2018年12月の公開作品の中では、激推しであった作品「来る」。
テレビはもちろん、映画館での予告や広告も面白いものが多くありました。
凛子
ひっきー
ド迫力の映画、実際には一体どんな内容だったのでしょうか?
作品情報
あらすじ
オカルトライター・野崎のもとに相談者・田原が訪れた。
最近身の回りで超常現象としか言いようのない怪異な出来事が相次いで起きていると言う。
田原は、妻・香奈と幼い一人娘・知紗に危害が及ぶことを恐れていた。
野崎は、霊媒師の血をひくキャバ嬢・真琴とともに調査を始めるのだが、田原家に憑いている「何か」は想像をはるかに超えて強力なモノだった。
(出典:http://kuru-movie.jp/)
キャスト・監督
岡田准一(野崎和浩)
2006年、『木更津キャッツアイ』シリーズの続編映画『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』が公開。
2014年、『軍師官兵衛』でNHK大河ドラマ初出演にして主演を務める。
2015年、第38回日本アカデミー賞において『永遠の0』で最優秀主演男優賞を、『蜩ノ記』で最優秀助演男優賞をダブル受賞した。
男優賞での最優秀賞のダブル受賞は同賞で初めて。
また、現役のジャニーズ事務所所属タレントの日本アカデミー賞受賞も初のことだった。
妻夫木聡(田原秀樹)
1998年、テレビドラマ『すばらしい日々』で俳優デビューし、映画『なぞの転校生』で映画初出演を果たす。
2000年、テレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』に出演し、認知度を高める。
2001年、映画『ウォーターボーイズ』で映画初主演。
この映画でシンクロナイズドスイミングに取り組む男子高校生を演じたのが一躍注目を集め、第25回日本アカデミー賞では優秀主演男優賞・新人俳優賞をW受賞。
中島哲也(監督)
1988年に映画『バカヤロー! 私、怒ってます 第二話 遠くてフラれるなんて』で劇場映画監督デビューを果たしてからも、サントリーモルツ球団やサッポロ黒ラベル「温泉卓球」篇など多数のヒットCMを世に送り出しCM界の巨匠として知られるようになる。
映画監督としては2004年の『下妻物語』から注目されるようになり、その後もヒット作・話題作を作り続けている。
2010年の『告白』では日本アカデミー賞最優秀監督賞と最優秀脚本賞を受賞。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)
ネタバレ感想
あの!「中島監督」と謳われていましたが、まさにそこが一番の楽しみで期待していました。
中島作品を好む人には、迫力と人間の暗い嫌な部分をジトっと見せる部分には、それそれと思うでしょう。
いつもの顔ぶれもみられ、それだけでもワクワク感がすでにありました。
カウントダウン予告なんていうものもあり、12月をどれだけ待ちわびたか。
は、きっとマニアだけだったのかもしれません・・・。
「イット」以来ホラーブームかと思う程、「怖い映画」が若い層などからの支持もあり人気が出る。
「ドント・ブリーズ」や「イット・フォローズ」なんかもかなり人気が出ましたよね。
本作「来る」もそれはかなりの人が・・・と思いきや、どうやらそこまでではなかったような印象で不思議でした。
邦画のホラーは違う意味で怖い、と思われるからなのか?
でもこの作品は、カラーがちょっと違う。
日本の昔ながらの怖い話がベースであるものの、現代を表すところも多くありキャラクターも斬新。
この時代にこんなにタバコを吸いまくる、タトゥーにピンクの髪、見るからに圧倒的オーラを放つ女性、テレビでよくみた胡散臭い霊媒師なんてキャラを描いて全面的に出したなぁ、と。
そこが中島監督作品であり、振り切った爆裂感が最高なのです。
「来られる」秀樹は、何故狙われたのか?
それは子供の頃、「あんたウソつきやから」と言われている。
子供の頃からその片鱗をもっており、何事もなく大人になり結婚。
「奥さんを大事にしろ」と忠告されているにも関わらず自己満足のブログに明け暮れないがしろにする。
ここで、「それ」は来るのです。
そもそも「それ」とは、得体の知れない何かとされていますが、これは掴み切れない何かなのです。
悪い子は連れて行かれるんだぞ、という話が実際にあったというところ。
それは凄まじい力を持ち、遂にやって来る。
霊というのは、子供や動物によく見えたり繋がりがあると聞いたことがありませんか?
この映画でも「それ」は子供である「知紗」との繋がりで力を増し出て来たと考えられます。
そして秀樹のまさかの死。
その後、実は秀樹の妻である加奈が不倫をしていたことが発覚し、「それ」は現れる。
抵抗も虚しく、加奈も殺され知紗を連れ去ってしまいます。
やはり狙いはこの「知紗」。
そしてラストのようやく力を発揮するときが来た、日本一の霊媒師である琴子のお祓いの場面。
様々な関係者を集め、警察も含まれていたりそのシーンは違和感を通り越し見入ってしまう迫力。
そこで思い出すのが韓国映画の「コクソン」。
観たことのある方には納得して頂けると思いますが、この迫力はとても似ています。
壮絶な戦いを終え、記者である野崎も真琴も知紗も助かります。
そして琴子は現れないまま終了。
しかしこれは勝ったという証拠であり、生きているんじゃないかと想像は出来ますが出さないのもまた、ですよね。
ココが見どころ!
映画の作りや雰囲気は監督独特のもので、もちろん見どころではありますがもうひとつはキャスト。
中島監督作品はキャスティングがまた絶妙に良い。
そして見た顔が出て来るのに全く違うキャラクターになっている。
映画によって違うのは当然ではありますが、その俳優にそんな役!?ド度肝を抜くようなものが多く面白いところです。
中でも松たか子の演技には「告白」同様、迫力満点で物語の重要人物にピッタリ。
スプラッターのような血みどろが続くわけではない怖さが怖い。
でもリングなどのような日本独特のジメっとした空気がずっと続くわけでもない。
両方ミックスされているようなところが面白さを増しているのだと思います。
まとめ
原作である澤村伊智の「ぼぎわんが、来る」。
この作品がホラー界で大絶賛を浴びており、これからを担うそして新たなホラーブームを巻き起こすのではないかとホラー界の巨匠たちに言われたもの。
冒頭からグッと引き込まれ、文字を読んでいるのに光景がはっきりと目に浮かぶようで怖いぐらいです。
なのに止められない、どんどん読み進めたくなる。
あまり小説は得意じゃないという方にでも、読みやすく面白いと思いますよ。
映画とは違うところも面白く読めるはず。
凛子
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