凛子
ひっきー
何があっても私は私。「響-HIBIKI-」ご紹介します!
作品情報
あらすじ
スマートフォン・SNSの普及により、活字離れは急速に進み、出版不況の文学界。
そこに現れた一人の天才少女、彼女の名は『響』。
15歳の彼女の小説は、圧倒的かつ絶対的な才能を感じさせるもので、文学の世界に革命を起こす力を持っていた。
文芸誌「木蓮」編集者の花井ふみとの出会いを経て、響は一躍世の脚光を浴びることとなる。
しかし、響は、普通じゃない。彼女は自分の信じる生き方を絶対曲げない。
(出典:http://www.hibiki-the-movie.jp/about.html)
キャスト・監督
平手友梨奈(鮎喰響)
2001年6月25日生まれ。愛知県出身。
2015年8月に結成された、秋元康総合プロデュースの女性アイドルグループ「欅坂46」のメンバー。
2016年デビューシングル「サイレントマジョリティー」は初週26万1580枚を売り上げ、女性アーティストオリコン初週売上歴代1位を記録。
北川景子(花井ふみ)
1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。
コメディからシリアスな作品まで幅広いキャラクターを柔軟に演じこなす演技力を持ち、最近ではNHK大河ドラマ「西郷どん」の篤姫役で薩摩弁を駆使した演技でも注目を集める。
月川翔(監督)
1982年8月5日生まれ。東京芸術大学大学院映像研究科修了。
在学中、黒沢清・北野武教授に師事し、「心」など4作品を監督。卒業後はCM、ミュージックビデオ、TVドラマなど多方面で活躍。
2016年より活動の場を長編映画に移し、2017年『君の膵臓をたべたい』が興行収入35.2億を樹立。次世代を担う映画監督のトップランナーである。
(出典:http://www.hibiki-the-movie.jp/about.html)
ネタバレ感想
予告が無表情で指を折る、蹴ると結構過激だったので、期待して観ましたが裏切られることなく面白かったです。
高評価が多く、それも納得の俳優陣と脚本・監督。
正直アイドルが主役って・・・と思っていた人はたくさんいて、私もその一人でした。
これが逆に裏切られ、ギャップが最高に良くより「ブレない」を感じることが出来ました。
そもそも、こんなことはあり得るのか?
なんて論議されていることもあるようですが、どこにでも「天才」はいるはず。
どこで発揮出来るのか?どうすればいいのか?
分からないままの人がほとんどで、そのまま終わる。
その中で、バッチリハマって突出する人物というのはいるものです。
そして、過去の偉人にしても「天才」と呼ばれる人はやっぱり人と違った面を持ち、故に変わっていると言われる。
それをより過激にしたのがこの「響」だと感じました。
こんなこと通るの?これで生きていけるの?
なんて関係なく、私は私、ブレることはない。
殴る蹴るは別として、この「私は私でブレない」というところはみんなが持っていて欲しい。
それが個性であり、個性が溢れると活気も出てアイディアも増え未来は明るくなる気がします。
この作品からなんらかの刺激を受けて、自分は自分でありたいと思う人が増えたらいいなぁと思います。
成功して輝かしい舞台に立つ「光」があれば、そこには地を這う「影」がある。
この作品では光は「響」影は小栗旬演じる「山本」。
二人には共通しているようなダークな面があり、見ていて不思議な感覚になります。
光と影はあからさまに違い、同時期公開の「累」のように優越感VS劣等感が分かりやすい。
しかし、本作の二人はちょっと違う。
だからこそ、最後に二人は出会いもうやめてしまおうと限界に経つ山本の心を揺らすことが出来たのではないか。
友達になる「リカ」も響の影ではあるが、親からの光を受け潰れそうになる。
自力の輝きではない光はまた違う、とても単純な話で単純な周りのキャラクターのように見えますが、リアルで面白いのです。
邦画なんていいや、アイドルなんていいや、なんて思って見逃すと勿体ない作品です。
ココが見どころ!
豪快な響の言動が見どころ。
「こうだ」と思うと絶対に引かない、相手が誰であろうと関係ない。
無言でやり取り、通らない場合は強行突破。
このやり方が過激なところがこの作品の魅力です。
平気で指を折る、ビンタ、蹴り、殴りかかる、でもこれには全て理由がある。
絶対に許せない自分の信念や大切な人の為にとる行動であり、どうしても制御出来ない。
それを制御しなくてはならない、それが生きて行くということだと担当者のふみはなんとか教えようとするが、最後まで聞くことはない。
はじめは、そうそう、大人になるとそうしていかないと生きていけなくなるから、なんて思いふみの大変さに同情するかもしれません。
でも、何があっても誰と接してもブレない響を見ているうちに、もうそのまま突き進めばいいんだ!それが見ていたい!と変わっているはずです。
これは周りに迷惑をかけるわけではなく、好き嫌いがハッキリしていてそれを出すことが出来るだけ。
好きで止まない小説家の人たちに会うと、ストレートで可愛い面が出る。
何に対しても隠すことなくストレートなだけ。
こんな人物がいれば心底信頼出来、見た事のない世界が見られる気がして会いたいと思う。
まとめ
色々な意味で驚きの作品。
また観たい!とリピートする人も多く、実際また観たいと強く思います。
激しいアクション映画などで対抗せず、こういう面白い作品をどんどん作って邦画の世界が出来ればもっと面白くなりますね。
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