凛子
ひっきー
アクションシーンだけではない全編目が離せません!
「アトミック・ブロンド」ご紹介します!
作品情報
あらすじ
1989年、東西冷戦末期のベルリン。
世界情勢に多大な影響を及ぼす極秘情報が記載されたリストが奪われた。
イギリス秘密情報部 MI6 は凄腕の女性エージェント、ロレーン・ブロートンにリスト奪還を命じる。
ベルリンに潜入中のエージェント、デヴィッド・パーシヴァルとタッグを組み任務を遂行するロレーン。
彼女には、リスト紛失に関与したMI6内の二重スパイ、”サッチェル”を見つけ出すという、もう1つのミッションがあった。
(出典:http://atomic-blonde.jp/#storyArea)
キャスト・監督
シャーリーズ・セロン(ロレーン・ブロートン)
1995年に映画『アーバン・ハーベスト3 ザ・スケアクロウ』のエキストラ出演を経て、1996年に『2 days トゥー・デイズ』で映画デビュー。
この作品で一躍知られるようになるが、「セクシーなブロンド役」ばかりのオファーが寄せられた。その後はドラマやサスペンス、アクションなど、様々なジャンルの作品に出演し、トップ女優としての地位を築く。
2003年の『モンスター』で実在の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを演じるため、自ら関係者を取材して役作りのために10kg以上体重を増やした。
この作品で、アカデミー主演女優賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞、ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)などを受賞した。
ジェームズ・マカヴォイ(デヴィッド・パーシヴァル)
1995年に『The Near Room』で映画デビュー。
主にイギリス国内のテレビや舞台で活躍してきた。
2007年公開の『つぐない』でゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされ、ロンドン映画批評家協会賞英国主演男優賞を受賞した。
2008年には『ウォンテッド』でハリウッド大作に主演した。
デヴィッド・リーチ(監督)
アメリカ合衆国の俳優、映画監督。
スタントマン・二班監督として多数のアクション映画に関わり、映画『ジョン・ウィック』のプロデュースおよび共同演出で知られるようになる。
シャーリーズ・セロン主演の映画『アトミック・ブロンド』にて単体監督デビュー。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)
ネタバレ感想と考察
とにかくシャーリーズ・セロンがセクシーでカッコいい。
マッドマックスもそうでしたが、強くてカッコいい戦う女性というイメージもガッチリついた感じですね。
女が男と戦って勝てるわけない、と単純に思うところですが、本作のアクションはそこを感じさせつつ展開するのでよりリアルになっています。
ただ単にやたら強いわけでもなく、頭脳と速さを元に戦いつつボロボロになります。
セガールぐらいいくと、もう無敵で逆に面白いと思えますが、あまりにも強すぎたり銃弾よけすぎるとそんなわけないだろ、という気持ちが芽生えてしまうものです。
ストーリーのはじまりは取調べからで、すでに傷だらけ。
何が起こったのか?を回想しながら、物語は進んでいくのです。
女版ジョン・ウィックと言われていましたが、確かに生身の人間を感じさせるアクションシーンは似ていると思います。
それもそのはず、監督は同じでデヴィッド・リーチ。
シャーリーズは製作もしており、このジョン・ウィックをみて監督に起用したと言われています。
しかし、本作はサスペンスもありガッチリとしたスパイ映画。
ベルリンの壁崩壊直前のベルリンで、極秘情報が記載されたリストの奪還と二重スパイは誰なのかを突き止める。
そこには、仕掛け仕掛けられ、罠がどこにあるかわからない。
誰も信用出来ない状況で、リストの確保と二重スパイ「サッチェル」を見つけ出すことは出来るのか?
ワクワクする内容なのですが、展開が早くあれ?ここはこれで、これはこの仲間で...。
と、分からなくなるかもしれません。
明らかに怪しく嫌なヤツ、パーシヴァル。
そして近づくフランスのスパイ、デルフィーヌ。
そこまで登場人物が多いわけではないのに、ちょっと複雑です。
置いていかれないようにかぶり付き、ラストにはこっちまでニヤっとしてしまう、どんでん返しが待っています。
MI6のスパイであるロレーンは、CIAの主任カーツフェルドに悪態をつき、見事に話を完結させMI6を言いくるめる。
そう!このロレーンこそが二重スパイ「サッチェル」だったのです。
パーシヴァルから執拗に狙われ、なんだコイツ!とロレーンに感情移入している観客に思わせに、実は全ての罪を着せ身を守るのはロレーン。
パーシヴァルはロレーンに使われたのです。
ラストを知り、これまた観返したい!と思うはずです。
映画館で観たので、1回でとりあえず帰りましたが家が初見だったとしたら、きっともう一度初めから再生していることでしょう。
そしてよく考えると、あのシーンは何を意図するものだったのか・・・?
という謎のシーンがあり、それに繋がるものが更にあるのです。
ロレーンが「氷づけのバスタブ」に入るシーンがあり、傷を癒すものかな?なんて思ったりしますが、どうも腑に落ちない。
タバコを吸うことと、お酒を飲むシーンがよく出ますが、ここでそれに似たもの「ウォッカ」を飲みます。
これ、ロシアのお酒。
KGBとはロシア・モスクワを本部とする「ソ連国家保安委員会」と言う政府機関。
冒頭を思い出すと、リストを持っていたMI6のガスコインと親密な仲にあったと思われるロレーン。
ガスコインは西側へ亡命を企てる東ドイツ国家保安省のシュタージからリストを受け取っていた。
そこでこのリストをガスコインから奪ったのが、KGBのバクティン。
ガスコインとのやり取りや、リストを持っていることがバレたことから、ガスコインとKGBは何らかの繋がりがあると考えられます。
そのガスコインと親密だったロレーンは、KGBとも関りがあるのではないか?
そうすると、バスタブやウォッカはそれを指すシーンだったのではないのか?
とすると・・・ロレーンは二重ではなく「三重スパイ」。
ラストをみるとCIAに属しながら、MI6とKGBにも繋がる・・・音楽もベルリンが舞台だからという理由だけではなかったのか??なんて妄想が膨らみます。
間が空き、また観返しましたがやっぱりスタイリッシュで最高の一本です。
ココが見どころ!
もちろん派手で迫力満点のアクション!
本作の為に、並々ならぬ努力とトレーニングを重ねて撮影に挑んだシャーリーズ・セロン。
本編を観れば自ずと分かりますが、体当たりです。
カットの変わらない長回しアクションシーンもあり、階段に吹っ飛ばすシーンは予告でありますが、吹っ飛ばされるシーンもあり、思いっきり壁にぶつかり起き上がるその人はシャーリーズ本人。
殴り合うシーンも同じく、本人が行っています。
本格的なアクションを自ら行うのは、最近では韓国映画の「悪女」がありましたよね。
負けず劣らずのアクションシーン全開で、よくここまで出来るなぁと感心し女性でもこんなことが出来るんだと思い知らされます。
そしてもう一つの見どころは、「色と音楽」。
この色使いはオンリーゴッドを思わせるダークな世界観がチラッと出てきたり、色で表すシーンも面白く、80年代の音楽盛沢山でベルリンが舞台のため「ロックバルーンは99」がかかったりします。
年代がハマる人には、一段とたまらないチョイスで楽しめる事請け合いです。
R15指定ですが、これはきっとフランスのスパイ、デルフィーヌと絡みあうシーンがあることからかもしれません。
アクションも激しいですが、体の一部が飛ぶようなグロテスクなのはナシ。
女性同士絡むシーンでは、シャーリーズが男性に見える程に男前です。
アクションに音楽、色彩にバイセクシャル、こんなに盛り込みスタイリッシュでスマートに仕上げる腕も素晴らしい。
まとめ
続編が進行していると、シャーリーズ自身が語っていたので製作中かもしれませんね。
ジョン・ウィック同様、シリーズ化してどんどん新たなアクションシーンをみせてもらいたいものです。
女性が活躍するアクション映画は、これからも進化し続けるようで期待ですね。
凛子
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