今回ご紹介する映画は、1996年に公開されたジャン=ピエール・ジュネ監督の「ロスト・チルドレン」です。
ひっきー
凛子
それでは、本作について詳しくご紹介します!
作品情報
あらすじ
錆びれた港町、雨の降る夜に怪力男のワンは弟のダンレーを一つ目族に誘拐されてしまう。
子供スリグループのリーダーのミエットと共に弟を取り返すべく奮闘する。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%B3)
キャスト・監督
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
ワン:ロン・パールマン
ミエット:ジュディット・ヴィッテ
博士:ドミニク・ピノン
マルチェロ:ジャン・クロード・ドレフュス
クランク:ダニエル・エミルフォルク
イルヴィン:ジャン=ルイ・トランティニャン
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=28658)
ネタバレ感想
好き嫌いが分かれる一癖あるファンタジー映画でした!
荒廃した港町で、サーカスの見世物として働いていた怪力男のワン。
ワンはゴミ箱に捨てられていた赤ちゃんをダンレーと名付けて、弟として可愛がっていました。
ダンレーは何でも何かしら食べている食いしん坊。
ある夜、片目に物体を透視できる機械を付けた1つ目族がサーカスのトレーラーに押し入り、ダンレーを拐っていてしまいます。
この町では子供の失踪事件が相次いでおり、その犯人がダンレーを連れ去った1つ目族です。
ダンレーを連れ去った1つ目族を追っていると、子供の窃盗団と出会います。
その窃盗団の紅一点はミエットという少女。
知能の低いワンは、1つ目族から守ってくれたミエットの後をついていくことにします。
一方、海に佇む実験室では、イルヴィンと呼ばれる水槽の中に入った脳みその誕生日会が開催。
他には、小人の女性と、博士と全く同じ姿形をした6人のクローン人間、楽しい夢を見ることができずに急速に老いていくクランクがいます。
彼らは、全て博士が作り出した創造物でした。
ミエットの後を追ったワンは、ミエットたち強盗団のボスである双子の姉妹に出会います。
双子は孤児院を経営して、そこで子供たちに盗みを教えて生計を立てている強欲な姉妹。
姉妹は宝石の入った金庫を狙っていましたが、どうやって重たい金庫を動かすのか頭を悩ましていました。
そこに、タイミングよく怪力のワンが登場したことで、双子はワンを利用することにします。
ワンたちは金庫を盗み出し中から宝石を出していましたが、そこで1つ目族の車を目撃。
ミエットは純粋なワンの弟探しを手伝うことにして、他の仲間と別れます。
しかし、宝石を持ち逃げしたミエットの裏切りに双子は激怒。
ワンたちは、1つ目族のアジトに潜入していきます。
そこでクランクたちが子供と引き換えに、1つ目族の機械の目を渡している事実を知ります。
誘拐された子供の中にダンレーを見つけますが、2人は捕まってしまいます。
1つ目族からワンとミエットが処刑されるという情報を得た双子は、利用価値のあるワンを助け、裏切り者のミエットを見殺しにすることを思いつきます。
そこで、以前双子を見世物にしていたノミ使いのマルチェロに会いに行き、協力するよう命令します。
マルチェロによってワンは救い出されますが、ミエットは海の底に沈んでしまいます。
しかし、海底で潜水服を来た男に助けらます。
その男は、実験室の博士で6人のクローンのオリジナル。
しかし記憶喪失になり自分が誰かもわからない状態でした。
ミエットはワンと合流し、実験室の場所を刺青師の頭に掘られた地図で確認します。
しかし、実験室に向かおうとする2人の前に双子が立ちはだかり、ワンにノミを放って、ミエットから宝石を取り返そうとします。
絶体絶命の状況で双子を恨んでいるノミ使いのマルチェロが登場し、2人を助けてくれました。
ワンとミエットは実験室に侵入しダンレーを探しますが、小人の女やクローンたちに見つかってしまいます。
そこに記憶を取り戻したオリジナルの博士が登場し、自分の間違いを正すためにダイナマイトで実験室を破壊しようとします。
博士と面識のあるミエットは実験室にいる子供を救い出したいと言い、博士に爆破の時間を遅らせてもらいます。
ダンレーを含む子供たちを救い出して、ワンとミエットはボートで脱出します。
生き残った脳みそのイルヴィンと6人のクローンもボートで脱出しますが、それを見ていたオリジナルの博士は自分を助けるように叫びます。
しかし、ボートはどんどん実験室を離れていき、ダイナマイトのレバーにとまった鳥がレバーを押してしまい、実験室は大爆発。
なんとも急展開な終わり方でした!
ココが見どころ
ミエット役のジュディット・ヴィッテに注目です。
幼いながら大人びた顔立ちと落ち着いた佇まいで、他の子供と一線を画すオーラを放っています。
映画「レオン」でマチルダ役を演じたナタリー・ポートマンを観た時と同じような印象を受けました。
現在は女優の道を選ばずに映画に出演していませんが、彼女の貴重な出演作品の1本でした。
まとめ
ストーリーや最後の終わり方など少し無理がある部分はありますが、独特な世界観を楽しむにはもってこいの映画でした!
ファンタジー好きには充分楽しめる1本だと思います。
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