2018年7月クールのドラマ「ドッグドクター」は山崎賢人さん演じる自閉症でサヴァン症候群の新堂湊が小児外科医として奮闘するドラマです。
子役が多く出演し、子役の凄すぎる演技に毎週涙涙していますが、主演の山崎賢人さんをはじめ、俳優陣も豪華ですよね。
山崎賢人さん演じる新堂湊の指導医・瀬戸夏美を演じているのは上野樹里さんです。
東郷記念病院の小児外科のエース・高山誠司を演じているのは藤木直人さんです。
そして、ストーリーが進んでいくにつれ、どうして高山(藤木直人)が湊(山崎賢人)に辛く当たるのか、高山の弟が回想シーンでちょいちょい出てくるけど、何か関係があるのか…?
と不思議に思っていた視聴者は多かったはずです。
8月9日放送の第5話でその謎が明らかになりました。
今回の記事では、これまで高山が新堂にしてきた厳しい言動やその理由をまとめました。
もくじ
高山が新堂にしてきた厳しい言動とは?
第1話:「余計なことをするな」と指示
第1話では、病院の会議で院長の司賀(柄本明)から自閉症でサヴァン症候群の湊がレジデント(後期研修医)として小児外科へ赴任してくると聞いた高山は凄く反対をしていました。
実際、湊が赴任してきてからも、まだ何も問題を起こしたわけでない湊に対し、とても冷たい態度をとっていました。
「余計なことをするな」と湊に指示した高山は、湊に定時に上がるように指示します。
そして、病棟にも近づくな、手術室にも入るなと指示します。
極め付けは、「お前は小児外科医にはなれない!」と怒りを露わにして湊に言い放つのです。
いつも冷静な高山が湊に対してだけ明らかに冷たく厳しい態度をとることに夏美も違和感を覚えます。
第2話:「根拠のない希望を与えるな」
第2話では、未受診妊婦が東郷記念病院に救急搬送され、緊急手術で出産します。
未受診妊婦は女子高生の唯菜(山田杏奈)でした。
唯菜が出産した赤ちゃんは低出生体重児で、腸のほとんどが壊死状態でした。
病院のガイドラインでは、成功確率が低い手術は行わないことになっているため、小児外科のカンファレンスでは唯菜の赤ちゃんの手術は行わないことが決定しました。
しかし、助けられる方法があるなら手術はするべきだと考える湊は勝手に唯菜に高山が手術すれば助かると言ってしまうのです。
夏美と高山は唯菜に病院の意向と湊の個人的な見解が異なることを説明するも唯菜は困惑してしまいます。
助かる方法を見つけた湊でしたが、リスクが高い手術は助かる可能性が高いわけではありません。
それでも「助けたい!」と言い張る湊でしたが、患者や患者の家族に根拠のない望みを与えてしまった湊に高山は声を荒げます。
「医者は神様じゃない!根拠のない希望を与えるな!」
普段は温厚で大声を出すことがない高山ですが、やはり湊にだけ厳しいのです。
第3話:「お前は医者としての自覚がない」
緊急搬送で東郷記念病院に運ばれてきた美結(竹野谷咲)を助けられなかった夏美と湊でしたが、湊は亡くなった美結のために、美結が運ばれてきた時に着ていた服を直していました。
それを見た高山は、そんなことをしても美結は戻ってこないと言います。
それでも洋服を美結に届けたいと言う湊に高山はまたも厳しい言葉を投げかけます。
「お前は医者としての自覚がないんだな。そんなやつは今後、一切オペ室に入るな!」
そこまで言う?と思ってしまう言葉ですよね。
第4話:湊を画像診断科に転科?
第4話では、湊は初めて患者を担当することになりました。
しかし、それは言葉を発しない、手のかかりそうな患者・あかりでした。
湊の希望もありましたが、1番は小児外科長の間宮(戸次重幸)が湊を担当にするようにと言う一言で決まったのです。
しかしそれは、副院長の猪口(板尾創路)が湊に問題を起こさせ、院長を退任に追い込むように仕向けさせたのです。
それを知った高山はあかりの担当を夏美に代わるように伝えます。
この辺りから少し高山の湊に対する態度が変わってきているんですよね。
そして、あかりの手術の際も、初めは湊をオペ室に入れようとしなかったのですが、夏美があかりの病状を一番知っているのは湊だと高山を説得したこともあり、湊をオペ室に入れることを初めて許可したのです。
湊の的確な診断も受け入れるようになり、湊を少しずつ認め始めたのか…と思いきや、湊の指導医である夏美に高山は湊を画像診断科へ転科させると言うのです。
その意図は?なぜそこまで湊を認めないのか…??
高山が湊を認めない理由とは?
高山が湊に厳しく当たる理由が8月9日放送の第5話で明らかとなりました。
高山が湊を医者として認めない理由は、高山の回想シーンで何度か登場した高山の弟にありました。
高山の弟も湊と同じ自閉症だったのです。
高山の弟は自動車整備士になりたいという夢を持ち、両親に反対されるもその反対を押し切り、高山が弟を自動車整備工場に就職させます。
高山の弟が就職した自動車整備工場では、彼は同僚からいじめにあっていました。
そして、仕事からの帰り道、同僚に会ってしまった彼は、パニックを起こし、電車が通る踏切に飛び込んでしまい死んでしまったのです。
高山は自分が自動車整備工場に就職させたせいだと悔やんでいたのです。
夏美にその過去を話した高山は「何もさせないことがアイツ(弟)のためだった」と言うのです。
高山が湊に厳しい言葉を言ったり、医者にはなれないと言ったり、画像診断科へ転科させようとしたりしていたのは全て湊が傷つかない為だったのです。
高山は夏美にこう言いました。
「いずれ傷つくことになるアイツ(湊)を見たくないんだ」
きっと高山は湊に弟を重ねて見てしまっていたのですね。
全てが納得でしたね!
第5話では、ボーイソプラノ歌手・羽山響の最善の手術方法を見つけた湊を夏美のひと押しもあり、オペ室へ入ることを許可しました。
そして、手術後、夏美から湊は高山が言ったことをきちんと覚えて実践していることを聞きます。
響の最善の手術方法を見つけた湊だったが、湊は響の父親にはそれを伝えなかったのです。
その理由は、以前高山に「根拠のない希望を与えるな」と言われたことを覚えていたのです。
手術で見てみないと分からない状況で希望を持たすようなことを患者や患者の家族に伝えなかったのです。
夏美は高山に湊は医者として成長していると伝えます。
そして、高山も湊を少しずつ認め始めるのです。
定時に上がっていいと高山は湊に言っていましたが、高山は湊に当直をするように命じます。
「当直は研修医の仕事だ」と言い、湊を研修医として認めた発言をするのです。
高山は湊に弟と同じような愛しさを感じ、かばう気持ちで厳しい言葉を言ってきたのかもしれませんが、弟と同じような愛おしさを持つと同時に弟は違う人物であることを認め始めたようです。
まとめ
これまで見ているこっちまで、傷つくような言葉を湊に言ってきた高山ですが、第5話では湊を研修医として認め始めました。
弟さんの死も少しずつ乗り越えてきたのでしょうか。
また湊も医者として少しずつ成長してきています。
夏美が良いことを言っていましたね。
「足りたいところを補えば良い」
そうですよね。
人とコミュニケーションを取ることに難しさをあまり感じない人が多いため、コミュケーションが苦手な湊が変わっていると感じてしまいますが、誰でも苦手なことはあります。
人は完璧ではありません。
無意識に人は足りないところを補いながら生きているのです。
そんな当たり前のことを感じさせてくれるドラマですね。
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