この作品についての不評は聞いたことも見た事もありません。
映画祭でプレミア上映の際も、絶賛一色だったようです。
凛子
ひっきー
2人だけの秘密の呼び方「君の名前で僕を呼んで」をご紹介します!
作品情報
あらすじ
「何ひとつ忘れない。」
1983年夏、北イタリアの避暑地。
17歳のエリオは、アメリカからやって来た24歳の大学院生オリヴァーと出会う。
彼は大学教授の父の助手で、夏の間をエリオたち家族と暮らす。
はじめは自信に満ちたオリヴァーの態度に反発を感じるエリオだったが、まるで不思議な磁石があるように、ふたりは引きつけあったり反発したり、いつしか近づいていく。
やがて激しく恋に落ちるふたり。しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づく……。
(出典:http://cmbyn-movie.jp/story.php)
キャスト・監督
ティモシー・シャラメ(エリオ)
1995年12月27日、ニューヨークのマンハッタンに生まれる。
2012年に人気テレビシリーズ『HOMELAND/ホームランド』シーズン2に出演。
映画デビューは、2014年の『ステイ・コネクテッド~つながりたい僕らの世界』〈未〉。
同じ年の『インターステラー』では、マシュー・マコノヒーの息子トムを演じて強い印象を残す。
アーミー・ハマー(オリヴァー)
1986年8月28日、ロサンゼルス生まれ。
初期の頃は、『ヴェロニカ・マーズ』、『ゴシップガール』、『デスパレートな妻たち』といったテレビシリーズに出演。
2010年、デヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』で双子のウィンクルボス兄弟を演じて高い評価を受け、トロント映画批評家協会賞最優秀助演男優賞を受賞した。
ルカ・グァダニーノ(監督・プロデューサー)
1971年、イタリア、シチリア州パレルモに生まれる。
映画監督デビュー作は、1999年ヴェネチア国際映画祭で世界プレミア上映されたティルダ・スウィントン主演の英語作品『The Protagonists』。
イタリアの映画クルーがドキュメンタリー撮影に訪れたロンドンで遭遇する事件をサスペンスフルに描いた。
(出典:http://cmbyn-movie.jp/)
ネタバレ感想
とにかく綺麗。美しい。
この2人の俳優はじめ、全てが美しく魅了されます。
毎日忙しく、時間に追われる私達にはなかなかリアルな世界ではないですが、こんな場所でこんな時間を過ごしてみたいと思います。
今やCGの世界で何でも描ける時代ですが、純粋に人や町、風景で美しく見せるものは心に響きます。
絶賛された理由には、ただ単に同性愛者について描いたわけではなく、揺れ動く心、家族の理解。
エリオは女の子にも興味津々で、対象は男性だけというわけではない。
そこへやってきたオリヴァーに惹かれ、止められなくなります。
エリオは自分自身、まだ自分がなんであるか、居場所が定まっていない状態なんだと思います。
だからこそ、純粋。
そんな2人の時間も6週間、この中で情熱的な恋をする。
もう、これだけで切ない。
もちろん素敵なことだけど、限られた時間というものが切なくさせます。
心をさらけ出した2人は、今まで抑えていたものが一気に溢れ出るように愛し合う。
この、愛し合うという表現は少し違うような気もしますが…。
その意味は、これは喜びと苦しさを感じる「初恋」の話だから。
オリヴァーを思いながら、一人で色々しているシーンはかなり衝撃的なのですが、何故か情熱的です。
お互いにハッキリと意思表示をしていいのか探ったり複雑な関係性、分かりあえた時の喜びと時間を共有出来る幸せ。
何日も無駄にした。もっと早く合図を送ってくれていたら…。
とエリオは言い、送っていたよ、バレーボールをしていた時、触れただろ?
バレーボールとは、オリヴァーが来てすぐの話。
オリヴァーもエリオに初めから惹かれていたのです。
そして来る別れの時。
こらえ切れず涙するエリオに父はこれ以上ない温かい言葉を投げかけます。
「多くの親は息子が冷静になるよう望むが、私はそんな親じゃない。感情を無視することはあまりにも惜しい。」
そして、私は自分を抑えたために逃してしまったんだと語ります。
「お前の人生はお前のものだ。感じた喜びを忘れるな。」
もう書いていても泣けてきます。
ラストはオリヴァーは去り、引っ付いたり離れたりしていた恋人と結婚すると言います。
何ひとつ忘れない。
オリヴァーは言い残しますが、辛い。でも本心だと思えました。
エリオは出て来る涙をぬぐいながら、ただじっと暖炉の火を眺めるのでした。
切なすぎるのと、暖炉を見つめるエリオをずっと映しているのが印象的。
ココが見どころ!
もちろん、この町。
この町にいるから人々が穏やかなのか、もう最高です。
凛子
全てが美しく、これは見た目だけではなく人間も、そこにあるものからも、全ての物の心から出ているように感じられます。
忘れられない甘く切ない恋。
絶妙な距離感から、少しづつ近づく。
町、エリオとオリヴァー、両親、もう全部になる感じですが、この3つが見どころです。
まとめ
とても情熱的なのに、穏やか。
この町や人々、両親まで本当に理解ある人物であり温かい人々です。
自分以外のひとつの本気の恋を、はじめから最後までじっくりと見られて何か感動します。
凛子
続編の予定があり、オリヴァーは結婚し、2人とも成長してまた再会します。
実際に年月を重ねてから撮るようで、数年先かもしれませんね。
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