今回ご紹介する映画は、ジョー・ライト監督が手掛けた2007年のイギリス映画「つぐない」です。
ひっきー
凛子
それでは、本作について詳しくご紹介します。
作品情報
あらすじ
1935年、夏のイングランド。
政府官僚ジャック・タリスの屋敷では、小説家を夢見る末娘のブライオニーが休暇で帰省する兄とその友人を自作の劇で歓待しようと準備に追われていた。
一方、大学卒業後の身の振り方が定まらず鬱屈した日々の姉セシーリアは、ある出来事をきっかけに使用人の息子ロビーへの愛を自覚する。
ところが、ロビーにほのかな想いを抱いていたブライオニーは、小さな行き違いの積み重ねと嫉妬心から姉とロビーの関係を誤解してしまう。
そんな時、タリス家に預けられていた15歳の従姉妹ローラが敷地内で強姦されるという事件が起きる。
現場を目撃したブライオニーは、ロビーが犯人だと告発、彼は無実を証明することも出来ず警察に連行されていく。
4年後、ロビーは戦場の最前線に一兵卒として送られ、セシーリアはそんなロビーとの再会を信じて、彼への手紙をしたため続けていた…。
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328495)
キャスト・監督
監督:ジョー・ライト
セシーリア:キーラ・ナイトレイ
ロビー:ジェームズ・マカヴォイ
ブライオニー(13歳):シアーシャ・ローナン
ブライオニー(18歳):ロモーラ・ガライ
ブライオニー(老年):ヴァネッサ・レッドグレーヴ
リーオン:パトリック・ケネディ
ポール:ベネディクト・カンバーバッチ
ローラ:ジュノー・テンプル
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328495)
ネタバレ感想
ラストの展開に衝撃が走った映画でした。
舞台は1935年のイギリス。
お金持ちの娘セシーリアと使用人の息子ロビーは身分は違えど、お互いに想いを寄せ合っていました。
夏のある日、屋敷にはいとこである双子の弟たちとその姉ローラが泊まりに来ていました。
そしてセシーリアの兄リーオンが友人ポールを連れて帰ってきます。
そんな時兄の帰宅準備をするセシーリアとロビーが言い合いになり、セシーリアの持っていた花瓶の取っ手が取れて、噴水の中に落下。
セシーリアはロビーの目の前で下着姿になって、噴水の中に潜り花瓶のパーツを取ってロビーと目も合わせずにその場を去ります。
それを屋敷の窓から見ている人物がいました。
それは、小説家を夢見るセシーリアの妹ブライオニー。
13歳で多感な彼女は2人の様子を見て、よからぬ妄想をしていたに違いありません。
ロビーは今回の件をセシーリアに謝りたくて手紙を書こうとしますが、以前から想いを寄せていた気持ちが爆発して、卑猥な文章を書いてしまいます。
もちろん卑猥な文章をセシーリアに送る訳にはいかないので、改めて真面目に謝罪した手紙を用意。
直接渡すには気まずいと思ったロビーはその手紙をブライオニーに託しますが、しばらくして卑猥な文章の方を渡したことに気付きます。
しかし、時すでに遅し。
噴水の件でロビーに嫌悪感を抱いていたブライオニーは、セシーリアに手紙を渡す前にそれを読んでしまいます。
ロビーが色情魔であると第2の勘違いをしてしまったブライオニー。
セシーリアはブライオニーから手紙を受け取り、卑猥な内容に激怒することはなく、ロビーが自分に想いを寄せていたことに気付きます。
お互いの気持ちを確かめあったセシーリアとロビーは愛し合いますが、ここでもブライオニーが登場。
セシーリアが襲われていると思ったブライオニーはロビーへの疑惑を確かなものにしてしまいます。
2人はブライオニーに説明をしませんでした。
まもなく皆で夕食を取りますが、双子たちが家出したことを知り、皆でバラバラに分かれて近くを捜索。
1人で捜索していたブライオニーは、ローラが男に襲われているのを発見。
その男の顔を見ていた彼女ですが、最近のロビーに対する疑惑からロビーが犯人だと警察に告白。
折角セシーリアとロビーは心を通わせることができたのに、ブライオニーの勘違いと嘘によってロビーは逮捕。
それから4年が経ち、減刑の条件としてロビーは軍隊に入隊。
戦地フランスにいましたが、セシーリアに会うために生きて帰ることを決意。
セシーリアは看護婦をしながらロビーを待っていました。
18歳になったブライオニーも自分の犯した罪の重さに気付き、縁を切られたセシーリアのアパートを訪問。
あの日、ローラを襲ったのはロビーではなくポールだったと告白。
しかしローラはポールと結婚したため、証人は不可。
その時、部屋の奥からロビーが現れます。
戦地からセシーリアの元へ無事帰ってきたのだと安心した瞬間です。
月日は流れ、作家となったブライオニーが小説「つぐない」を発表。
事実を基にした作品だとインタビューに答えるブライオニーでしたが、2人のアパートに謝罪に行った場面は事実ではないと告白。
ロビーとセシーリアは再会を果たさないまま戦死したとを語ります。
この展開には、やるせない気持ちになりました。
2人の幸せを願ったブライオニーは、小説の結末を2人が戦後再開を果たして幸せなっているという話に変えたのでした。
ココが見どころ
画面に映る登場人物全員に色気を感じたこと。
光の当て方や角度、色使いなどが精巧に計算されていて、どのシーンにも色気を感じました。
キーラ・ナイトレイもジェームズ・マカヴォイも見惚れる美しさがありました。
それは子供でも例外ではありません。
例えば、13歳のブライオニーを演じたシアーシャ・ローナン。
顔のアップや目線など、セリフを使わずに雰囲気で色気を感じさせていました。
まとめ
ブライオニーの犯した罪によって、最後まで引き裂かれたままだったセシーリアとロビー。
ラストの展開は、あまりにも辛いです。
ハッピーエンドの恋愛映画に飽きた人におすすめの映画でした!
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