凛子
ひっきー
オープニングから驚くと思いますが、決してあなたのテレビやPCが壊れているわけではありません!
2018年10月日本公開された話題の「サーチ」の前にこの作品「アンフレンデッド」を!
作品情報
あらすじ
泥酔したときの恥ずかしい動画がネット上にアップされ、それを苦に自殺してしまった女子高生ローラ・バーンズ。
事件から1年。彼女の友人の一人ブレアとその彼氏ミッチはSkypeで親密な会話をしていた。
そこに友人たちからの着信があり、出てもいないのに勝手に繋がってしまう。
不審に思いながらもブレアたちはSkypeに集い、他愛もない会話を交わしていた。
しかし、その中に見知らぬアカウントが存在することに気付く。やがて死んだはずのローラのFacebookアカウントからブレアにメッセージが届く。
(出典:http://unfriended.jp/story.html)
キャスト・監督
シェリー・ヘニッヒ(ブレア)
1987年1月2日、アメリカ合衆国・ルイジアナ州生まれ。
オーディションでNBCの長寿ヒットのデイタイムシリーズ「デイズ・オブ・アワ・ライブス」(11~12)でステファニー・ジョンソン役を手に入れ、女優としてのキャリアをスタート。
その後、「JUSTIFIED 俺の正義」(10)、「シークレット・サークル」(11~12)、そしてトム・セレック、ドニー・ウォルバーグ、ブリジット・モイナハン出演のCBSドラマ「ブルーブラッド~NYPD家族の絆~」(10~12)等、多数のTVドラマに出演。
モーゼス・ストーム(ミッチ)
1989年5月6日、アメリカ合衆国生まれ。
脚本家、役者、監督と多才な顔を持つ。
最近ではHuluの「The 4 to 9ers:The Day Crew」(14)シリーズ、NBCの「About a Boy」(14)に出演している。
『アンフレンデッド』が長編映画デビュー作。
レヴァン・ガブリアーゼ(監督)
1969年11月16日、旧ソ連・ジョージア生まれ。
ロシアを拠点に活動する映画及びCM監督である。
1995年以降、ティムール・ベクマンベトフの制作会社Bazelevs Productionで働き、100作品を超えるCMを手がけてきた。
2011年には初の監督作品『エターナル 奇蹟の出会い』(11)を公開。
(出典:http://unfriended.jp/caststaff.html)
ネタバレ感想
他にない画期的な作品で、何度観ても面白い。
オープニングに出るユニバーサルのロゴから始まり、終始釘付けです。
一切他のことがなくPC画面オンリーという斬新さと、リアルさで全米公開後の興行収入は良かったもの日本ではあまり知られていません。
劇場が少なかったので、見逃した人も多かったはず。
大きなスクリーン上にひたすらパソコン画面が続き、圧倒されました。
現代の若者たちにはなくてはならないSNS。
産まれた時からあり、その存在は大きく様々な影響を及ぼしていますよね。
イジメもこのSNSで始まり、これが発端で事件があることも現実にあります。
海外では顔を見ながら話すSkypeが主流で、コミュニケーションを取る。
仲間達で集まるとそこに誰かわからない人物が紛れている。
消したくても消えず、それは自分達が過去にイジメそれを苦に自殺したローラだった。
単純にもみえる設定ですが、これをPC上に持って行くところが面白い。
それにも理由があり、ローラの自殺の原因は一本の動画。
お酒を飲みハイになって泥酔し倒れている様子をビデオに録り、ネットでアップ。
瞬く間に拡散され、ローラは行き場をなくし死を選んだのです。
監督のガブリアーゼは、現代のイジメにもポイントがあることに惹かれ、今のイジメはインターネットの普及により被害者は放課後もイジメを受け続けることになると言っています。
あること、やることが普通になっていますが、ネットはとんでもなく便利であるがゆえに間違えるととんでもなく恐ろしいことになるのです。
数あるイジメを題材にした作品と少し違った点は、ローラははじめからいじめられっ子だったわけではなく、仲間の一人でありブレアの親友でした。
パーティーに参加したりするような行動力もあり、自己主張も出来る人。
何がきっかけで人生は一転するのか分からない恐怖。
ちょっとからかっただけ、と思っても相手は一生残るトラウマになり耐えきれず死を選ぶこともあるということ。
常識ですがいつの間にかどこかへ行ってしまうのかもしれません。
テーマも良く、そのまま観ると爽快な復讐劇でもあります。
ローラの追い詰め方にも目を離せないものがあり、復讐劇には倍返しか同じ思いをさせるパターンが常。
SNSでされたことをそのまま返すために、あえてPC上に出て来たのです。
誰にもある誰にも言えない「秘密」をバラしたり、お互いを疑うように持って行き信頼関係のもろさも露見。
SAWのように自分がやった分は返ってくると観ていて面白いですが、実際にPC上に突然出て来たらめちゃくちゃ怖いと思います。
ココが見どころ!
本当に初めから最後までパソコンの画面。
主役のブレアのPCをみている設定で、リアルタイムで動く。
メッセージを送るときに入力して、消して打ち直したり、音もそのままで本格的。
仲間とのSkypeなので、音楽はほとんどありません。
全編フル一人称視点で撮影されたハードコアと同じぐらいの衝撃でした。
画期的な作品であり、SNSを題材とする作品は多くありますが、この発想はなかったんだ!と改めて思います。
自分のパソコンで全画面にして観ると臨場感と怖さ倍増で楽しめますよ。
まとめ
本作は続編が「Unfriended: Dark Web」が製作されました。
冒頭でも紹介したサーチが話題になっていますが、本作が最初でありこれからまたどんどん進化しそうですね。
様々な映像技術と共に、映画も変わりいつの時代も衝撃を受ける作品に出会えます。
凛子
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