映画アナイアレイション全滅領域|あらすじとネタバレ感想!ラスト結末は・・

凛子

今日はNetflixで配信されている「アナイアレイション全滅領域」をご紹介します。
最近はNetflixでもたくさんの作品が作られていますよね。

ひっきー

この「アナイアレイション全滅領域」はアメリカでは劇場公開されましたが、それ以外の国ではNetflixでの配信となりました。

どうやら内容が難しいからという理由だったようです。

作品情報

あらすじ

不可解な現象が起こる謎の領域「エリアX」がアメリカ国内の海岸地帯に拡大。

現地に調査隊が派遣され、元兵士の生物学者レナの夫も加わるが、彼らは音信不通となり行方不明になってしまう。

やがてレナの夫だけが生還したものの、瀕死の重傷を負っており昏睡状態に。

レナは夫の身に何が起きたのか突き止めるべく自ら調査隊に志願し、エリアX内部の未知の領域に足を踏み入れる。

そこで彼女が目撃したのは、生態系の突然変異によって生まれた異様な景色と生き物たちだった。

(出典:https://eiga.com/movie/88710/)

監督・キャスト

ナタリー・ポートマン(レナ)

イスラエル人の父とアメリカ人の母のもとエルサレムに生まれ、3歳のときアメリカに移住。

11歳から芸能活動を始め、リュック・ベッソン監督作「レオン」(94)でセンセーショナルな映画デビューを果たし、「スター・ウォーズ」プリクエル3部作(99~05)のヒロイン・パドメ役でスターの地位を確立する。

その間には名門ハーバード大学で心理学の学位も修得した。恋愛群像劇「クローサー」(04)でアカデミー助演女優賞に初ノミネートされ、「ブラック・スワン」(10)では心の闇にとらわれていくバレリーナを熱演し同主演女優賞を受賞。

ジョン・F・ケネディ元大統領夫人ジャクリーン・ケネディの伝記映画「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」(16)で再びアカデミー主演女優賞にノミネートされた。


ジェニファー・ジェイソン・リー(ヴェントレス)

父は俳優のビク・モロー、母は脚本家のバーバラ・ターナー。

9歳の時に映画「The Spy Who Never Was」(76)にアンクレジットで出演して以降、子役として活動。

「他人の眼」(81)の準主役に決まったことから卒業目前の高校を退学し、学園ドラマ「初体験 リッジモント・ハイ」(82)で有名になる。

「ミセス・パーカー ジャズエイジの華」(94)でゴールデングローブ賞ドラマ部門主演女優賞、「ジョージア」(95)でインディペンデント・スピリット・アワードにノミネートされ、アラン・カミングと共同で監督・脚本・主演を務めた映画「アニバーサリーの夜に」(01)も高く評価される。

クエンティン・タランティーノ監督の「ヘイトフル・エイト」(15)でアカデミー賞やゴールデングローブ賞の助演女優賞にノミネートされた。


アレックス・ガーランド(監督)

1996年に発表した初の小説「ビーチ」でジェネレーションXの代弁者として脚光を浴び、同作は00年にダニー・ボイル監督、レオナルド・ディカプリオ主演で「ザ・ビーチ」として映画化される。

続いて「28日後…」(02)、「サンシャイン2057」(07)の映画脚本を手がけ、ボイル監督と再タッグを組む。

その間、小説第2作「四次元立方」がオキサイド・パン監督で「テッセラクト」(03)として映画化された。

「28日後…」の続編「28週後…」(07)では製作総指揮を務め、カズオ・イシグロのベストセラー小説を映画化した「わたしを離さないで」(10)では脚本・製作総指揮を兼ねた。

コミックが原作の「ジャッジ・ドレッド」(12)で脚本・製作を務め、15年のSFスリラー「Ex Machina」(15)では自身のオリジナル脚本で監督デビューを果たす。

同作で英国インディペンデント・フィルム・アワードの脚本賞・監督賞をダブル受賞したほか、第88回アカデミー脚本賞にもノミネートされた。

(出典:https://eiga.com/movie/88710/)

ネタバレ感想

SF映画だけど、ホラー的要素もあり、人間の進化についての物語でもあったり、難しいと言われるのは分かります。

でもそんなに難解ではないから、楽しめる作品でした。

アレックス・ガーランド監督の作品の色がかなり出ていますね。

パラマウント映画側は監督に「分かりやすく作り直せと指示したようですが、監督はそれを拒みました。
拒んで正解だったと思います。
この作品のままで充分監督の思いは伝わります。

生物学者のレナは、軍人の夫が1年ぶりに家に戻ってきたら様子がおかしい事に気がつきます。そして血を吐き始めた夫を病院に運ぶ途中で、政府に監禁されてしまいます。

レナが連れ去られた場所は「エリアX」という場所で、レナは夫に何が起こったのかを知るために、エリアX内にあるシマーという場所の中に入っていきます。

この入っていくシーンで女性5人が並んだ後ろ姿が映し出されます。私はこのシーンが好きです。

みんなの覚悟や思いが伝わってくるようで、「始まるんだ」という気持ちになりました。

そのシマーの中では異変が起きていました。

いきなり、調査員の1人が襲われるのですが、何に襲われたのか分からないからちょっと怖いです。

この辺りはホラー的要素ですね。

後半にもクマが出てくるのですが、このクマも一気に襲いかかってきます。

ホラー映画の「くるぞ、くるぞ」という感じではなく、物語が進む中で突然襲われるので、びっくりしてしまいます。

しかもこの熊に襲われた時に仲間が1人死にますが、そのシーンは残虐的でした。Netflixでの配信だからか分かりませんが、それ以外にもグロテスクなシーンもあって驚きました。

次第に全てのものがコピーされていることに気がつきます。

このエリアに入った時点でレナ達もコピーされていたのでした。

そしてついにレナ自身のコピーも現れます。

このコピーですが、CGではありません。日系イギリス人のソノヤミズノさんという方が演じています。

完全にレナ役のナタリー・ポートマンの動きをコピーしていてびっくりしました。

レナは自分のコピーを爆発させて、このシマーから脱出し、夫の元に戻ります。

しかし夫はコピーなのです。それをレナが夫に聞くと彼は「コピーだ」と答えます。今度は夫がレナに聞きます。

「あなたはコピー?」

レナは答えず、2人は抱き合って映画は終わります。

しかし、2人の瞳の中で何かが動いています。これはきっとレナもすでにコピーだということを示しているんだと思いました。

ココが見所

難しいという前評判なので、難しいという頭で見てしまうと「分からない」ってなってしまうかもしれません。

でもストーリーは難しくないし、生物全てがコピーされているとセリフで説明してくれるので、そこまで難しくはありません。

なので、前評判を忘れて純粋に作品を楽しんで欲しいです。

難しいのではなくて、監督の思いが強い作品です。

この作品のキーは「コピー」です。細胞分裂することは、コピーが生まれるという事を意味しているのです。

そこが分かっていれば、理解できる作品です。

それよりも、全てがコピーになってしまうという考え方が怖いなと、思ってしまいました。

細胞卯分裂した後、いずれ古い細胞は死に、新しいコピーされた細胞が生き残るという細胞レベルでは当たり前のことが、人間自体、生物自体に起こると考えると恐ろしい事だなと感じました。

まとめ

アレックス・ガーランド監督は「コピー」という事についての作品が多いですね。

前作の「エクス・マキナ」はA.I.の話でしたが、人間をコピーしたのがA.I.でした。

この「アナイアレイション 全滅領域」も監督が一貫して作り続けているテーマに沿った作品ですので、監督の思いを知りながらみると、より面白く楽しめる作品です。

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