映画 愛しのアイリーン|あらすじとネタバレ感想!ラスト結末と見所は・・・

凛子

新井英樹のコミック「愛しのアイリーン」が映画化されました。
下ネタ満載の映画にはたくさんの「」が詰まっていました。

ひっきー

作品情報

あらすじ

42歳まで恋愛を知らず独身でいた岩男が、久しぶりに寒村にある実家に帰省する。

しかし、実家では死んだことすら知らなかった父親の葬式の真っ最中だった。

そんなタイミングで帰ってきた岩男がフィリピン人の嫁アイリーンを連れていったため、参列者がざわつき出し、その背後からライフルを構えた喪服姿の母親ツルが現れる

(出典:https://eiga.com/movie/88623/)

キャスト・監督

安田顕(岩男)

北海道テレビ制作の「水曜どうでしょう」(98~)に鈴井&大泉とともに出演し、道内で人気を集める。

01年には鈴井の初監督映画「man-hole」に主演。

NHK連続テレビ小説「瞳」(08)以降、全国に活躍の場を広げ、映画「大洗にも星はふるなり」(09)、「HK 変態仮面」(13)、連続ドラマ「ホタルノヒカリ2」(10)などに出演。

人気ドラマ「下町ロケット」(15)、「重版出来!」(16)、「小さな巨人」(17)などで存在感を示す。


福士誠治(正宗)

TVドラマ「ロング・ラブレター 漂流教室」で俳優として活動を始める。

NHK連続テレビ小説「純情きらり」(06)で注目を浴びるようになり、NHK土曜時代劇「オトコマエ!」(08)では主演を務めた。

03年に「3on3 スリー・オン・スリー」で映画デビュー、「チルソクの夏」(03)、「スウィングガールズ」(04)、「ワルボロ」(07)などに出演。

人気作「のだめカンタービレ」にもドラマ版(06)、映画版(09、10)を通してレギュラー出演した。


吉田恵輔(監督)

塚本晋也監督の「BULLET BALLET バレット・バレエ」(00)をはじめ、PVやCMの照明を担当する。

2005年、初監督作の中編「なま夏」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭のファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門でグランプリに輝く。

翌06年、「机のなかみ」で長編デビュー。08年に発表した小説「純喫茶磯辺」は自身の監督・脚本で映画化も行った。

以降、「さんかく」(10)、「ばしゃ馬さんとビッグマウス」「麦子さんと」(ともに13)とオリジナル作品を発表。

14年には荒川弘の青春漫画「銀の匙 Silver Spoon」を、16年には古谷実の問題作「ヒメアノ~ル」を実写映画化した。

(出典:https://eiga.com/movie/88623/)

ネタバレ感想

42歳まで恋愛を知らなかった岩男は、ただただ純粋だったのです。

愛情表現の方法を知らなかっただけなのです。

岩男に狂気をもたらしたのは、純粋な女性の裏切りから始まります。

同僚の吉岡愛子に恋する岩男。純粋そうな彼女は実は男好きな女性でした。

それを知った岩男は女性の醜さをシリ、フィリピンのお見合いツアーに参加してしまいます。

純粋すぎたから好きだった女性の裏切りに深く傷ついてしまったのでした。

フィリピンでアイリーンと出会い結婚した岩男は、アイリーンと一緒に日本に戻ります。

しかしそこに待っていたのは母親の壮絶なアイリーンへの嫌がらせでした。

日本語もまともに話せず、コミュニケーションの取れない岩男とアイリーン。

しかし岩男はアイリーンを母親から守るうちに、次第にアイリーンを愛するようになっていったのでした。

アイリーンも岩男のために必死で日本語を勉強します。

二人は少しずつ距離を縮めていきますが。。。。

母親は岩尾とアイリーンを引き離すためにヤクザを使ってしまったのです。

アイリーンを守るためにヤクザを殺してしまった岩尾。

そこから少しずつ岩男の人生は狂い出します。

ヤクザからの嫌がらせや脅迫を受け続ける岩男はついに精神が崩壊してしまいました。

そして女性を性の道具として扱い始めます。

結ばれたアイリーンとの生活も狂い始めました。

しかし、岩男はアイリーンを愛しつづけていたのです。

岩男の本当の気持ちは最後まで誰にも分かりませんでした。

岩男も自分の気持ちの表現方法を知らなかったのです。

不器用で暴力的な岩男でしたが、そこには純粋な男の1人の女性を愛し続けた物語があったのです。

ココが見どころ

一見、下ネタが多い映画だと思われがちですが、「愛しのアイリーン」には日本が抱える問題がたくさん描かれています。

農家の後継問題、田舎の差別問題、国際結婚問題、海外へのお見合いツアーなどなど、日本の闇が詰まっています。

笑いながら見ているけど、どこか考えさせられます。

そして田舎のる人の象徴が岩男の母親ツルでした。

彼女はアイリーンをとことん嫌います。

さらに女性は家に入り男性をさせるもの、子供を産んで一人前なんていう考えを持っています。

かなり偏った考え方ですが、きっとこんな考え方の人は田舎に行けばたくさんいるでしょう。

でも彼らが決して悪いわけではありません。

彼女たちにそんな考え方を持たせつづけて世間が問題なのです。

ツルは確かにアイリーンに対してひどい行為を続けます。

しかし、そこには息子岩男に対する愛情があったのです。

息子に幸せになって欲しいと願っていたのです。

ただ、岩男の幸せとツルの願った幸せは違うものでした。

映画を観終わったあと、心にはなぜか温かさを感じます。

それは映画の中で、たくさんの純粋な愛情を見ることができたからだと思います。

まとめ

コアなファンの多いコミック「愛しのアイリーン」の映画化。

コミックのように狂気的であり、愛に包まれた作品となっていました。

愛情表現には色んな方法があることに気づかされる映画になっています。

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