映画ペットセメタリー｜あらすじネタバレ感想と評価！ラスト結末は・・

切なさと恐怖の「ペット・セメタリー」ご紹介します！

作品情報

あらすじ

アメリカ・メイン州の小さな街ルドロー。

トラックが行き交う道路沿いに引っ越して来たルイス一家は、新しい家に大喜び。

だが数日後、ペットの猫が轢死。

近くにあるペット・セメタリー（＝動物墓地）の奥の“禁断の場所“に埋めると、なんと翌日猫はよみがえった。

日を置かずして、幼い息子ゲイジがトラックにはねられ死亡。

嘆き悲しむルイスは、遺体をこっそり例の場所に埋葬する……。

愛する者を取り戻したいがために“タブー“を侵してしまったルイス。

（出典：http://cinema.pia.co.jp/）

キャスト・監督

デイル・ミッドキフ（ルイス）

1959年7月1日、アメリカ合衆国 メリーランド州 チャンス生まれ。

ブラックメイル (1991)、タイムトラックス (1993～1994)、など多数のTV出演が多く、ＣＳＩ：２　科学捜査班 (2001～2002)にゲスト出演もしています。

デニーズ・クロスビー（レイチェル）

1957年11月24日、アメリカ合衆国 カリフォルニア州・ハリウッド生まれ。

48時間（1982）、ジャッキー・ブラウン（1997）、ディープ・インパクト（1998）、遺体安置室 -死霊のめざめ-（2005）などに出演。

メアリー・ランバート（監督）

シエスタ (1987)、ペット・セメタリー (1989)、など監督として多数あります。

ブラックリスト（シーズン３） (2015～2016)<TV>も担当。

詳細＆ネタバレ感想

1983年に発表されたホラー小説ですが、実はもっと以前に完成していましたが、あまりにも怖すぎるため見合わせていたと言われていました。

実際に公開当時も怖くて観られない、観ない方がいいと話題になっていました。

現代のCGや映像に慣れている人にはチープに見えるとは思いますが、この映画の怖さは人間の心の葛藤、愚かさの結果招く事態、ここです。

痛いシーンはあるのですが、そこの出来よりも内容。

詳細

妻と子供たちがいないときに、娘が一番大切にしていた猫のチャーチルがトラックに轢かれ、どう話せばいいのかと悩んでいるところに向かいに済むジャドが見かねて、とにかく行こうとルイスはチャーチルの亡骸抱いてついて行きます。

動物たちの墓よりももっと奥地に、何か魔法陣のような場所に埋めるよう言われ埋める。

すると次の日、家でチャーチルを見かけ驚きます。

しかし、あきらかに元のチャーチルではなくなっており凶暴化しているのです。

これはゾンビでもなく、意思を持って動いている何か。

ルイスは医師で、初出勤した病院へ運ばれて来た瀕死のパスコーに死に際、また現れる。と告げられます。

パスコーはいまから起こることを知っているようで、ルイスに何度も警告に来ていました。

更に、娘のエリ―は予知夢を度々見ては話をしていました。

息子のゲイジが亡くなったとき、これは・・・と観ていて思います。

ジャドに絶対に行ってはいけないと止められても変わらない。

あそこの土地は腐っている、パスコーにもそう言われていました。

でも、ルイスはゲイジをわざわざ普通の墓から掘り起こし、例の場所へ埋めてしまう。

戻って来たゲイジは、可愛いチャッキーのようです。

ジャドを殺し、エリーを連れて実家へ帰っていたレイチェルはエリーの予知夢と何かを感じ帰って来ており、ジャドの家へ行ってしまいそこで次に殺されます。

ルイスはあまりの疲れに眠っていて、電話で起きる。

レイチェルは戻ったかと両親からの電話で、エリーがママが死んだと泣き叫んでいると聞かされます。

何がなんだかわからないままに電話を切り、また鳴る電話にいら立ちながら応答するとそれはゲイジ。

ジャドの家でジャドとママと遊んだ。

慌ててジャドの家へ向かいジャドの家で2人の遺体を見つけます。

ルイスはあらかじめ死に至る薬を注射器に入れ用意しており、まずはチャーチルに、そしてゲイジに襲われながらも首筋に打ちます。

「すごくずるい」

とゲイジはふらふら立ち去り、息絶える。

ルイスは家ごと燃やしてしまいますが、外に出たルイスの腕にはレイチェルの亡骸が。

そしてルイスは最後のパスコーからの警告も無視し、レイチェルをあの場所へ埋めるのです。

ボロボロの姿で帰ってきたレイチェルと激しく口づけを交わし、そのときレイチェルは背中越しにそっとテーブルにあった包丁を握りルイスの絶叫で終わります。

自分の悲しみを埋めるためだけに、とった行動によりどういうことが起こるのか？

人間の愚かさを表しているのだと思います。

同じ立場だったらどうするのか？と考えようとしても、想像がつかず正直どちらとも言えない気がします。

絶対にしないと言い切れるのか？

もう一度会えるのなら、と思ってしまうかもしれません。

この話の恐怖は、更にもう一度同じ過ちを犯し妻を埋めに行くこと。

今度は大丈夫、なんてさすがにそれはない、と思うところですがもう精神状態が普通ではない。

自分のせいで今度は妻までなくしてしまうなんて、受け入れられるわけがないということでしょうが、ここまで来ると狂気です。

帰って来たその姿と、激しい口づけを交わすシーンは直視出来ない人もいるはずです。

そしてルイスの絶叫。

どう受け取っていいのか、かなり後味悪い映画だと言われています。

ただのホラーではなく、とても深いもの。

ゲイジの最期の言葉「すごくずるい」これには戦慄が走りました。

愛するからこその選択のはずが、思ってもみない結果を招く。

それなのに更に深みにはまってしまうのは、人間の性なのかと思うとまた恐怖を感じるのです。

まとめ

ある意味異色のホラー映画。

生き返る＝ゾンビ、みたいな単純なものではありません。

スティーヴン・キング原作の映画はたくさんありますが、エグイ描写よりも精神的にくるものの方が多く、ミザリーなんかもそうですよね。

好きな人は中毒になるようにハマるスティーヴン・キングの世界。