凛子
ひっきー
今見ると有名な俳優が何人も出演している映画でもあります。
今回はそんな当時のスコットランドの若者に絶大な支持を受けた「トレインスポッティング」をご紹介します。
作品情報
あらすじ
ヘロイン中毒のレントンは不況に喘ぐスコットランドのエディンバラでヤク中仲間と怠惰な生活を送っていた。
人のいいスパッド、モテモテでジャンキーのシック・ボーイ、アル中で喧嘩中毒のベグビーらと悲惨な現実を前にしてもドラッグやナンパ、軽犯罪やクラビングを繰り返す毎日。
そうこうするうちスパッドが受刑者となりレントンは何度目かのドラッグ断ちを決意。
必死の麻薬治療を受けた彼は、ひと旗揚げようとロンドンで仕事を見つけ真っ当な生活を目指す。
しかし、未だ更生しないベグビーらがそんな彼を追いかけてきた。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/トレインスポッティング)
キャスト・監督
ユアン・マクレガー(マーク・レントン)
1992年にTVドラマに出演、翌93年に「Being Human」で映画デビューを飾る。
ダニー・ボイル監督作「シャロウ・グレイヴ」(95)で注目を浴び、同監督の「トレインスポッティング」(96)で世界的にブレイク。
99年には「スター・ウォーズ ファントム・メナス」で若き日のオビ=ワン・ケノービ役に抜てきされ、続く「クローンの攻撃」(02)、「シスの復讐」(05)にも出演した。
16年には主演作「アメリカン・バーニング」で長編監督デビューを果たした。
ジョニー・リー・ミラー(シック・ボーイ)
95年「サイバーネット」でスクリーンデビュー。
翌年、同作で共演したアンジェリーナ・ジョリーと結婚する。
以降、ダニー・ボイル監督の「トレインスポッティング」(96)や、ウッディ・アレン監督の「メリンダとメリンダ」(04)などに出演。
その他「イーオン・フラックス」(05)や「ダーク・シャドウ」(12)といったハリウッド大作にも参加する。
TVドラマ「弁護士イーライのふしぎな日常」(08~09)では主演を務めた。
ジョリーとは99年に離婚し、08年に女優ミシェル・ヒックスと再婚している。
ダニー・ボイル(監督)
1994年に初監督作品『シャロウ・グレイブ』を発表。
1つの死体と大金を巡り、親しかった3人のルームメイトが互いに疑心暗鬼に陥ってゆくストーリーで、ブラックユーモアとスタイリッシュな映像が話題となった。
1996年には2作目の『トレインスポッティング』が大ヒットし、イギリス映画史上最も興行収入をあげた作品のひとつとなった。
翌年1997年に『普通じゃない』でハリウッド映画へ進出。
(出典:https://eiga.com/movie/47360/)
ネタバレ感想
今見てもかなりショッキングな内容になっている「トレインスポッティング」は、きっと公開当時の1996年はかなり驚かれた映画だっただろうなと思います。
決して美しいストーリーではありませんが、でも若者が魅了されたのはすごく分かります。
かっこいい音楽と、疾走感ある映像。
若者なら夢中になってしまうと思います。
これは映画の中の世界ではなく、当時のスコットランドの様子を描いていました。
不況の中、自分が何をやったらいいのか分からない若者たち。
彼らの行き着く先はドラッグ、暴力、アルコールなどしかなかったのです。
何度も更生しようとするけど、結局失敗してしまう若者たち。
当時この映画を見たスコットランドの若者たちは、映画の登場人物の若者5人に共感し、彼らに感情移入したのでした。
またこの映画のキャッチコピー「人生を選べ」という言葉は若者たちに希望を与えました。
若者の絶望を描いた映画ですが自分で未来を選べと若者を応援する映画でもあり、それが当時の若者達に支持された理由でもあります。
1996年の映画ですが、今見てもすごくカッコよくダニー・ボイル監督らしい作品になっています。
ココが見どころ
「トレインスポッティング」はかっこいい音楽から始まります。
その曲はイギー・ポップの「ラスト・フォー・ライフ」です。
音楽好きなら1度は聞いたことがあるとお思います。
「トレインスポッティング」の若者4人がスコットランドの街中を走っている姿と、このイギー・ポップの音楽と重なってとてもクールです。
このクールな感じが「トレインスポッティング」ではずっと続きます。
映像と音楽が重なってミュージックテレビを見ている感じで、すごくおしゃれな映像にもなっています。
「トレインスポッティング」はポップな映画です。
かっこいい音楽とダニー・ボイル監督の作り出したおしゃれな映像で、新しい映画の世界観を作りだしました。
もう1つ「トレインスポッティング」にはスコットランドとイングランドの歴史的な背景が描かれています。
直接的ではなく間接的にですが、スコットランドがイングランドに制圧し続けられてきたことが、主人公達のセリフに現れています。
シック・ボーイがショーン・コネリーが好きなのも、がショーン・コネリーがスコットランド出身で彼らにとっては英雄だからです。
そんなセリフ使いにもユーモアがたくさん溢れている作品です。
まとめ
1996年に公開された「トレインスポッティング」。
2018年の今見てもおしゃれでクールな映画になっています。
当時の音楽に触れることもできる映画ですので、昔の作品を見てみたいなと思っている方にはオススメの1本です。
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