ピアノの森2018|阿字野壮介はピアニスト反田恭平が演奏!経歴・感想・評価まとめ

TVアニメ『ピアノの森』が4月から放送スタートします。

主人公・一ノ瀬海のピアノの師である阿字野壮介のピアノ演奏を担当するのが反田恭平さんです。

阿字野壮介と同じく手を痛めてしまうという経験を持つ彼が、ピアノをうまく弾けないという状況をどんな風に演じてくれるのかとても楽しみです。

阿字野壮介のキャラクター設定

阿字野壮介は、ピアニストとして現役で活躍していた当時は、日本国内の音楽コンクールを総なめにし、ショパンピアノコンクールにも参加しました。

予選通過はかないませんでしたが、指揮者であり名ピアニストであるジャン・ジャック・セローに認められます。

しかし、交通事故に遭い左手の自由を失ったことから、ピアニストとしての人生をあきらめ、カイの通う小学校の音楽教師をしています。

反田恭平さんのプロフィール

1994年生まれ。

2012年 高校在学中に、第81回日本音楽コンクール第1位入賞。併せて聴衆賞を受賞。

2013年M.ヴォスクレセンスキー氏の推薦によりロシアへ留学。

2014年チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に首席で入学。

2015年イタリアで行われている「チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール」古典派部門で優勝。年末には「ロシア国際音楽祭」にてコンチェルト及びリサイタルにてマリインスキー劇場デビューを果たす。

2016年のデビュー・リサイタルは、サントリーホール2000席が完売し、圧倒的な演奏で観客を惹きつけた。また8月の3夜連続コンサートをすべて違うプログラムで行い、各日のコンサートの前半部分をライヴ録音し、その日のうちに持ち帰るというCD付プログラムも話題になる。3日間の追加公演も行い、新人ながら3,000人を超える動員を実現する。

2017年4月には佐渡裕指揮、東京シティフィル特別演奏会の全国12公演のソリストを務め全公演完売の中、各地でセンセーションを巻き起こす。

6月にはNHK交響楽団との現代曲への挑戦し、初の全国リサイタル・ツアー13公演は全公演完売のうちに終了した。

反田恭平Official FanClub「SOLID」より引用:http://soritakyohei.com/profile/

異色の経歴

ピアノを始めたのは4歳のときで、週1回くらい、11歳くらいまでどちらかというとピアノの演奏というよりもリトミックをメインに、絶対音感を養っていたそうです。

子どもの頃は、ギャグやコントをやったり、運動会では応援団長を務めるなど、活発な少年だったようです。

高校時代はサッカーをやっていて、50メートル走では1位の五輪強化選手に次いで、学年2位の記録も持っていたほど、運動神経抜群でした。

ピアノに専念するきっかけとなったのが、サッカーでの左手首骨折で、12歳から本格的にピアノレッスンを始めたという異色の経歴の持ち主です。

ほとんどのピアニストが手を大事にしているなか、反田恭平さんはジムで運動をし、サンドバッグも叩いています。両手両指骨折の経験もあるのだとか。

サラリーマンの父と専業主婦の母との生活のなかで、母の弾くエレクトーンで音当てクイズなどを楽しんでいたそうです。家での練習は、なんと電子ピアノだったとか。

また、ピアノに関しては父の猛反対を受け、グランドピアノを欲しいと言ったときは土下座までしたそうです。

2012年、日本音楽コンクールで優勝しましたが、こういうハードルがあってこそ、それを乗り越えようという高いモチベーションがあったからではないでしょうか。

音色は絶対条件

留学時代の2013年のロシアではまだまだ物資の不足が続いていて、フライパン1つを購入するのにも3ヵ月かかったとか、ロシアでの初めての食事がひまわりの種だったという逸話もあります。

モスクワ音楽院の予備科から本科への実技試験では、首席で合格を果たしています。課題3曲を全て弾き終える前に合格だからと言わしめた逸材です。

反田恭平さんは、どう記譜しどう演奏することで聴衆を虜にすることができるのかという点で、リストに共通点を見出しています。楽譜に記載されていないことまでも、音符から読み取り、作曲者が何を表現したいのか、どう演奏するべきかが分かりやすいからだと言います。

また、ピアノソロ譜をオーケストラの総譜に見立てて、ここのメロディラインをどんな楽器で演奏するか、などオーケストラのアンサンブル能力や総譜を見抜く力がピアノ演奏にも共通して必要になってくると話します。

確かに、反田恭平さんの演奏を聴くと、緻密さ、演出、効果という点での印象を強く感じます。ペダルの使い方一つとっても、ある1音を持続させながら、次々と和音を重ねていき、かつそれが不協和音とならないように、そして絶妙のタイミングで持続音を解除します。計算されつくした演出というほかありません。まさに、独自の世界観を持っているピアニストです。

将来の夢

反田恭平さんは、まだ特定の作曲家にこだわることなく、広く深く研鑽を積んでいきたいと話しています。

また、ピアノを知らない人たちにも音楽の良さを伝えられるように、音楽で夢を持ってもらいたい、クラシック音楽の聴衆の高齢化を危惧し、若い世代にもクラシックに興味を持って欲しいと言っています。

ピアニストと観客が一体感を得ることのできるような、共感を生むプログラムを考えているそうです。

そんな彼の目標は、日本にコンセルヴァトワール(音楽、舞踊、演劇などを維持、教育する機関)を設立することだそうです。

まとめ

凛子

手の怪我から始まる反田さん・・・

同じ境遇のキャラクターを演じるということが何か運命を感じるよね♪

本編ではどのような演奏になるのか楽しみです!

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