凛子
ひっきー
ガン=カタならぬガンフー「ジョン・ウィック」ご紹介します!
作品情報
あらすじ
愛する妻ヘレンと静かに暮らしていたジョン・ウィック。
その妻が病で亡くなり、悲しみに暮れる彼の心を癒してくれたのは亡き妻から贈られた一匹の小犬デイジーだった。
そんなある日、ロシア人の若者がジョンの愛車69年式マスタングを気に入り、売ってほしいとしつこく迫ってくる。
マフィアのボスを父に持つこの男ヨセフは、ジョンに断られるや夜中に彼の自宅を襲撃し、マスタングを奪い去っていく。
その際デイジーまでをも殺され、すべてを奪われたジョンの怒りが爆発、たった一人で犯人への復讐に立ち上がる。
彼こそは、かつて裏社会で恐れられた伝説の殺し屋だったのだ。
(出典:http://www.allcinema.net/)
キャスト・監督
キアヌ・リーブス(ジョン・ウィック/製作総指揮)
9歳のとき、演劇『くたばれ!ヤンキース』で舞台出演した。
本人は少年時代を振り返り「僕はサニー・チバ(千葉真一)の映画とともに育ったようなものなんだ」と語っている。
この頃の影響がアクション映画への思い入れとなっていく。
1989年に主演を務めたコメディ映画『ビルとテッドの大冒険』がヒット、続編も制作され、キアヌは「テッド役の10代の俳優」として世間に認知されるようになる。
ミカエル・ニクヴィスト(ヴィゴ・タラソフ)
1987年にデビュー。1997年放送の『Beck』シリーズで注目を集め、2000年公開のルーカス・ムーディソン監督の『エヴァとステファンとすてきな家族』で国際的な評価を得る。
2009年には大ヒットした小説『ミレニアム』の映像版で主人公を演じた。スウェーデンで最も有名な俳優のひとりでもある。
2017年6月27日、肺がんによって死去した。
チャド・スタエルスキ(監督)
盟友であるブランドン・リーが『クロウ 飛翔伝説』の撮影中に事故死した際、未撮影のシーンでブランドンの代役を務めた他、『マトリックス』など数々のアクション映画でスタント・コーディネイターを務める。
その後、キアヌ・リーブス主演のアクション映画『ジョン・ウィック』シリーズを監督し、注目されるようになった。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)
ネタバレ感想
久々に新しいアクション映画を観た!という感じでした。
「ガンフー」という独自の戦闘の型を考え、銃とカンフーの融合。
とは言え、実際にはちょっとカンフーではないと思うので見どころ!でお話します。
無敵でブギーマンと呼ばれ、誰もが恐れる殺し屋の「ジョン・ウィック」。
彼は愛する女性のために引退を決め、静かな暮らしを望んでいました。
しかしそんな平和な日々もつかの間で、妻が病でこの世を去り絶望に打ちひしがれていたところ、突然届けられた子犬。
自分の余命がもうないと知っていた妻ヘレンは、ジョンは一人では生きていけないと拠り所として贈ったものでした。
序盤のこの静かなシーンと慣れない子犬との生活から、徐々に繋がっていく様が好きです。
何も語る事はないのですが、すでにここで涙が出そうになります。
そうです。これがこの映画の核なので、思いっきりハマっています。
ようやくこの生活にも慣れ、愛する妻を子犬に感じ穏やかになろうとしていたところにやって来るのです。
ジョンには大切にしているものがあり、それは「車」。
ある日ガソリンスタンドでジョンの愛車であるマスタングを見て、男が近づき売ってくれとしつこく迫る。
売り物ではないし、絶対に売らないと去るが男たちはジョンの自宅に押し入り、車を持ち去りなんと子犬を殺してしまいます。
ジョンと同じように、もうはらわた煮えくりかえるとはこの事です。
辛すぎるこのシーン、そして立ち上がるジョン・ウィックに観客全員が全滅だ!いけいけ!と思うでしょう。
たかが車、たかが犬。
物に対する人の価値観や重要性はそれぞれであり、人には分からないもの。
ジョンにとって、犬は妻からの最後の贈り物であり、今の彼には一番重要なものだったのです。
盗んで来た車を見た、闇の業者はビックリ。
これ、一体どこで手に入れたんだ?!すぐに父親である、ヴィゴ・タラソフに連絡。
ヴィゴはかなり大きな組織であるロシアンマフィアのボス。
起こしてはいけない男を起こしてしまったと震えあがるヴィゴ。
それもそのはず、いまの帝国を築き上げたのはジョンのおかげでもあるから。
帰った息子は、たかが車、たかが犬だろ?なんて言い放ちますが、誰のものかが重要だとヴィゴは激怒。
なんとか事態を修復しようとするものの、ジョンが許すわけもなく、ならば殺すしかないと半ばヤケで手下を送り込みます。
ここからガンフー炸裂のアクション映画になります。
家に乗り込んできた手下を一人ひとり確実に仕留め、一歩一歩確実に息子であるヨセフに近づいていく。
容赦ない殺戮にも、観ているこっちは爽快なのです。
なんといっても、愛犬の敵討ち。
動物好きなら、やって当然だと思うことでしょう。
もちろん映画の中でだからこその復讐劇ですが、ここまでやってくれたら感動すら覚えます。
アクションも最高ですが、この設定もまるで漫画のようで最高です。
誰もが知るジョン・ウィックの存在、そしてその殺し屋は全世界にいる。
専用のホテルやコインがあったり、ルールを破ると除名されるか殺される。
マニアの心をくすぐるようなこの設定が、更にジョン・ウイックの世界を造ります。
自らズタズタになり、全てを始末したあとについた場所にいたのは「犬」。
もうダメだと思ったところで前にあったのは、動物病院だったのです。
そこでヘレンの動画を見て、生きることを選び病院の中へ入ると自分の傷の治療をし、殺処分を待つ一匹の犬を連れて去ります。
ここでまた、愛犬家なら思わず声が出るところ。
パートナーとして連れたのは「ピットブル」。
ピットブルは人間が闘犬として育てたことがきっかけで、狂犬扱いされアメリカでは殺処分の数が断トツで多い犬種。
ここにも色々な意味が込められているのではないかと思います。
ココが見どころ!
ガン=カタはご存知ですか?
これも独自の戦闘方法であり、2003年日本公開の「リベリオン」で使用されたもの。
銃と空手の型の融合の意味です。
どちらかと言うと、リベリオンの方がカンフーに近いものがある気もしますが、この作品のアクションも目を見張るものがあります。
公開当時はあまり人気出ず、クチコミで広がり人気が出た映画でした。
ガン=カタは二丁拳銃でカンフーのようなスピードと型を兼ね備えた戦術です。
ガンフーは、スピード感というよりもより接近戦で戦うといったもの。
そこから考えると、こちらの方が空手や徒手格闘を取り入れたものでしょう。
徒手格闘とは、自衛隊格闘戦術のひとつであり、武器を持たない戦術。
日本拳法をベースにし、柔道や投げ技などを取り入れた内容です。
打ちまくるガンアクションではありますが、ヘッド・ショットといってその名の通り頭を打ちぬくシーンが多くあります。
そして、なんだかもっさり感のある動きなのにめちゃくちゃ強く、速い。
やられる痛さもよく伝わり、リアル感がいいところだと思います。
このボロボロになりながら戦う女性版で「アトミック・ブロンド」がありましたが、本当にそんな感じでしたね。
「キングスマン」は残虐なシーンをやたらスタイリッシュに見せる新しいアクション映画であり、近年強くスッキリスマートな殺し屋から、変わってきているのかもしれません。
まとめ
他にはない戦闘術をみるだけでも圧巻ですが、犬愛が良いです。
犬で始まり犬で〆る。
愛犬家にとって、最高のラストですね。
凛子
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