凛子
ひっきー
そうなんです。当時、女性差別に対して勇敢に戦ったテニスプレイヤーの物語です。
作品情報
あらすじ
全米女子テニスチャンピオンのビリー・ジーン・キングは怒りに燃えていた。
全米テニス協会が発表した次期大会の女子の優勝賞金が、男子の1/8だったのだ。
仲間の選手たちと“女子テニス協会”を立ち上げるビリー・ジーン。
資金もなく不安だらけの船出だったが、著名なジャーナリストで友人のグラディス・ヘルドマンがすぐにスポンサーを見つけ出し、女子だけの選手権の開催が決まる。
時は1973年、男女平等を訴える運動があちこちで起こっていた。女子テニス協会もその機運に乗り、自分たちでチケットを売り、宣伝活動に励む。
トーナメントの初日を快勝で飾ったビリー・ジーンに、かつての世界王者のボビー・リッグスから電話が入り、「対決だ! 男性至上主義のブタ対フェミニスト!」と一方的にまくしたてられる。
55歳になって表舞台から遠ざかったボビーは、妻に隠れて賭け事に溺れていたのがバレ、夫婦仲が危機を迎えていた。
再び脚光を浴びて、妻の愛も取り戻したいと考えたボビーの“名案”が、男対女の戦いだった。
ビリー・ジーンに断られたボビーは、彼女の一番のライバルであるマーガレット・コートに戦いを申し込む。
マーガレットは挑戦を受けるが結果は完敗、ボビーは男が女より優秀だと証明したと息巻くのだった。
逃げられない運命だと知ったビリー・ジーンは、挑戦を受ける。
その瞬間から、世界中の男女を巻き込む、途方もない戦いが始まった──!
(出典:http://www.foxmovies-jp.com/battleofthesexes/)
監督・キャスト
エマ・ストーン(ビリー・ジーン・キング)
2014年公開の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で第72回ゴールデングローブ賞や第87回アカデミー賞助演女優賞などにノミネートされる。
2016年公開のデミアン・チャゼル監督作『ラ・ラ・ランド』では、第73回ヴェネツィア国際映画祭女優賞での受賞を皮切りに、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)、アカデミー主演女優賞に輝いた。
2009年11月、経済誌『フォーブス』が「アメリカのテレビ界で最も稼いでいる男性」のランキングを発表し、2008年6月から2009年6月までの収入が2,100万ドル(日本円で約18億9000万円)で5位にランクインした。
2011年10月、経済誌『フォーブス』が「テレビ界で最も稼いでいる俳優」のランキングを発表し、2010年5月から2011年5月までで1,500万ドル(日本円で約11億4,000万円)を稼いで3位にランクインした。
2014年公開の『フォックスキャッチャー』で第72回ゴールデングローブ賞の主演男優賞(ドラマ部門)、第87回アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。
ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス(監督)
ミュージックビデオ及び映画の監督のペアであり、夫婦である。
映画監督デビュー作の『リトル・ミス・サンシャイン』で高い評価を得た。
デイトンはカリフォルニア州アラメダ郡で生まれ、グラスバレーで育った。
コンコードのイグナチオバレー高校を卒業した後、1970年代末にUCLAで映画とテレビを学び、そこでロサンゼルス郡出身のファリスと出会い、後に結婚し、製作パートナーとなった。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/バトル・オブ・ザ・セクシーズ)
ネタバレ感想
最初に驚くのは男子と女子の賞金金額の違いです。男子選手は女子選手の8倍って。
さすがにこれには女子選手達も怒りますよね。
でも彼女達のすごいのはそこから行動を起こすことです。
テニス協会を追い出されても、女子テニス協会を立ち上げ、しかも1ドルで契約するんです。
そして自分達でコートを作り、チケット売って全て自分達で準備します。
ちょうど今、ウィンブルドンテニスをやっていますがここで女性選手が活躍出来るのも、この時の女子選手のおかげです。
ほとんどが男性優位の中でよく立ち上がったなと尊敬してしまいます。
そしてまたビリー・ジーン・キングと戦うことになる、ボビー・リッグスがかなりの男性至上主義者。
面白おかしく、女性をけなします。そして周りの男性もそんなボビーを応援するという世界。
当時の女性がどれだけ生きにくかったのか。
そしていよいよ世紀の対決が始まります。
映画と分かっているのに、2人のゲームには夢中になってしまって本当のテニスのゲームを見ているようでした。
この戦いの結果を知っているのに、本気でビリーを応援している自分がいました。
映画館で私の斜め後ろで見ていた方は、ビリーが素晴らしいショットを打った時、声をあげていました。
それくらいみんな真剣にこのゲームを見ていたのです。
映画だと分かっていても観客を釘付けにするなんてすごいなと思いましたし、この時映画館の中が一体化しているのを感じました。
それだけ白熱するゲームでした。
ぜひ、その試合の内容は自分の目で確かめてください。
ココが見所
何と言っても主演の2人が本人にかなり似せてきていることです。
ラストにご本人の写真も出てくるのですが、本当に似ていて驚きます。
姿だけでなく、2人はテニスのプレースタイルも真似たようです。今の時代、試合はCGで処理できるのですが、エマ・ストーンとスティーヴ・カレルは本当に試合をしたようです。
それだけかなり作り込んでいたのです。
特にボビー・リッグスを演じたスティーヴ・カレルは本当にそっくりです。
さすが、コメディアンだけあるなと思わせる役作りをしていました。
本人と演じた役者を見比べる面白さもある映画です。
まとめ
彼女達が頑張ってくれたから、この先の女性達は男性と同等に扱われるようになったんだなと、実感しました。
それでもまだまだ、女性は差別を受けています。
だからこそこの「バトル・オブ・ザ・セクシーズ 」が今作られたんだなと思いました。
ぜひ、女性だけでなく男性の方にも見て欲しい作品です。
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