今回ご紹介する映画は、2017年に公開された「はじまりへの旅」です。
ひっきー
凛子
それでは本作について詳しくご紹介します。
作品情報
あらすじ
アメリカ北西部の山奥にこもり、大自然の中で自給自足のサバイバル生活を送るベン・キャッシュと6人の子どもたち。
文明社会とは距離を置き、学校すら行かない子どもたちだったが、ノーム・チョムスキーを信奉する父親自らの型破りな熱血指導により、文字通り文武両道の優れた能力を身につけていた。
そんなある日、数年前から入院生活を送っていた母親レスリーの訃報が届く。
レスリーの家族と折り合いが悪いベンだったが、彼女の葬儀に出席するため、子どもたちちともに2400km離れたニューメキシコへ向け自家用バスを走らせる。
そんな一家の最終目的は、仏教徒だったレスリーを葬儀の行われる教会から救い出し、彼女の最期の願いを叶えることだったが…。
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=358906)
キャスト・監督
監督:マット・ロス
ベン:ヴィゴ・モーテンセン
ジャック:フランク・ランジェラ
ハーパー:キャスリン・ハーン
ボウドヴァン:ジョージ・マッケイ
キーラー:サマンサ・アイラー
ヴェスパー:アナリス・バッソ
レリアン:ニコラス・ハミルトン
サージ:シュリー・クルックス
ナイ:チャーリー・ショットウェル
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=358906)
ネタバレ感想
ストーリーも、配役も、音楽も、映像も、衣装も、個人的に好みの映画で今年一番の作品でした!
6人の子供たちを育てる父親ベンの教育方針は普通の家庭とはちょっと変わっています。
テレビやインターネットのない雄大な森の中で、子供たちに狩りの仕方を教えて子供たちに鹿を殺させ皮を剥いだりさせる一般の家庭ではあり得ない教育方針です。
またランニングや筋トレなど過酷なトレーニングを毎日欠かさず子供たちと一緒にこなし、毎日原始的な生活を送っていました。
子供たちは学校に行っていませんでしたが、ベンの与える課題図書を読んで、知識を増やしていました。
母親のレスリーは精神病を患い、街の病院で入院中。
いつものようにベンはレスリーの様態を知るために森から出て、妹のハーパーに電話すると、レスリーが自殺したことを告げられます。
レスリーの義父に電話したベンは、娘が死んだのはお前のせいだと言われ、葬式に来れば警察に通報すると言われてしまいます。
しかしレスリーの遺言書には、自分の亡骸を火葬して公共施設のトイレに流して欲しいことと、葬儀は歌を歌いながら楽しく過ごして欲しいことが書かれていました。
レスリーは、子供たちにオブラートに包むことなく母親が自殺したことを伝えます。
そして、葬儀には行けないことも伝えると子供たちは大反対。
そんな子供たちの姿を見て、ベンは子供たちと葬儀へ向かうことにします。
森を初めて出た子供たちはファミレスで美味しそうな食べ物を頼みたいとベンに言いますが、体に毒だと言われ何も頼まずに出ます。
そこでスーパーに行きますがお金がないため、子供たちに「食べ物を救え」というミッションを与えて、食べ物を万引きさせます。
夜になると、ベンの妹ハーパーの家に泊まることにしました。
ハーパーにも2人の息子がいましたが、普通とは違うベンの子供たちを見て馬鹿にします。
普通ではない教育方針を続けるベンに呆れたハーパーは子供たちを学校に通わせるべきだと一言。
すると、ベンはハーパーの中学生の息子たちに権利章典とは何かと尋ねます。
ちゃんと説明できない彼らに対し、ベンは8歳の三女サージを呼び同じ質問をします。
するとサージは暗記している権利章典をスラスラと言い、自分の言葉で説明して、学校に行かなくても知識をつけていることを証明するのでした。
ようやく葬儀場に着いた一家は、遺言通りに楽しい葬儀にするために、カラフルでド派手な格好をして式場に乗り込みます。
義父のジャックはベンの行動に憤慨し、一家を追い出します。
その夜、かねてから父の教育方針に疑問を思っていた次男のレリアンがベンと口論になります。
レリアンは置き手紙を置いて、義父母の家へ行っていまいました。
迎えに行ったベンでしたが、ここで暮らし、学校にも通い、普通に暮らしたいとレリアンに言われてしまいます。
一旦は引きましたが、レリアンを取り戻すために長女のヴェスパーに屋根の上から家に侵入させようとします。
しかし、瓦が割れて屋根から落下。
ヴェスパーは急いで病院に運ばれ命に別状はありませんでしたが、首と足を骨折してしまいます。
次の日責任感を感じたベンは義父のもとへ行き、子供たちを全員預け学校に通わてほしいと頼みに行きます。
義父に快諾されたベンは、1人で森に帰ろうとしていましたが、車の下のスペースから次々と子供たちが出てきました。
その中にはレリアンも含まれており、ベンと和解します。
再び一つになった家族は、レスリーの望んだ葬儀を行うことにしました。
土葬されていた棺桶を掘り起こして、みんなで楽しく楽器をひき歌いながら火葬していきます。
さらに空港のトイレで笑いながら遺灰を流すのでした。
そして、一家の生活に変化が生じます。
長男のボウはアフリカへと旅に出て、残りの一家は森から新しい家に引越します。
子供たちは学校に通い始め、普通と変人との妥協点を見つけた一家は穏やかに暮らすのでした。
ココが見どころ
最も美しく楽しそうで幸せそうな素敵な火葬シーンが印象的でした!
一般的な葬式のイメージを覆してくれる楽しそうな音楽と歌に包まれ、羨ましいと思う理想的な葬式でした!
まとめ
普通とは何なのかを問われる哲学的な作品でした!
今年一番のオススメ映画です!
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