今回ご紹介する映画は、1997年に公開されたコメディー映画「ライアーライアー」です。
ひっきー
凛子
それでは、本作について詳しくご紹介します!
作品情報
あらすじ
フレッチャーは一流の弁護士だが、それは得意な“嘘”のおかげ。
どんな依頼でも、その口先で無罪を勝ち取ってしまうのだ。
そんな彼は私生活でも、別れた妻に引き取られた息子マックスとの面会日をすっぽかす始末だった。
ところが誕生日のパーティをすっぽかされたマックスが、パパが嘘をつきませんようにとお願いすると奇蹟が起きる。
フレッチャーは絶対に嘘をつけないようになってしまったのだ
。しかし彼には大事な裁判があって……。
ジム・キャリーが弁護士を演じるちょっとファンタスティックなコメディ映画。
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=54734)
キャスト・監督
監督:トム・ジャドヤック
フレッチャー・リード:ジム・キャリー
オードリー・リード:モーラ・ティアニー
マックス・リード:ジャスティン・クーパー
ジェリー:ケイリー・エルウィス
グレタ:アン・ヘイニー
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=54734)
ネタバレ感想
ストーリー良し。演出良し。設定良し。ジム・キャリー最高。
改めてジム・キャリーの面白さ・クレイジーさを実感できる良作です。
彼が演じた主人公のフレッチャーは、不利な依頼であっても嘘で塗り固めて、勝訴を手にしてきた弁護士。
私生活でも嘘をつき、元妻オードリーと息子マックスを振り回していたフレッチャー。
マックスが誕生日ケーキのろうそくを消す前に「1日だけでいいから、父親が嘘をつきませんように」とお願いしたことから、フレッチャーの身に異変が生じます。
なんとその願いが叶い、24時間嘘をつけなくなったのです。
このファンタジー的な展開によって、ジム・キャリーのクレイジーな演技が目立ち始めます。
どうしても嘘をつかないといけないシチュエーションは、大人の世界では頻繁に発生します。
劇中のジム・キャリーがついた嘘のように、ダサい格好や髪型をした人に正直に「ダサい」とは言えませんし、太っている人に向かって正直に「デブ」とは言えません。
相手を傷つけないためにも、自分を守るためにも、大人は嘘をつきます。
大人の世界で上手くやっていくためには、嘘をつくという処世術が必ずどこかの状況で必要になってきます。
特にフレッチャーのような日頃から嘘ばかりついてきた人が、たった24時間という短い時間であっても、嘘がつけなくなったら一大事。
上司や同僚に日頃から思っていた本音を言いたい放題。
出会う人出会う人に心に思っている感情を吐露。
嘘ばかりついていた前日との落差が痛快でした!
裁判所では、普段のように嘘だらけの弁護ができないため、なんとか翌日に延期してもらうように奇行に走ります。
この裁判所のシーンは個人的に特にお気に入りのシーン。
息つく暇もなく押し寄せるジム・キャリーのコミカルな動きとセリフに、笑いが止まりません。
結局、裁判はフレッチャー側の妻の方が勝訴を勝ち取りますが、明らかに敗訴した夫の方が子供にとって良い親であることが分かります。
弁護士という職業は、ひどい親であろうと弁護したくない人であろうと弁護しなくてはならない、複雑な仕事です。
コメディー要素だけに留まらず、弁護士の仕事の苦悩について考えさせられる真面目なポイントも描かれている点も良かったです。
結局、フレッチャーは裁判をやり直すように裁判長に楯突いて、留置所に送られ会社をクビになります。
しかし、嘘をつかずに自分の気持ちに正直に生きることが素晴らしいことだと気付き、ボストンへ向かうマックスを引き止めに行きます。
離陸寸前の飛行機を止めようとする大掛かりなシーンも、現実世界で起きたら大問題ですが、コメディーだからこそ破茶滅茶で面白かったです。
ラストは、親子3人でマックスの誕生日を迎え、妻との復縁をチラつかせて大団円を迎えます。
ラストに流れるNGシーンも、ジム・キャリーのアドリブが頻発していて、最後の最後まで楽しむ事ができました!
ココが見どころ
ただ笑うだけじゃなくて、観ているこっちも元気になってくるジム・キャリーの弾けっぷり。
お決まりの変顔や動きは、ジム・キャリーにしかできない妙技。
特に顔のパーツを柔軟に最大限に動かす演技は、何度観ても噴き出してしまいます。
もしジム・キャリーじゃなかったら…と想像してみても、彼の代わりになる人が思いつかないほど唯一無二のコメディー俳優です。
本作でも3分に1回は変な動きや変顔を見せてくれます。
実は、本作の面白いシーンだけを集めた動画をYouTubeで見つけました。
日本語字幕は付いていませんが、この動画を観るだけでも本作の面白さが十分に伝わります。
まとめ
まだまだ現役で活躍し続けいているジム・キャリー。
しかし、本作を含めて「マスク」や「トゥルーマン・ショー」など90年代の出演作は別格ものです。
良作は、何年経っても色褪せることはありません。
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