凛子
ひっきー
当時グループの主要メンバーだった、アイス・キューブとドクタードレーも制作に関わっています。
作品情報
あらすじ
今なお多くのアーティスト、リスナーに影響を与え続けている、西海岸が生んだヒップホップグループ「N.W.A.」のグループ結成から解散、そしてその後を描いた伝記映画。
1986年にアメリカ、カリフォルニア州コンプトンで結成された「N.W.A.」は、暴力に走らず、ラップという表現で権力者たちに立ち向かった。
理不尽な社会や警察へのメッセージを暴力的なリリック(歌詞)で表現したことから、警察、さらにはFBIからも目をつけられる「世界で最も危険なグループ」へと成りあがっていく。
(出典:https://eiga.com/movie/82765/)
キャスト・監督
コーリー・ホーキンズ(ドクタードレー)
名門ジュリアード音楽院演劇学科で演技を学び、古典演劇に優れた学生に与えられるジョン・ハウスマン賞を受賞する。
卒業後の2011年から俳優としてのキャリアをスタートさせ、オフブロードウェイの舞台のほか、TVシリーズ「ロイヤス・ペインズ 救命医ハンク」にゲスト出演。
翌12年、「アーミー・ロード」で長編映画に初出演し、13年にはオーランド・ブルーム主演の舞台「ロミオとジュリエット」のティボルト役でブロードウェイデビューを果たす。
オシェア・ジャクソン・Jr(アイス・キューブ)
ラッパー、アイス・キューブの長男。
「OMG」の名前でラッパーとして活動し、2010年には父親のアルバム「I Am the West」収録の「She Couldn’t Make It On Her Own」と「Y’all Know How I Am」に弟ダリルとともに参加、ツアーなどにも同行し、パフォーマンスを披露する。
12年には初のミックステープ「Jackin’ for Beats」をリリースした。
かつてキューブが所属していたヒップホップグループ「N.W.A」の伝記映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」で、アイス・キューブ役をオーディションで勝ち取り俳優デビューを果たす。
F・ゲイリー・グレイ(監督)
アフリカ系アメリカ人をメインターゲットにしたエンタテインメント放送局BETでキャリアをスタートさせ、ヒップホップ/ラップ系のミュージックビデオを多数監督する。
1995年、ラッパーのアイス・キューブが脚本・主演を務めた「friday」で映画監督デビューを果たし、その後「SET IT OFF セット・イット・オフ」、「交渉人」といったクライムアクション作でメガホンをとる。
TVシリーズに挑戦した後、カーアクション「ミニミニ大作戦」やアクションコメディ「Be Cool ビー・クール」などの監督を経て、かつてアイス・キューブが所属していたヒップホップグループ「N.W.A.」の伝記映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」が大ヒットを記録。
この成功を受け大ヒットカーアクション「ワイルド・スピード」シリーズ第8弾の監督に起用された。
(出典:https://eiga.com/movie/82765/)
ネタバレ感想
147分ある作品ですが、その長さを感じさせないほど、クールでかっこいい映画です。
ヒップホップ好きにはたまらない映画だと思います。
ヒップホップに興味がなくても、彼らが受けてきた差別を知ることができます。
コンプトンという街で生まれ育った彼らが受ける人種差別。
1980年代頃のことを映画いた作品ですが、その当時に行われていた黒人差別。
外を歩いているだけで警察官に逮捕されたりする様子は、結局今とそんなに変わっていないなという現実を見ることになります。
彼らはそんな警察に対して反抗的な歌を作り、色んな意味で注目されました。
ただ、彼らのうち主要メンバーのアイス・キューブやドクター・ドレーはギャングではありません。
本当に悪いことをしていたのはイージー・Eだけでした。
そんな彼らがギャングスタ・ラップというジャンルを作ったのは皮肉にも感じます。
音楽業界の右も左の分からない彼らに漬け込んだマネージャーのジェリー・ヘラー。彼によって幼馴染だったN.W.A.のメンバーは喧嘩別れをしてバラバラになりました。
成功した彼らは巨額のお金を手に入れたことで、バラバラになったのです。
映画を見ていると最初の頃に貧しかったけど、みんなで楽しそうにラップを歌っていた頃の方が幸せそうだったなと思ってしまいました。
N.W.A.は解散したけど、それぞれが音楽業界で力を示し、成功した人生を歩んでいまいした。
ただ、イージー・Eだけは別でした。彼はお金もなくなり、結局昔のようにドラッグを売ることで生活を立てていました。
しかしどこかで、あの楽しかった日々を忘れることができなかったのです。
アイス・キューブと再会した彼はN.W.A.の再結成について真剣に考え始めます。
ドクター・ドレーにも連絡し、再結成に向けて動き出したその時。。。
イージー・Eはエイズで倒れたのでした。
ココが見どころ
ヒップホップファンには嬉しくて、たまらない有名人がたくさん登場します。
2パックやスヌープ・ドッグなどなど。
映画のラストに本人の映像が登場するので、似ているか似ていないのか見比べる楽しみがあります。
さらにアイス・キューブ役はアイス・キューブの息子が演じています。
お父さんの若かった頃の映像をみると、似ているな、面影があるなと思います。
イージー・Eが亡くなったことで、N.W.A.は再結成することはなかったですが、映画のラストクレジットにプロデューサーとしてアイス・キューブとドクター・ドレーとそしてイージー・Eの奥さんに名前が出た時に、きっとファンは喜んだと思います。
まとめ
ヒップホップにあまり興味がないし、ギャングの映画っぽいから見ていないという人もいるかもしれません。
しかしこの「ストレイト・アウタ・コンプトン」はギャング映画ではありません。
彼らが駆け抜けた時代に何があったのか、そしてなぜ彼らがあんな曲を作ったのかを知ることができます。
自分の知らなかった世界を見ることができる作品です。
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