している女の子がいるのです。
そんな謎のシーンもたくさんあります。
不思議な映画だなと思いながら見ていますが、なんだかその世界が心地よく感じてしまいます。
きっとサムはこの世界にいたいんだろうなーと思ってしまいました。
現実ではなく、この不思議でPOPな世界にずっととどまっていたそう思ってしまいました。
カラフルで楽しい不思議な世界。
そんなPOPでユニークな世界が描かれている映画でした。
まとめ
デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督が作り出した、不思議な世界それが「アンダー・ザ・シルバーレイク」の世界です。
ハリウッドにはサムのような人はたくさんいるのでしょう。
誰もが憧れ夢見る世界。
しかしそこで成功できる人はほとんどいません。
「でも成功したい」その思いがサムの作り出したおかしな世界になっていました。
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