1998年7月11日公開の映画「悪魔を憐れむ歌」。
凛子
ひっきー
分類はホラー映画になりますが、誰でも観られるオススメの作品です!
作品情報
あらすじ
連続殺人犯のエドガー・リースは、フィラデルフィア警察のジョン・ホブズ刑事によって逮捕され、裁判で死刑の判決を受けて処刑されることになる。
死刑執行の日、ホブズや上司のスタントン警部補などによる立ち会いのもとで電気椅子によるリースの処刑が行われたが、彼は処刑間際に謎の呪文を唱え、ローリング・ストーンズの「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」を陽気に歌い、「早く殺せ」などと死刑執行人たちを挑発していた。
その後、リースの歌の歌詞の言葉を裏付けるかのように、彼と同一の手口による連続殺人が発生し、さらにはホブズにその容疑がかけられてしまう。
自分の無実を証明しようと調査したホブズは、一連の事件の背後にこの世の者ではない「悪魔」の存在があることを知る。
敵はさまざまな人間に乗り移りながら、確実にホブズに迫ってきていた。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)
キャスト・監督
デンゼル・ワシントン(ジョン・ホブズ刑事)
アメリカ合衆国ニューヨーク州マウント・バーノン出身の俳優、映画監督、映画プロデューサー。
1989年、『グローリー』で、アカデミー助演男優賞を受賞。
アカデミー主演男優賞に最も近い黒人俳優として、その日はいつかと期待されていたが、遂に2002年『トレーニング デイ』で、アフリカ系アメリカ人ではシドニー・ポワチエに続いて2人目となるアカデミー主演男優賞を受賞した。
ジョン・グッドマン(ジョーンジー刑事)
オフ・ブロードウェイの舞台に立った後にテレビにも出演するようになる。
1983年に『愛に向って走れ』でメジャー映画デビュー。
その後もテレビや映画などに出演して、1993年にはコメディエンヌのロザンヌ・バー共演の人気テレビシリーズ『ロザンヌ』の出演でゴールデングローブ賞を受賞。
グレゴリー・ホブリット(監督)
テキサス州アビリーンで生まれ。カリフォルニア州で育つ。
真実の行方(1996)、悪魔を憐れむ歌(1998)、オーロラの彼方へ(2000)、ジャスティス(2002)、Fracture (2007) – 日本劇場未公開、ブラックサイト(2008)など監督している。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)
ネタバレ感想
初めて観たときの衝撃は忘れられません。
ええ?!の驚きと何故か心地いい感じが好きです。
森の中をもがきながら逃げる男、「俺が死にかけた話をしよう」そう語り始まります。
そして死刑執行の場面に移り、立ち合いに来たのは主役のジョン・ホブズ。
死刑囚はジョンになぞなぞを出し、「霊は次々と乗り移る」と伝えます。
ジョンは相手にせず笑い飛ばし送り出します。
最期に死刑囚は「悪魔を憐れむ歌」を大声で歌い、死刑執行されます。
すると、毒ガスが充満する中にまるで生きている何かのようなものが宙をさまよい、執行官の一人の前へ。
無事終わったと思われたそのあと、繁華街でに現れた執行官は死刑囚が歌っていた、あの歌を口笛で吹いていました。
ここで、冒頭死刑囚が言った言葉の意味がわかり、どうなるのか興味津々になります。
口笛を吹きながら、どんどん人から人へ渡り、何かが人から人へ乗り移っているのがわかります。
ある日、警察署に電話がかかりジョンが受け、アパートの住所を聞かされます。
これはほんの糸口だ。そういうと切れます。
昨日もかかって来たし、前にリースからもあったぞ。
悪魔は少しずつジョンへ近づいているのですが、全く気付かずいつものように笑い飛ばし相手にしない。
リースとは死刑囚のこと。
じわじわ来る伏線なのか、もうワクワクです。
笑いながら仲間であるジョーンジーとアパートへ向かい、そこには死体とリースの言っていたなぞなぞが書かれていました。
よくある悪魔系の映画とは全く違う展開と、悪魔の演出が本当に面白い。
ようやくおかしいと気づいたジョンは真相の解明に動き出します。
するとただの殺人ではなく、警官が関わっていることや悪魔が実在することを知る。
単純でもなく、難解でもなく、とても分かりやすいので内容も入って来て魅入ると思います。
神の存在を認めるなら悪魔の存在も理解できる。
これはジョンが無神論者だからこそ、より苦悩するところ。
どんどん追い詰めているはずが、実はどんどん追い詰められている。
殺人事件の現場にジョンの指紋があったり、いつの間にか犯人と疑われていたのです。
見つけても次から次へと乗り移る相手に、ジョンは最後の手段として自分を犠牲にすることを選びます。
森へ呼び出しやってきたのはジョーンジーと上司であるスタントン警部補。
どちらかが悪魔だと追い詰め、1対1になります。
森へ来た理由は、1対1になり相手を殺せば自分に乗り移るしか悪魔の生きるすべはなく、そこで自分が死ねば悪魔も息絶えるということ。
ジョンは毒の入った煙草を吸い、最後に残り悪魔が乗り移ったジョーンジーの額を撃ちぬきます。
悪魔はジョンの中へ入り、毒の回って来たジョン本体と同じようにもだえ苦しみながらも、なんとか車のキーを探し逃げようとします。
このシーンが冒頭のシーン。
しかしもう耐えきれずジョンは息絶え、悪魔は宙をさまよいます。
…すると小屋から猫が…
「始めに俺は『死にかけた時』と言ったはずだ…また会おう」
冒頭から語っていたのはジョンではなく、この悪魔アザゼルだったのです。
ココが見どころ!
なんと言ってもこの歌の効果と、どんでん返し。
1964年ローリング・ストーンズ の シングル「Time is on my side」です。
悪魔を憐れむ歌という歌もあるので、ややこしいですが劇中で歌っているのはこのTime is on my side。
街中で、ジョンが悪魔を追いかけ、人から人へタッチし移りながら話をするシーンはかなり見どころです。
そしてどんでん返し。
映画の冒頭に語りが入るので、映画がはじまったときから最後まで騙されていたのです。
まさかの展開に驚きと嬉しさ、うわぁ~やられたという感じ。
悪魔目線でずっと観ていたなんて…というような。
こういう作品を観ると、ホラー映画といってもグロシーンや激しい悪魔祓いのシーンなどなくても面白いものがあると改めて思います。
まとめ
はじめに紹介したように、この作品は誰でも楽しめる作品であり、家族で観る事も出来ます。
何十年前の作品であっても、いまだ色褪せずいつ観ても面白い映画はたくさんあります。
凛子
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