映画 累かさね|あらすじとネタバレ感想!ラスト結末と実写化についても

凛子

凄まじい演技合戦!!
様々な意味合いで恐怖を感じる作品です。

ひっきー

土屋太鳳&芳根京子「累ーかさねー」ご紹介します!

作品情報

あらすじ

「わたしは、あなたに、なりたいの」

幼い頃より自分の醜い容姿に劣等感を抱いてきた女・累。

今は亡き伝説の女優・淵透世を母に持ち、母親ゆずりの天才的な演技力を持ちながらも、母とは似ても似つかない容姿に周囲からも孤立して生きてきた。

そんな彼女に母が唯一遺した1本の口紅。

それは、キスした相手の<顔>を奪い取ることができる不思議な力を秘めていたー。

(出典:http://kasane-movie.jp/)

キャスト・監督

芳根京子(淵累)

1997年2月28日生まれ、東京都出身。

主な映画出演作「幕が上がる」「先輩と彼女」(15)、「64-ロクヨンー前編/後編」(16)、「心が叫びたがってるんだ。」(17)、「ボス・ベイビー」(18/声の出演)、「散り椿」(18)、「今日も嫌がらせ弁当」(19予定)など。


土屋太鳳(丹沢ニナ)

1995年2月3日生まれ、東京都出身。

主な映画出演作「orangeーオレンジー」(15)、「青空エール」(16)、「PとJK」「兄に愛されすぎて困ってます」「トリガール!」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(17)、「となりの怪物くん」(18)、「春待つ僕ら」(19)など。


佐藤祐市(監督)

1962年8月18日生まれ、東京都出身。

主な映画監督作品は「シムソンズ」(06)、「キサラギ」(07)、「守護天使」「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」(09)、「ストロベリーナイト」(13)、「脳内ポイズンベリー」(15)など。

ネタバレ感想

原作を読んだことはなく、情報は予告のみで行ったのですが思った以上にダークで良かったです。

「光と影」というものには惹かれるところがあり、興味津々でした。

同じ時期に公開された「響」も同様に、天才と共に光と影を表す作品。

スポットライトを浴び、人々の注目を集める輝く光には、その一方で必ずどこかに影の存在がある。

本作「累」は、関係性とどういう人物であるかが、とても良く出来ています。

劣等感を持ち続けたゆえに、別人になりたい願望が人の何倍もあり、それが開花して飛びぬけた演技力を出す。

母親が重要で何度も出て来るものの、累の関係性がいまいちわからなかったのが残念。

色々考察が出来ると言えばいいのかもしれませんが、そんなところを想像している場合じゃないぐらい圧倒的な二人なので、もう少し描いて欲しかった。

累とニナを引き合わせたのが、累の母親をよく知る人物であるマネージャー。

口紅で顔が入れ替わるなんて、奇想天外な話ですが引き込まれるのはきっと女の怖さを前面に出したからじゃないかと思います。

人の不幸は蜜の味

誰かを自ら陥れることはなくても、人間みんな他人の不幸話は好きなのです。

欲望全開のニナを嫌なヤツだと思いながら観ていると、だんだん累との立場が逆転してくる。

今度は欲望全開の累に恐怖を覚えるニナ。

利用するつもりが利用され、逆転してきたところでは嬉しさすらありますが、徐々に手放しでは喜べなくなる。

観ているこっちまで何か葛藤があったり。

最後はニナの人生全てを乗っ取ってしまった累、この結末は◎。

サロメの舞台の途中屋上で会った二人は揉み合い、転落しガラスを突き破り落下。

なんとか助かったか累と重傷を負ったニナ。

そこで累は救急車を呼び、絶対に死なせるなと言う。

この迫力がまた怖さを増すのです・・・死んだらニナの人生を奪えないから

ココが見どころ!

見どころは何と言っても、狂気的な演技合戦

狂気的な感じが十分に出ていて、とても見応えがありました。

全く違う二人が入れ替わり、その瞬間から違和感をなくさなければならないというのは、決して簡単なことではなかったと思いますが、本当に違和感ありません。

はじめは興味本位、そしてどんどん引き込まれて変わる時にワクワクします。

そして、執念を全て出し切るように最後のサロメを踊る累こと土屋太鳳は圧巻です。

このシーンかなり長い時間をとっていると思いますが、そう感じさせない迫力。

どっちの情念が強いのか?

この映画の結末をみると、やはり劣等感を持ち続けて生きて来た「累」だったということですね。

ただ、原作を読んでいる方からすると、映画の累は可愛すぎるという点が気になるようです。

あえて似た二人にしたのかと思っていたのですが、そうではなかったのか・・・。

演技力で十分伝わってきたと思いますが、やはり実写化は難しいところですね。

まとめ

女の執念は怖い

男も女も関係ないのかもしれませんが、女性という生き物だからこその情熱や強さがあり、そこが恐怖に変わる。

怨念などで生きるキャラクターは女性が多いのもそういうことかと感じます。

視覚的恐怖ではなく、心理的にくる恐怖と迫力を是非味わってみてください。

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