映画 残穢(ざんえ)|あらすじとネタバレ感想!ラスト結末は・・・

凛子

かなり怖い、深くて恐ろしい。
ここまで掘り下げたホラー映画は珍しい。

ひっきー

本当に良く出来ている映画だと絶賛された素晴らしい原作・脚本。

残穢 【ざんえ】ー住んではいけない部屋ー」ご紹介します。

作品情報

あらすじ

京都市で暮らす〈私〉の生業は小説家である。

執筆分野は大人向け小説が中心だが、嘗ては少女向けにライトノベルやホラー小説を執筆しており、そのあとがきで読者に「怖い話」の募集を呼び掛けていた。

その縁で、嘗ての読者から「怖い話」を実体験として相談されることがある。

2001年末(映画では2012年5月)、嘗ての読者で「岡谷マンション」の204号室に住む30代の女性・久保から1通の手紙が届く。

手紙によると、久保がリビングでライターの仕事をしていると背後の開けっ放しの寝室から「畳を掃くような音」がするのだという。

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)

※映画では部屋の番号など若干変更されています。

キャスト・監督

竹内結子(私)

1996年(平成8年)、堂本光一主演のテレビドラマ 『新・木曜の怪談 Cyborg』(フジテレビ)での快活なヒロイン役女子高生としての全話出演で女優デビューした。

その後は数々のドラマや映画等に出演、1999年(平成11年)に放送されたNHK連続テレビ小説 『あすか』、2001年(平成13年)に放送されたテレビドラマ 『白い影』(TBS)では、それぞれヒロイン役を務め、広く知られるようになった。


橋本愛(久保)

2010年、映画『告白』に出演し、クラス委員長の少女で重要な役どころを演じて注目を集めた。

その後、多数の主役を務め、『貞子3D』では貞子を演じて再び注目を集める。

2013年、 ヒロイン・東原かすみ役を務めた映画『桐島、部活やめるってよ』などの演技が評価され、第86回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞した。


中村義洋(監督)

大学在学中より映画研究部に所属し、8mm映画製作を始め、『五月雨厨房』が1993年の「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」で準グランプリを受賞した。

1999年、自主製作作品『ローカルニュース』で監督デビューする。

同年よりブロードウェイがシリーズ化している『ほんとにあった! 呪いのビデオ』シリーズでは多くで監修、構成、演出を務め、また現在に至るまで同作品のナレーションを務める。

ネタバレ感想

独特な世界観がとても良い作品、典型的な「怪談」です。

ホラー、スプラッターは視覚効果で人を怖がらせますが、ホラー映画の中にはそういった視覚ではなく心理的に突いてくるものがあります。

ジャパニーズホラーはそういう感じと言われますが、リングや女優霊、呪怨にしても視覚効果が高く驚かせるシーンも多々出てきます。

面白い映画ではありますが、こういったシーンがほとんどなく恐怖を与えるものは本当に難しいと思います。

その象徴とも言えるぐらいの映画がこの「残穢」。

もちろん全くないわけではありませんが、本当に絶妙な感じで出てきます。

またこの「ざんえ」と言うタイトルが秀逸で、冒頭に説明がありますがこれを踏まえて観るとより怖い。

そして何度か観た方がより恐ろしくなり、理解出来るはずです。

その理由はこの話はとても深く、込み入っているから。

住んではいけない部屋、というのもその通りで実在する気がします。

ただ前住居者が何らかの理由で死亡した、というだけではなくもっともっと昔にさかのぼる。

そこには「穢れ」が残っていて、触れると逃れることは出来なくなるのです。

話しても祟られる、聞いても祟られる

決して触れてはいけないものがあるということ。

興味本位で深みに入ってはいけません。

ココが見どころ!

脚本さながら音楽と何と言っても語り口が最高であり、この作品の全て。

より不気味でリアルな雰囲気を醸し出していて、ぞわぞわします。

終始一人称で語るこのスタイルも効果的です。

はじめはいつもと同じように不思議な出来事に対して調査し、話を書くという普段通りのことをしていただけ。

その話に踏み込んでみると、少しずつ一歩ずつ中に入っていくような。

実は依頼者だけではなく、そのマンション全体がどうやらおかしい。

その部屋だけではないなら、そのマンションが建つ前には何があったのか?

糸を手繰るように少しずつ向かっていく「原点」。

おかしい人が住んでいたんだ、そういえばあの人はあんなことをしていた。

思い返すと繋がっていく、それも絡み合うように色々なところで繋がる。

ゴミ屋敷にしたのには隙間が怖かったから。

そういえば、私もそうなって来ている気がする…のは依頼者。

昔住んでた家族の一人が電話をよくかけていた人がいた…依頼者の隣の住人はイタズラ電話で精神を乱され転居、その後死亡。

どんどんさかのぼり、ようやくたどり着いたところは遥か昔。

そしてその「穢れ」は今でも残っていて、話しても聞いても触れると伝染する

リングを観たあとに、電話が鳴るんじゃないかと思ったように、もしかしたら今住んでいるその家。

昔何かあったかもしれない、と思いませんか?

ラストで、あ…やっぱり関わった全員にこれから同じことが起こるんだ…と予感させる先にはこんな怖さが待っているのです。

本当に怖くなるのは冷静になったときかもしれません。

まとめ

あまり知られていないようですが、この映画にはもう一作あるのです。

それもそのはずで映画館で上映されたのは、この残穢が公開されることを記念してその一週間前の1月23日に一度限りでした。

鬼談百景」という作品で、残穢と同じ原作者である小野不由美の同名小説から抜粋したものを映像化。→公式サイト

「私」は、こういうような話をずっと追いかけ書いていた、ということを描いるようですがこちらの方が怖いと言う人が多いかもしれません。

…いや、ビックリする怖さでは断然鬼談百景です。

ホラー映画製作で名の知れた監督ばかりで撮られているところも見どころです。

99話全部映画で観たいと思うけど、観た後自分に万が一不思議な出来事が起こった時、100になってしまうのでやっぱり観たくない。

凛子

ネット配信などで観られるので、気になる方は是非。
オムニバス形式で結構怖くて驚きますよ。

ひっきー

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