ニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニングにコリン・ファレル。
豪華キャストに惹かれる「ビガイルド 欲望のめざめ」。
凛子
ひっきー
作品情報
あらすじ
1864年。美しい鳥のさえずりが響くバージニア州の森には、遠くから絶え間なく大砲の音が聞こえ、3年目に突入した南北戦争が暗い影を落としていた。
キノコ狩りをしていた女子寄宿学園に通うエイミー(ウーナ・ローレンス)は、傷を負った北軍兵士マクバニー(コリン・ファレル)を発見。
手当をするため学園へ連れ帰ることに。
マーサ・ファーンズワース女子学園は、園長のマーサ(ニコール・キッドマン)、教師のエドウィナ(キルスティン・ダンスト)、そして家に帰ることができない事情を抱えたエイミーをはじめ、
アリシア(エル・ファニング)、ジェーン(アンガーリー・ライス)、エミリー(エマ・ハワード)、マリー(アディソン・リーケ)の5人の生徒が暮らしていた。
招かざる敵兵の出現にはじめこそ戸惑うものの、キリスト教の教えに従い回復するまで面倒を見ることに。
(出典:http://beguiled.jp/story/)
キャスト・監督
ニコール・キッドマン(ミス・マーサ)
1967年生まれ、ハワイ州出身。
オーストラリアで育ち、『デッド・カーム/戦慄の航海<未>』(89年/フィリップ・ノイス監督)の演技で注目を集め、以後名女優として世界に名を馳せる。
キルスティン・ダンスト(エドウィナ)
1982年生まれ、アメリカ合衆国出身。
3歳でTVコマーシャルに主演し業界デビュー。
6歳の時オムニバス映画『ニューヨーク・ストーリー』(89年)の中で、ウディ・アレンが監督を担当した『エディプス・コンプレックス』で映画デビュー。
コリン・ファレル(マクバニー伍長)
1976年生まれ、アイルランド出身。
ダブリンのガイエティ演技学校のコース終了前に、TV映画『Falling for a Dancer(原題)』、BBCシリーズ『Ballykissangel(原題)』に主演、『素肌の涙』(98年/ティム・ロス監督)に出演し役者の道へ。
ソフィア・コッポラ(脚本・監督・製作)
1971年生まれ、アメリカ合衆国出身。
映画監督のフランシス・フォード・コッポラの娘として北カリフォルニアで生まれ育つ。
長編映画2作品でコスチュームデザインを手がけた後、カリフォルニア芸術大学で美術を専攻した。
短編映画『Lick the Star(原題)』で脚本と監督を手がけた後、『ヴァージン・スーサイズ』で長編監督デビューを果たす。
(出典:http://beguiled.jp/)
ネタバレ感想
この作品は、男性にはあまりピンと来ないかもしれませんが、怖さはあります。
女性の園に入って来た一人の男性。
女性にだって欲求や異性への興味はあり、抑えられているからこそ溢れ出る。
このせめぎ合いが生々しく、怖いところなんです。
凛子
ひっきー
女性というものをある程度理解し、冷静に見ると「自分も同じ立場なら調子に乗ってしまうかも」という男目線で観ると、男性も興味深いかもですね。
男性に触れたこともない女性もいたり、実はこんな所から出て自由になりたいと思っている女性もいたり。
どんどんと本性が出て来る様が怖いんです。
女性の監督だから描くことの出来た、リアルな女性像。
コリン・ファレルの女性たち全員を狂わす、色気やいやらしさも状況が変わるにつれて増していくところも人間の欲深さを見ているようです。
そして、その欲が抑え切れなくった時に全てが壊れます。
全員に色目を使い、全員と上手くいくなんてそんないい話があるわけもなく…
恋心が一転、憎しみに変わり、殺意に変わります。
終盤の、キノコ採るの得意よね?も恐怖たっぷりですが、今から男を殺害しようと無の表情で食卓を囲む女たちには戦慄がはしります。
そして何事もなかったように、普段の生活に戻るのです。
恐怖の夜の話。
ココが見どころ!
本作で2017年カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞したソフィア・コッポラですが、女性としてはなんと史上2人目!
更には、この受賞は56年ぶりの快挙であり、世界中から拍手喝采を浴びました。
それだけでも期待は高まるところですが、見どころはやはり女性たち。
ウキウキしている可愛らしい女性から、静かなる狂気がふつふつと湧き出るところ。
ソフィア・コッポラ監督作品の終始綺麗なところ、時代のファッションや風景も素敵です。
そのギャップでの、衝撃的な展開なので、目が離せなくなります!
まとめ
凛子
ひっきー
リメイクだと全面に出さない映画も結構あるもので、この作品もそうですね。
1971年公開、クリント・イーストウッド主演の「白い肌の異常な夜」。
かなり昔の映画です。
このタイトルは面白いと思います。
ビガイルドは、演技派女優共演で見ごたえあり!
しっとり静かな夜に、暗くして観てくださいね。
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