凛子
ひっきー
怖いのは怪物だけではない「グエムル－漢江（ハンガン）の怪物－」ご紹介します！
作品情報
あらすじ
漢江から突如上陸した黒い両生類のような怪物（グエムル）は、河原の人々を捕食殺害し、露店の男カンドゥの娘、ヒョンソを捕まえて水中へ消えた。
ヒョンソは怪物の巣の下水道から携帯電話で助けを呼ぶ。
一方、在韓米軍は怪物は未知の病原菌を持ち、感染したとみられるカンドゥを捕えようとする。カンドゥと一家はヒョンソを救う為に追われながら怪物を探す。
（出典：https://ja.wikipedia.org/wiki/）
キャスト・監督
ソン・ガンホ（パク・カンドゥ）
1996年に映画デビュー。1999年の映画『シュリ』が大ヒット。
現在までに大鐘賞の男優主演賞を3度受賞、青龍映画賞の主演男優賞を3度受賞しており、韓国を代表する演技派俳優として知られる。
ペ・ドゥナ（パク・ナムジュ）
ファッション雑誌のモデルやCMモデル、テレビタレントを経て、1999年、日本映画『リング』の韓国リメイク映画『リング・ウィルス』で貞子役を演じ、映画女優としてデビューした。
母とは映画『子猫をお願い』で共演を果たした。
シリアスな作品からコメディーまでこなす実力派・個性派である。
ポン・ジュノ（監督・脚本）
韓国慶尚北道大邱市(現･大邱広域市)生まれの映画監督、脚本家である。
手がけた3本の劇場用作品のうち『殺人の追憶』（2003年）と『グエムル-漢江の怪物-』（2006年）が韓国内で記録的なヒット。
（出典：https://ja.wikipedia.org/wiki/）
ネタバレ感想
よくあるパニックムービーと思って観ると、ショックを受け後味悪いかもしれません。
2000年に在韓米軍が大量のホルムアルデヒドを漢江に流出させるという事件が実際にあり、ここから着想を得て製作されました。
この「グエムル」は魚類の何かが巨大化したような姿をしており、そうなった理由は米軍施設から大量のホルムアルデヒドを流出させたことが原因。
漢江に流れてしまうことを知りながら、大量の毒を流すという信じられないことが実際に起こっていたのも怖いですよね。
ストーリーとしては、漢江から突如現れたこの巨大な怪物に人々が襲われ、軸である家族の中の中学生の娘が連れ去られ探しに行くというもの。
父親であるカンドゥは少し障害があるが、心から娘であるヒョンソを大切にする優しい人。
家族で漢江沿いに屋台を構え、商売をしているところにグエムルが現れ人々を襲う。
多くの人々が逃げ惑う名か、カンドゥはヒョンソの手を取り逃げたつもりが、ふと見るとそれは別の少女でした。
すぐにヒョンソを探し目に入った時には後ろからグエムルが接近、捕まえられ漢江の奥深くへ投げ飛ばされてしまう。
カンドゥは3姉弟であり、戻って来た次男に別の女の子の手を引いて逃げたことをなじられるのですが、このシーン結構キツイ。
カンドゥは怪物相手に戦い、逃げるしかないと必死で守ろうと逃げたものの…ということもよく表れており、悪気がないところへ物凄い勢いで責められる。
泣き叫ぶカンドゥと家族、ここから話が進むと分かっていても辛い。
この作品の色々衝撃的のひとつです。
後は、ヒョンソはまだ中学生であり連れ去られた先は、グエムルが食料貯蓄として使っていた大きな橋の下の下水道の排水溝。
そこで兄弟と出会い、生き残った弟を守りながらなんとか生き延びている。
少女がここまでボロボロになりながら泥だらけという設定、子供がここまで過酷な状況にいるということも日本やアメリカの作品ではみない。
ネタバレ感想なので早速ですが、更にはこのヒョンソ最後の最後に「死亡」します。
まさかの仰天、助かって終わると思いきや助かるのはヒョンソが守っていた男の子。
グエムルに食べられたことがわかり、戦い中から二人を引っ張りだすのですが、息をしないヒョンソを見て目を疑うはずです。
え？！ここは助かって終わりじゃないの？！と。
ヒョンソを助けにいく途中に待ち受けているのは、政府。
怪物と接触した者は感染しているとされ、追跡されますが実はウィルスなどなかった。
事件の発覚をかく乱するため、ウィルスのせいにするために捕まえたカンドゥにウィルスの入った注射を打とうとしたり。
この展開も衝撃的ですが、ここには監督の反米的要素が入っているようです。
外の音が聞こえない程、大音量でヘッドホンで音楽を聴くのは事故を起こす危険もあれば、グエムルに襲われる危険もあるので注意しましょう。
ココが見どころ！
一体の怪物に2年半、6億円もの費用をかけて製作されました。
その甲斐もあってか、独特なフォルムと動きに圧倒され、また面白さに魅入ります。
何トンあるのかと思わせる巨体で、あの素早さ。
今のCG技術からみると、少し時代を感じると思いますがそこまで違和感はありません。
家族の絆、過酷な状況、グエムルの姿、常軌を逸する政府など見どころたっぷりです。
まとめ
韓国映画らしい人間の泥臭さやリアルな描写は、他国の映画ではありません。
同じアジアなので、よりそう感じるのかもしれませんが、強烈です。
その中でも、本作は一応パニックムービーなのでちょっと体感してみるもの良いんじゃないでしょうか？
凛子
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