凛子
ひっきー
鬼才ジョン・カーペンター監督作品「クリスティーン」をご紹介します!
作品情報
あらすじ
1957年、デトロイト。1台の赤のプリムス・フューリーが完成しつつあった。
生産ライン上にあるその車に乗って一服していた工員が車中で謎の死を遂げる。
時は流れて1978年、カリフォルニア州ロックブリッジ。
いじめられっこの気弱な高校生アーニーは、友人デニスと学校の帰り道、偶然、ボロボロになって打ち捨てられていたクリスティーンと名付けられた1958年型プリムス・フューリーに魅入り、貯金をはたいて持ち主の世捨て人ルベーから買い取る。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)
キャスト・監督
キース・ゴードン(アーニー)
アメリカ合衆国の俳優、テレビ監督、映画監督。
『殺しのドレス』で演じたナード風の青年が印象的。
成長してからは、カート・ヴォネガットの『母なる夜』を映画化。
アレクサンドラ・ポール(リー)
1982年にテレビ映画『ペーパー・ドールズ』で女優デビュー。
1983年のスティーヴン・キング原作でジョン・カーペンター監督のホラー映画『クリスティーン』のヒロイン役で注目を集め、その後様々なテレビドラマや映画へ出演してキャリアを築いた。
ジョン・カーペンター(監督・音楽)
アメリカ合衆国の映画監督、脚本家、映画プロデューサー。
1978年には、現在においてシリーズ化されているスプラッターホラー映画『ハロウィン』の記念すべき第1作を低予算かつ短期間で作成し、大ヒットさせる事に成功。
『ニューヨーク1997』(1981) では、N.Y.マンハッタン島を刑務所にする独自の発想で注目を集め、『遊星からの物体X』(1982) では、映画史の古典の理解とそのオリジナリティ溢れる解釈で、当時の観客の想像をはるかに超えた数々のクリーチャーを創造し、従来の侵略物にはなかったショッキングな演出により、その名を世界中に知らしめた。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)
ネタバレ感想
1984年5月に日本公開された「ホラー映画」です。
ジョン・カーペンター監督作品と聞けば、ホラーであると容易に検討はつきますがその通り。
そして何十年も前の作品だけど、今観ても十分楽しめます。
初見の人は、逆に驚くかもしれません。
今のようなCG技術などはもちろん無く、それじゃあどうやって車を生きているように見せられるんだ?!と。
往年の名作で車とくれば、ナイトライダーを思い浮かべるところですが、同じく主役とパートナーになるものの全く内容は違います。
相棒、と言うよりはクリスティーンには怨念が宿っていて、オーナーになった者へ憑りつくのです。
気弱でいじめられっ子だったアーニーは、ある日出会った一台のクリスティーンと呼ばれる真っ赤なプリムス・フューリーに一目ぼれし、貯金をはたいて購入します。
それからアーニーは時間を惜しまずクリスティーンを整備し可愛がり愛情を注ぐ。
はじめは一目ぼれして購入する程好きなんだからなぁ、なんて思いますがどんどん狂気的になる様を観ていて興味津々と怖さが入り乱れます。
彼女や友人、いじめっ子たちや両親との人間関係もよく描かれています。
クリスティーンに異変が現れると、アーニーも人が変わったように気性が荒くなる。
どんどん加速し、最後にはアーニーを止めようとした唯一の友人との攻防で死んでしまいます。
この切なさもなかなかですが、スクラップにされたクリスティーンが少し動くシーンで終わるのをみると、何代もオーナーを代えてクリスティーンは生き続けており、今からもそうなんだろうと感じさせます。
この作品はこの「2人」の映画と言っても過言ではないので、キース・ゴードンはかなりハマり役です。
キャリーにも似た感じですが、両作共に往年の名作。
そしてこの2作共に原作はスティーヴン・キング。
いじめっ子のリーダーはトラボルタに似ていますが、そうではないですよ。
時代を感じるファッションやスタイルで、そこも良いところです。
ココが見どころ!
全く不自然ではないクリスティーンの「動き」。
アーニーの彼女を車に閉じ込めるようにドアのカギが閉まったり、ラジオが流れたり。
この辺りはまだまだです。
いじめっ子たちがアーニーが強く変わったことに苛立ち、大切にしているクリスティーンを狙う。
もうこれでもかとバットや工具などでボッコボコにされるクリスティーン。
観ているこっちも胸が痛い。
それはすでにただの車ではなく、女性として観ているからのような気がします。
彼女に嫉妬したり、アーニーを守ろうとしたり、アーニーの彼女はどう見てもこのクリスティーン。
いつものようにクリスティーンの元へ行ったアーニーは、その変わり果てた姿に泣き崩れます。
すると、少しずつ異変が。
ようやく車ではなく、意思を持つ何かだと理解したアーニーは、力を見せてくれと語りかける。
見所ポイント1はココ!
凄い勢いでクリスティーンは元に戻っていきます。
これ、ホントにどうなってるんだろう??
完璧に戻ったあとから本領発揮。
ポイント2
最後の追い込みで、自分を痛めつけたメンバーを自ら死に追いやりに向かうクリスティーン。
どれだけ走ったって逃げられない、車なんだし。
ビルの隙間に入って逃げると、なんとガリガリ車体を引きずりながら向かってくるのです。
ここは本当に恐怖であり驚きです。
実際に思いっきり進んでいるのだと思いますが、行こうと思っていけるものなのか?
色んな意味で衝撃的な作品であり、名作なのです。
まとめ
本作撮影にあたり、プリムス・フューリーが全米から23台集められました。
これだけでも大がかりで製作費もかなりのものではないかと思いますが、やはりほとんどがこの車と特殊効果にあてられたようです。
その結果、まさにそれを前面に押し出した名作が作られたので大成功ですよね。
昔の映画は観ないという方もいますが、ジャンルもたくさんありこういう衝撃を受ける作品も存在します。
凛子
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