凛子
ひっきー
二人の主役と怪演をみせる脇役たち「検察側の罪人」ご紹介します!
作品情報
あらすじ
都内で発生した強盗殺人。
被疑者の一人は、過去の未解決殺人事件の重要参考人だった。
捜査方針を巡って、対立する二人の検事。
法で裁けない罪人は、罰を免れ赦されるのか。
罪と罰、善と悪、そして、司法と検察官…。正しいのは、どちらの正義か?
(http://kensatsugawa-movie.jp/)
キャスト・監督
木村拓哉(最上毅)
1972年11月13日生まれ。東京都出身。
近年の映画出演作
武士の一分(06)、HERO(07)、アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン(09)、SPACE BATTLESHIPヤマト(10)、HERO(15)、無限の住人(17)、マスカレード・ホテル(19予定)
二宮和也(沖野啓一郎)
1983年6月17日生まれ。東京都出身。
近年の映画出演作
GANTZ/GANTZ PERFECT ANSWER(11)、プラチナデータ(13)、ピカ☆★☆ンチLIFE IS HARDたぶんHAPPY(14)、暗殺教室(声の出演)、母と暮らせば(15)、暗殺教室~卒業編~(16)、ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~(17)
原田眞人(監督・脚本)
1949年7月3日生まれ。静岡県出身。
黒澤明、ハワード・ホークスといった巨匠を師と仰ぐ。
79年、「さらば映画の友よ」で監督デビュー。
「KAMIKAZE TAXI」(95)は、フランス・ヴァレンシエンヌ冒険映画祭で准グランプリ、監督賞を受賞。
社会派エンタテインメントの「金融腐蝕列島「呪縛」」(99)、「クライマーズ・ハイ」(08)などがある。
(http://kensatsugawa-movie.jp/)
ネタバレ感想
原作を読んでいないのですが、この作品は原作がかなり濃く面白いものじゃないのかと映画からひしひしと伝わります。
視点も面白く興味深い。
そしてこのダブル主役が話題になりましたが、目が離せなくなったり観ていて嫌悪感を抱く名脇役たち。
なんて嫌な奴で異常なんだと強く思わせるほど、演技が素晴らしいということ。
ただ、気になるのは作中の会話の仕方。
観客のことを考えるよりも、よりリアルを追求し本当にその場の人たちの言葉やスピードをそのまま再現したものでした。
この手法はシン・ゴジラが斬新で、やはり同じように感じてしまうと似てるなぁ、真似しているのかと思うのは拭えません。
しかし、会話の中の迫力は負けてはいません。
最上と沖野の二人の掛け合いも良いですが、一番の盛り上がりは沖野が松倉と対峙するシーン。
しかも長い!鳥肌ものの真に迫る演技が凄まじい。
そしてストーリーは検察官、法を守る人間とは言え「人間」に変わりはないといったところ。
最上には学生時代の仲間の一人である少女が無残な姿で死を迎えた過去があり、ある事件で当時容疑者であった男と出会う。
沖野を使い色々な角度から攻め立て、事実を知りたかったのは今の事件ではなく過去の犯行について。
やがて今の事件については否認を続けるものの、過去の事件からは時が経ちすでに時効が成立していたため、あっさりと告白したのです。
確信を得た最上は、法で裁けない松倉を赦すことが出来ず自らの手で裁く。
明らかに異常とも言える最上の指示や執着に異変を感じ、沖野は最上に不信感を抱き個人的に調べ過去の事件に辿り着き、今度は最上と対峙するといったものです。
法を守る人間であることが更に緊迫感を増し、惹きつけます。
一体どちらが正義なのか?その問いに即答できるのかは観た人によって変わるはずです。
ココが見どころ!
一番の見どころは、やはり沖野VS松倉のシーン。
この松倉という人物が極悪で薄気味悪い。
だからこそ、検察官である沖野に力を入れて観ていたはずが、沖野が狂気と化してくる様に不安を覚えます。
ここはまた観たいと思わせるシーンです。
そしてその松倉を演じる酒向芳の演技力の影響で、復讐を遂げる最上にも同情と熱が入ります。
脇役には個性派俳優たちが勢揃いで、見事に全てハマっています。
最上を手助けする諏訪部は闇取引のブローカー。
これも何かリアルで、本当にこういう関係は実在するのではないかと思ったりします。
木村拓哉はやはり木村拓哉であり、なりふり構わず極悪人などで違う面を観てみたいとは思います。
まとめ
凛子
ひっきー
主役二人を飲み込む脇役たちとのかけあい、迫力を存分に楽しんでくださいね!
これは続編はあるのでしょうか…?出来そうな感じではありましたがどうでしょうか?
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