凛子
ひっきー
お金や幸せの価値観について考えさせられる、「億男」ご紹介します!
作品情報
https://twitter.com/okuotoko_movie/status/1057044407495639041
あらすじ
兄が3000万円の借金を残して失踪して以来、図書館司書の一男は、夜もパン工場で働きながら借金を返している。
妻・万左子は度重なる借金の返済に苦心し窮屈に生きる子としか選んでいない一男に愛想を尽かし、離婚届を残して娘・まどかと一緒に家を出てしまうのだった。
そんな踏んだり蹴ったりの一男だったが、突然宝くじが当たる。
(出典:http://okuotoko-movie.jp/)
キャスト・監督
佐藤健(一男)
1989年3月21日生まれ・埼玉県出身。
【近年の主な出演映画】
『るろうに剣心』シリーズ(12・14)、『バクマン。』(15)、『世界から猫が消えたなら』『何者』(16)、『亜人』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17)、『いぬやしき』(18)
高橋一生(九十九)
1980年12月9日生まれ・東京都出身。
【近年の主な出演映画】
『シン・ゴジラ』(16)『3月のライオン前編/後編』『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY-リミット・オブ・スリーピング ビューティー』(17)『嘘を愛する女』『blank 13』『空海-」KU-KAI-美しき王妃の謎』(白楽天役 日本語吹替)『空飛ぶタイヤ』(18)
大友啓史(監督)
1966年生まれ。岩手県出身。
ドラマでは、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」シリーズ(01)、「ハゲタカ」(07)、「白州次郎」(09)、大河ドラマ「龍馬伝」(10)などを演出、イタリア賞はじめ国内外の賞を多数受賞する。
映画では『ハゲタカ』(09)、『るろうに剣心』(12)、『プラチナデータ』(13)、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)を手がけ、いずれも大ヒットを記録。
(出典:http://okuotoko-movie.jp/)
ネタバレ感想
https://twitter.com/okuotoko_movie/status/1053601726496956416
「一体何が幸せなのか?」
これが一番のテーマだと思います。
その人にとっての幸せというものはそれぞれの価値観で決まり、千差万別。
一男は借金さえ返せたらまた妻と娘と幸せな生活を送れるんだ、と思い込んでいたが妻にとっての幸せではなかった。
そのことに気づかない一男に愛想を尽かし去ってしまう。
それでもまだ分からない一男には、身をもって理解する時間が必要だったという話。
とは言え、人それぞれ何を持って幸せと言うのか?感じるのか?は違い、これは一つの物語。
親友である九十九が宝くじに当選した賞金を持って消え、九十九の行方を少しづつ辿っていく。
出会っていく億万長者たちは全員九十九の関係者であり、個性があからさまに強い。
そんなヤツいないだろ、とは言い切れない感じもありつつですが違和感は否めません。
一人二人と出会っていくうちに、一男の考え方や物の見かたが変わって来る。
上手く回想シーンが入るので、九十九という人間がどういう人物なのかが見えてきます。
億万長者と言っていたけど、実は事業に失敗してお金を持って逃げたんだと思わせるが、一男との昔のやり取りや関係を見ているととてもそうとは思えなくなる。
絶対に九十九は持ち逃げをしたんじゃないはず!と、どんどん確信に変わる頃現れます。
九十九は自分を追いかけることによって、一男に本当のお金の意味を知って欲しかったのです。
自分の周りにいた人たちがどういう考え方を持ちどんな人間であるかを知り、ある意味失敗してしまった自分のようにはなって欲しくないという思いもあったはず。
昔から知っている親友の一男であって欲しいという願い。
それを感じると泣けてきます。
一男が九十九に、「信じていた」と伝えますが、同感!と思うでしょう。
何か不思議な気持ちになり、改めて自分を見直す機会になるかもしれません。
2度、3度観てみると、より見えて来るような気がします。
ココが見どころ!
https://twitter.com/okuotoko_movie/status/1057587990539583491
一男と九十九がモロッコ旅行に行ったときの様子を回想するのですが、その光景がなんとも素敵です。
雄大な砂漠は圧巻で、そこで語る落語に泣けます。
一男と九十九の人柄も見え、どうしても疑うことが出来ない。
これは最終的に信じることは間違いではなかった、と自分も安堵したりします。
ここへ辿り着くまでの道のりで、どんな個性だよと突っ込みたくなるような人間に出会う。
出て来る人間、それぞれがお金に対しての見かたが違います。
北村一輝演じる百瀬、藤原竜也演じる千住、沢尻エリカ演じる安田、そして金持ち好きのあきら。
全くの別次元にいる人々のようですが、もし自分が億万長者ならと思うとそうとも感じないかもしれません。
では、自分はどの人に当てはまるのか?
明らかに怪し過ぎてイメージ出来ない気もしますが、冷静に見るとみんなお金に操られている方なのでしょう。
それに愛想を尽かし絶望したのが九十九。
なんでも成功してしまうと怖い...これは映画でもよくあり芸能ニュースなどでも目にすることがありますよね。
意見の相違で離れる、など。
この作品を観て、どう感じ受け止めるかは人それぞれ。
見失っているならば、もしかしたら我に返るきっかけになるのかもしれません。
まとめ
お金とは?幸せとは?
それぞれの価値観は違うものなので、面白い。
全て見せ合え話会える相手が一番大切なんじゃないかと思う結果でした。
凛子
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