かなりガツンと来る、女性が主役の本格的アクション映画「悪女/AKUJO」
凛子
ひっきー
切なく辛く激しいヒロインの映画、ご紹介します!
作品情報
幼いころに父親を殺され、犯罪組織の殺し屋として育てられた女性スクヒ( #キム・オクビン)。愛する夫を殺され、復讐の鬼と化した彼女を待っていたのは極刑ではなく、国家直属の暗殺者養成施設であった……。#悪女 #ヒロイン大暴走 #史上最強の殺し屋 #韓国映画 pic.twitter.com/t6gwIHqYwF
— 映画『悪女/AKUJO』公式 (@akujo_movie) November 17, 2017
あらすじ
悪いのは、私か、運命か
犯罪組織の殺し屋として育てられたスクヒは、育ての親ジュンサンにいつしか恋心を抱き、結婚する。
甘い新婚生活に胸躍らせていた矢先、ジュンサンは敵対組織に無残に殺害されてしまい、逆上したスクヒは復讐を実行。
しかしその後、国家組織に拘束されてしまい、政府直属の暗殺者として第2の人生を歩み始める。
やがて新たに運命の男性に出会い幸せを誓うが、結婚式の日に新たなミッションが降りかかり―
(出典:http://akujo-movie.jp/)
キャスト・監督
キム・オクビン(スクヒ)
韓国の女優。全羅南道順天市出身。
ヴォイス (2005)、阿娘 (2006)、多細胞少女 (2006)、渇き (2009)、女俳優たち (2009)、高地戦 (2011)などに出演。
シン・ハギュン(ジュンサン)
1998年に『あきれた男たち』で映画デビューを果たし、2000年の『JSA』では、北朝鮮兵チョン・ウジンを演じ、第8回(2000)春史映画芸術賞男優助演賞、第21回(2000)青龍賞男優助演賞を受賞した。
2003年にはテレビドラマ『ナイスガイ』にも出演。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)
チョン・ビョンギル(監督・脚本・製作・アクション監修)
1980年8月7日生まれ。
スタントマン出身という異色の経歴を持ち、アクションスクール訓練生だった時の経験を活かして、2008年、29歳のとき、『俺たちはアクション俳優だ』で長編映画デビュー。
2012年には、藤原竜也主演×入江悠監督で日本でもリメイクされ大ヒットを記録した『22年目の告白 -私が殺人犯です-』のオリジナル作品である『殺人の告白』の監督・脚本をつとめ、新人監督賞を多数受賞した。
(出典:http://akujo-movie.jp/)
ネタバレ感想
『#悪女/AKUJO』遂に今週末公開!!
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— 映画『悪女/AKUJO』公式 (@akujo_movie) February 6, 2018
また一本、女性が主役のアクション映画の名作が出来たと思いました。
冒頭から、この映画は普通ではないと感じるはずです。
いきなり主役の殺し屋として育てられたスクヒが敵のアジトに乗り込み、次から次へとなぎ倒す。
相手は総勢50人はいる男たち、そしてスクヒは一人。
壊滅させるまでの時間は7分、この7分間に目が離せず一気に引き込まれます。
更に、この撮影方法がワンカット技法であり、ジェットコースターのようとはこのことかと思う程。
そして、この惨殺はスクヒの愛する人のための復讐だと分かります。
幼い頃に目の前で父親を殺されたスクヒは、ジュンサンに拾われ殺し屋として育てられる。
いつしかジュンサンに惹かれ、やがて結婚。
そんな幸せな時に、ジュンサンの弟分に突如ジュンサンは殺されたと言われます。
そしてその理由は、スクヒの父親の仇を打つためだったと。
それを聞いたスクヒは逆上し、一人敵のアジトに乗り込み壊滅させたのです。
この一連の行動は録画されており、政府から何かに使えると捕らえられ、整形され別の人間として生まれかわるために訓練されます。
そこは政府が極秘に暗殺者を育てる訓練所。
ジュンサンの子供を妊娠していると分かり、ここに留まるしかないと次々試練を乗り越え暗殺者として成長します。
この訓練所での数々のシーンも壮絶なものがあり、女同士の嫉妬も出たりで恐ろしい。
子供も無事産まれて暗殺者として仕事をしながら、外で生活出来るようになり、新たな出会いがあります。
スクヒはまた恋をしますがこれは監視するため仕掛けられたもの。
そんな中、ある仕事のターゲットとして示された男はなんと死んだはずの「ジュンサン」。
このシーン、他の映画で観た事があります。
観た瞬間に、うわぁぁ…と鳥肌が立つような…。
暗殺を指示されたのは、スクヒが結婚する式の途中。
もちろんウエディングドレスを着ています。
そして向かうのは、女性トイレ……ここでもうもしかしてと思います。
銃を組み立て、トイレから外を狙うその姿はまさしく「ニキータ」。
1991年公開されたリュック・ベッソン監督の映画で、女性が主役のアクション映画の名作であり、同じく政府に雇われる暗殺者。
本作悪女もニキータも、環境だけではなくその苦しみや辛さもとても似ています。
やりたくてやるわけではない、抜けだしたくても抜け出せない。
ニキータも最後は切なさを残して終わりますが、悪女も同じ。
実はジュンサンが自分の父親を殺害した犯人だと分かり、ラストの死闘は言うまでもなくです。
しかし、もしかしてまだ続きがあるのかと思わせる部分も考えようでありますが、この凄まじいアクションを観れただけで十分です。
ザ・レイドのようなノンストップの惨殺アクションが苦手な方は無理かもしれません。
ココが見どころ!
とにかく「R15指定のアクション」。
銃やナイフにナタ、ざっくざっく仕留めていく冒頭7分間は本当に狂気的で素晴らしい。
2017年公開のハードコアが映画界初の全編一人称視点で作られた映画であり、この感覚が苦手な人は冒頭観られないと思います。
ハードコアは序盤で退場した人が何人もいたのは実際に劇場で目撃したので、たくさんいるはずです。
自分が動いている感覚に心地よくなってくる人と、ただ気持ち悪い人と別れるようで、後者ははじめはチラ見であとはきっと大丈夫。
女性が主役のアクション映画が好きな人は色々思い出しますよ。
ニキータだけではなく、キル・ビルのシーンもあります。
終盤のバイクチェイスなんて、これなんなんだと度肝を抜かれる迫力。
復讐に燃える主人公、が主な内容であり、感情移入も出来ますが、同じように復讐したいと思うよりも、あまりの凄さに唖然とするだけ。
このアクション、キム・オクビン本人が9割をこなしており、そのために撮影前の3ヶ月アクションスクールで訓練を受けました。
だからこそ、より迫力あるシーンがたくさん撮れたのだと実感です。
続きがあるならいくらでも観ていたい死闘。
中毒になるか直視出来ないか、どちらかです。
まとめ
【#悪女 絶賛コメント】
撃つ。切る。殴る。蹴る。銃、ナイフ、斧が炸裂する。バイク、車が疾走する。行き着くところまで行く覚悟の徹底したアクション。流れる血は、悪女・スクヒの哀しみに追いつかない。ただ、悲しく、ひたすら、美しい。#二井康雄 さん pic.twitter.com/sKMMyXfn9n— 映画『悪女/AKUJO』公式 (@akujo_movie) January 26, 2018
韓国の映画界では、女性が主役のアクション映画は成功しないと言われています。
そのため、過去にもさほど作品はなく、本作でかなりの衝撃を与えたのは確実です。
ハリウッド映画でも、傷だらけのヒロインという異色のアクション映画アトミック・ブロンドや女性であることを全て使いターゲットを狙うレッド・スパローなど続々と公開されています。
アトミック・ブロンドはジョン・ウィックの女性版と言われたように、生身の人間として傷だらけになりながら戦い続けることがリアルで迫力と感情を増します。
こんな女性が主役のアクション映画がまだまだ増えそうで楽しみです。
凛子
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