無差別テロに直面した、3人の幼なじみ。
彼らはなぜテロに立ち向かうことができたのか?
凛子
ひっきー
2018年3月1日公開の「15時17分、パリ行き」をご紹介します!
作品情報
あらすじ
2015年に起きたパリ行きの特急列車内で554人の乗客全員をターゲットにした無差別テロ襲撃事件。
極限の恐怖と緊張感の中、武装した犯人に立ち向かったのは、ヨーロッパを旅行中だった3人の心優しき若者たちだった。
なぜ、ごく普通の男たちは死の危険に直面しながら、命を捨てる覚悟で立ち向かえたのか!?
(出典:http://wwws.warnerbros.co.jp/1517toparis/about/)
キャスト・監督
スペンサー・ストーン、アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス
この3名は俳優ではなく一般人。
2015年8月21日実際に起こった、タリス銃乱射事件。
その時、その場にいた人物を起用しました。
米カリフォルニア州サクラメントでシングルマザーに育てられ、近所に住んでいたこともあって親友としての絆を育んでいったアレクとアンソニー。
中学校に入って、2人はアンソニー・サドラーという新たな仲間を得る。
アンソニーはカリフォルニア州立大学に入り、アレクはオレゴン州の州兵としてアフガニスタンに駐留。
スペンサーはアメリカ空軍の上等空兵となり、ポルトガルの基地で衛生兵の訓練に当たる。
2015年の夏、偶然休暇のタイミングが合った3人はヨーロッパを旅することに。
(出典:https://natalie.mu/eiga/pp/1517toparis/page/2)
クリント・イーストウッド(監督/製作)
尊敬されるフィルムメーカーであり俳優でもある。
監督と製作を兼ねた近作は、『ハドソン川の奇跡』。
それ以前には、実話に基づくドラマ『アメリカン・スナイパー』で監督と製作を担当。
この作品は、2014年にアメリカで最も高い興行収益をあげると同時に、最優秀作品賞を含む米アカデミー賞6部門にノミネートされるなど高評価を得た。
(出典:http://wwws.warnerbros.co.jp/1517toparis/staff/)
ネタバレ感想
「この映画はごく普通の人々に捧げた物語である。」
イーストウッド監督は、こう話ています。
この3人は、何か特殊な力を持ってるわけでもなく、普通の人。
観終わったあとに、これは人として観ておかないといけない映画だと思いました。
しかし、実際に起こったテロ事件を映像化した!
ということばかりが話題になってしまい、観た人の感想は「全然面白くない」が多かったのです。
そのイメージは、最近の映画で言うとトレイン・ミッションや新感染のような電車でのアクションだったと思います。
電車に乗り込むのは、ラスト。
この映画は、起こった事を忠実に描き、そこで勇気を持って行動したのは紛れもなく観ている私達と同じ普通の人間だということを伝えています。
3人の幼少期から話ははじまり、学校での出来事、成長と共に考える将来。
全てがごく普通。
一体何をみせられてるんだ!と鑑賞中に思うでしょう。
このままの気持ちで観て、ようやく電車に乗り込むときには、やっとかというところ。
で、え!?もう終わり?!
この結果が、面白くないという感想だと思います。
分からなくはないですが、そもそもそういう映画ではないのです。
いつ、どこで同じような状況に出会うかは分からない。
そこで、彼らのように立ち向かうことが出来るのか?
それを問われている感じで、立ち向かわなければならないんだと改めて目が覚めるような映画です。
イーストウッド監督作品なんだから、一筋縄ではいかないのは当然のこと。
でも、こんな角度で来ることには驚き、またやられました。
当事者の目線から今の時代を生きる私たちすべてに問いかける真実と現実。
まさに、これです。
ココが見どころ!
見どころは、リアリティです。
凛子
ひっきー
当時の事件そのままで、起こったそのままを再現したのです。
元々は俳優も決まっていたところ、イーストウッド監督が本人達を起用したいと思い切った決断をしました。
これは賭けです。
誰かも知らない人ばかりで、内容も内容だけに人は入るのか?
しかし、実際に起こったことなのに作り物にすることはおかしいと、当事者でなければならないと判断。
この3人の他にも、乗客として事件を知っている人達も参加しています。
3人のことをゆっくり細かく描くからこそ、この映画の意味があるのです。
まとめ
もう1度、アクション映画ではありません。
これを踏まえて観ると、勝手な先入観を持たず観られるのでオススメです。
凛子
ひっきー
自分を見つめ返すためにも、是非観てください!
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