映画ダンケルク|あらすじとネタバレ感想!本物の戦闘機と駆逐艦が必見!

「メメント」「インターステラー」「インセプション」など、数々のヒット作を生み出すクリストファー・ノーラン監督。

凛子

ノーラン作品の中で始めて実話を映画化したのが「ダンケルク」だよ!
戦争映画だけど、ただの戦争映画じゃなかった!

ひっきー

「ダンケルク」について詳しく紹介します!

作品情報

あらすじ

フランス北端ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士。

背後は海。陸・空からは敵――そんな逃げ場なしの状況でも、生き抜くことを諦めないトミー(フィオン・ホワイトヘッド)とその仲間(ハリー・スタイルズ)ら、若き兵士たち。

一方、母国イギリスでは海を隔てた対岸の仲間を助けようと、民間船までもが動員された救出作戦が動き出そうとしていた。

民間の船長(マーク・ライランス)は息子らと共に危険を顧みずダンケルクへと向かう。

英空軍のパイロット(トム・ハーディー)も、数において形勢不利ながら、出撃。

こうして、命をかけた史上最大の救出作戦が始まった。

果たしてトミーと仲間たちは生き抜けるのか。

勇気ある人々の作戦の行方は!?

(出典:http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/#aboutthemovie)

キャスト・監督

監督・脚本:クリストファー・ノーラン

トミー:フィオン・ホワイトヘッド

ピーター:トム・グリン=カーニー

コリンズ:ジャック・ロウデン

アレックス:ハリー・スタイルズ

ギブソン:アナイリン・バーナード

ウィナント大佐:ジェームズ・ダーシー

ジョージ:バリー・キオガン

ボルトン中佐:ケネス・ブラナー

謎の英国兵:キリアン・マーフィ

ミスター・ドーソン:マーク・ライランス

ファリアー:トム・ハーディ

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=358077)

ネタバレ感想

映画には映画館で絶対観るべき映画というものがあります。

間違いなくその1本に入るのが、本作「ダンケルク」。

IMAXカメラで撮影された本作は、IMAXシアターで観ないと監督こだわりの音響効果や臨場感は半減してしまいます。

それほどまでに「ダンケルク」は“観る”というより、“体験する”という言葉が1番しっくりくる映画でした。

物語は、3つの異なる視点と時間軸を繋ぎ合わせて進んでいきます。

救助を待つ兵士たちの1周間を描いた陸パート。

民間船で救助に向かう民間人の1日を描いた海パート。

ドイツ軍と空中戦を繰り広げるパイロットの1時間を描いた空パート。

時間軸が全く違うのに、ラストで3つのパートが巧妙に重なり合う瞬間は、思わず唸ってしまいます。

これまでの戦争映画とは一味違う本作の特徴は、大きく分けて3つ。

1つ目は、セリフが極端に少ないことです。

セリフを最小限に押さえているため、登場人物たちの名前すらはっきりと分かりません。

会話が少ないので、ドラマ性も全くありません。

主人公の成長や、母国で待つ恋人や家族のために生きて帰る、といった戦争映画でよくあるドラマ性は、一切排除されています。

しかし、そこに本作の良さと特徴があります。

実際の戦場では、自己紹介やプライベートの話をするほど悠長な場所ではないからです。

戦場のリアル感を徹底しています。

ドラマ性がないからこそ、映し出される戦場の映像にだけ集中でき、作品の世界に引き込まれていきました

凛子

自分も戦争に参加しているかのような没入感と緊張感が味わえた!

2つ目は敵国ドイツ軍がほとんど映らないことです。

ドイツ軍の戦闘機は映りますが、ドイツ人は一切出てきません。

ドイツ軍がどれくらい迫ってきているのか。

どれくらいの戦力があるのか。

ドイツ側の視点は全く描かれていませんでした。

敵の姿を映さないからこそ『じりじりと迫ってくる見えない敵』に恐怖を煽られ、緊張感が加速していきます。

オランダの商船に隠れていた時に、見えない敵から銃撃を受けるシーンは緊張が走った!

ひっきー

3つ目は戦争映画に必ず出てくる、残虐シーンが一切ありません

血しぶきが飛び散り、肉片が吹き飛ぶ映像は、ごく普通の戦争映画なら定石です。

しかし、「ダンケルク」はその定石をことごとく覆しました。

“目を背けたくなる”従来の戦争映画と違い、“目が離せなくなり、釘付けになる”映画になっていたのは、ノーラン監督の狙い通りでした。

凛子

グロいシーンが必ず出てくる戦争映画が苦手な人でも、安心して観れたよ!

ココが見どころ

映画のデジタル化・CG嫌いで有名なノーラン監督。

そんな本物志向の監督が、今回特にこだわったのは戦闘機と船です。

空中戦で使用した英国軍の戦闘機スピットファイアは、本物を借りてきて撮影。

ドイツ軍のメッサーシュミットも、スペイン空軍が保有する同型のものを借用。

飛行機のシーンでは、翼やコックピットにIMAXカメラを取り付け、実際に戦闘機に乗っているかのような感覚が味わえます。

またリアルな音を録音するために、マイクを機内のあらゆる場所に配置して、撮影に臨んだそうです。

CGでは決して再現できない、本物の臨場感と音響効果を体験できたよ!

ひっきー

本物なのは、戦闘機だけではありません。

海パートで使用された船舶は、1940年代当時から残るものを使用しています。

特に注目したいのが、フランスの駆逐艦マイレ・ブレゼ

全長100メートルを超えるこの駆逐艦を博物館から借りてきて、修理してまで使用したノーラン監督の本物志向には驚かされます。

凛子

デジタル撮影が主流になっている昨今で、今回もアナログ撮影・リアル志向を追求する監督のこだわりが詰まった作品だった!

まとめ

登場人物たちと一緒に、戦争を体験できる映画「ダンケルク」。

劇場公開はすでに終わっていますが、映画館で観ないと良さが十分に伝わらないほど、映像と音響効果に圧倒される作品でした!

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