ディズニーの悪役キャラクターの中で、リーダー的存在のマレフィセント。
そのイメージは邪悪でドラゴンにも変身する恐ろしい魔女。
凛子
ひっきー
作品情報
あらすじ
ある王国で、念願のロイヤル・ベビー、オーロラ姫の誕生を祝うパーティーが開かれ、招待客たちが見守る中、3人の妖精たちが次々に幸運の魔法をオーロラ姫にかけていく。
「美しさを贈ります」「いつも幸せに包まれますように」…だが、3人目の妖精の番になった時、“招かれざる客”である邪悪な妖精マレフィセントが突如現れ、オーロラ姫に恐ろしい呪いをかけてしまうー
「16歳の誕生日の日没までに、姫は永遠の眠りにつくだろう。そして、真実の愛のキスだけが姫の眠りを覚ます」と。
幸運の魔法の通り、オーロラ姫は幸せに包まれ、美しい娘に成長していく。その姿をいつも影から見守るのは、あのマレフィセントだった。
その視線が時に温かな感情に満ちていることを、必死に隠しながら。そして、オーロラ姫が16歳になる瞬間を、密かに恐れながら…。
なぜ彼女はオーロラ姫に呪いをかけねばならなかったのか?──その謎を解く鍵は、人間界と妖精界とのあまりに悲しい戦いの歴史と、マレフィセント自身の封印された過去にあった。
マレフィセントの呪いは成就してしまうのか?
そして、呪いがマレフィセントとオーロラ姫にもたらす驚くべき運命とは?
(出典:https://www.disney.co.jp/movie/maleficent/about.html)
キャスト・監督
監督:ロバート・ストロンバーグ
マレフィセント:アンジェリーナ・ジョリー
オーロラ:エル・ファニング
ステファン:シャールト・コプリー
フリットル:レスリー・マンヴィル
ノットグラス:イメルダ・スタウントン
シスルウィット:ジュノー・テンプル
ディアヴァル:サム・ライリー
フィリップ:ブレントン・スウェイツ
(出典:https://www.disney.co.jp/movie/maleficent/about.html)
ネタバレ
誰の心の中にも光と闇は存在する。
それは、ヴィランであっても例外ではないと思わせる作品でした。
原作のグリム童話「いばら姫」や、アニメーション映画「眠れる森の美女」のマレフィセントを知っている人ならば、本作は全く別ものだと思うでしょう。
なぜなら、本作のマレフィセントは完全に心優しい、良い妖精として描かれていたからです。
人間のステファンに好意を寄せ、心から信頼する純粋さ。
憎いはずのステファンの娘オーロラを助け、育てようとする愛情と母性。
ステファンから国を守ろうとする、凛々しさ。
マレフィセントの邪悪なイメージはほとんど描かれていませんでした。
逆に、自分の出世のために、欲望を満たすだけのために、かつて愛していた人物を傷つけるステファンの姿は、人間の持つ醜さが全面に表れていて不快でなりませんでした。
マレフィセントはオーロラではなく、ステファンに直接呪いをかけたら良かったのにと思うほどの悪役キャラでした。
ラストの展開とディズニーの思惑
昔のディズニー映画の典型といえば、王子様キャラがヒロインの前に現れて、キスしてハッピーエンドという流れが常でした。
つまり、昔は異性愛が絶対的な存在だと認知されていたということです。
女性の立場は弱く、男性に守られ、愛され、どこか受身的な存在。
しかし時代の流れとともに、そういった固定概念は女性差別とされ、現代では受け入れられにくくなっています。
ディズニー側もそういった世の中の風潮を察して、これまでの古臭いプリンセスストーリーからの脱却を試み、変革の第一歩として作った映画がありました。それが「アナと雪の女王」です。
ひっきー
本作は、そんな「アナ雪」の次に公開された作品です。
凛子
本作の終盤に登場する、オーロラに一目惚れしたフィリップ王子。
昔のディズニー映画であれば、王子は呪いを解いてくれる存在です。
周りに促されオーロラにキスしますが、王子のキスで呪いは解けませんでした。
このシーンに、異性愛が絶対ではないというディズニー側のメッセージが感じ取れました。
そして、オーロラは王子ではなくマレフィセントのキスで目を覚まします。
ひっきー
凛子
本作は、時代の流れに合わせて、異性愛だけが全てではないというメッセージが込められた作品だと思いました。
ココが見どころ
「眠れる森の美女」とは大きく異なる点に注目です!
ひっきー
凛子
大きく設定が異なるのは、マレフィセントだけではありませんでした。
例えば、3人の妖精の無能さ。
ステファンに頼まれてオーロラを育てることになったのに、子育てが全くできないという設定。
マレフィセントの優しさ・母性を強調するために、全く役に立たない妖精たちとして描かれていて、無理矢理感がありました。
映画にツッコミを入れながら、観るのも面白いと思います!
まとめ
「眠れる森の美女」とは全く別物ですが、マレフィセントの意外な一面が明らかになった作品でした。
そんな本作の続編が2019年の公開を目指して、製作中とのことです!
続編ではどんなマレフィセントの一面を見せてくれるのか、楽しみです!
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