映画リリーのすべて|あらすじとネタバレ感想!ラスト結末は・・

エディ・レッドメインとアリシア・ヴィキャンデルの演技力の高さで話題となった映画「りりーのすべて」。

2016年に公開された本作は実際の人物をベースにした作品。

ひっきー

凛子

世界で始めて性別適合手術を受けたデンマークの画家リリー・エルベと、妻ゲルダの苦悩と葛藤が描かれていた作品だよ!

今回は、「リリーのすべて」についてご紹介します!

作品情報

あらすじ

1926年、デンマークのコペンハーゲン。

風景画家のアイナー・ヴェイナーは結婚して6年目になる肖像画家の妻ゲルダと仲睦まじい日々を送っていた。

ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を引き受けたのがきっかけとなり、自分の中に潜んでいた女性の存在を自覚するようになる。

最初は遊びのつもりでアイナーに女装をさせ、“リリー”として外に連れ出し楽しんでいたゲルダも、次第にアイナーが本気だと気づき激しく動揺するが…。

キャスト・監督

監督:トム・フーパー

リリー・エルベ(アイナー・ヴェイナー):エディ・レッドメイン

ゲルダ・ヴェイナー:アリシア・ヴィキャンデル

ヘンリク:ベン・ウィショー

ヴァルネクロス:セバスチャン・コッホ

ウラ:アンバー・ハード

ハンス:マティアス・スーナールツ

ネタバレ感想

夫婦の愛の形は、画一的なものではない

ジェンダーを超える愛の物語が描かれている作品でした。

1920年代は、性的少数者(LGBT)に対して現代のように寛容ではなかった時代です。

男性として生きることに違和感・苦痛を抱いていた、アイナーは妻ゲルダにそのことを打ち明け、病院に診てもらいに行くシーンでは、性的少数者に対する当時の寛容度の低さが顕著に現れていました。

いくつかの医者に診てもらいに行くと、どの医者もアイナーのことを精神病や変人扱いしてしまうのです。

当時は性的少数者に対する文献や事例がほとんどなかったから、好気の目に晒されたアイナーの苦しみは計り知れないと思う。

ひっきー

それでもゲルダは「夫は病気なんかじゃない」と、夫を支え続ける愛の深さ

心から愛していないと、医者の言うことを否定などできないと思います。

凛子

ゲルダは常に夫の味方でいてくれて、その愛情の深さに感動したわ!

そんなゲルダでも、夫への愛に迷いが生じ、感情が揺れ動くシーンがありました。

夫が女性として、リリーとして生きたいと告白し、心がボロボロになってしまったゲルダの前に、夫の友人ハンスが登場。

ハンスは、ゲルダを異性として、女として扱ってくれて、2人はキスしてしまいます。

女として見てくれなくなった、夫

女として見てくれる、ハンス

自分に向けられる2つの感情の対比によって、ゲルダの心は揺れ動き、葛藤し、もがいている姿が見ていて、胸が苦しくなりました。

結局、キスだけに留まり、罪悪感を感じつつ夫の元へ帰宅。

夫が女性に変わろうとも、女として見てくれなくなろうとも、ゲルダはアイナーを、リリーを深く愛し続けるのだと決定づけるシーンだったね。

ひっきー

ゲルダの愛は、ジェンダーを超えるほど深く、強力

凛子

そんなゲルダの愛に支えられて、リリーは幸せだったと思う。

ココが見どころ

この作品を支えているのは、第88回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされたエディ・レッドメインと、助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデルの2人の演技力です!

エディはアイナーの時の性に対する違和感と、リリーになった時の開放感を見事に演じ分けていました。

かなり難しい役柄だったのに、役になりきっていて完璧な演技力だった!

ひっきー

メイクや女性ものの洋服といった外見だけではなく、立ち居振る舞いや声、視線、女性の柔らかい雰囲気を、演技力で見事に表現していました。

凛子

リリーを演じるエディは、女性にしか見えなかったね!

そして、妻ゲルダを演じたアリシア。

夫が女性として生きる道を選んだ時の、ゲルダの戸惑いや葛藤、苦悩、それでも愛し続ける愛情深さが、アリシアの演技を通して繊細に描かれていました。

決してセリフに頼ることなく、表情だけでゲルダの心情を見事に捉えていたよね!

ひっきー

演技力の高い2人だからこそ、お互いを高め合い、支え合って素晴らしい作品になったと思います!

まとめ

現代は少しずつではありますが、性的少数者に対して寛容になっています。

しかし、1920年代当時はほとんど公で語られることはありませんでした。

だからこそ、世界初となる性別適合手術を受けたリリー・エルベの勇気を描いた本作は、多くの性的少数者の励みになっているんじゃないかな。

ひっきー

凛子

そして性別が変わろうとも愛し続ける妻ゲルダの愛情深さは、究極の愛を感じさせる作品だったと思う!

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