凛子
ひっきー
逃れられない恐怖。「ジェーン・ドウの解剖」ご紹介します!
作品情報
あらすじ
ある一家が惨殺された家の地下に埋められていた裸の美女“ジェーン・ドウ”の死体。
彼女の検死を行うことになった、検死官・トミーと息子のオースティン がメスを入れる度に、その死体に隠された“戦慄の事実”が判明し、次々に怪奇現象が発生する。
外では嵐が吹き荒れる中、遺体安置所という閉ざされた空間で、逃げ場のない恐怖がはじまろうとしていた……。
(出典:http://janedoe.jp/)
キャスト・監督
ブライアン・コックス(トミー)
ヴォードヴィル劇場にて『お気に召すまま』(1987年)のオーランドー役でデビュー。
その後、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの『タイタス・アンドロニカス』(87)、ロイヤル・ナショナル・シアターで上演された『リア王』(90)をはじめ、舞台上で数々の圧倒的な演技力を見せたコックスは、その後、映画界へ進出。
エミール・ハーシュ(オースティン)
ショーン・ペン監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』(07)で、世界的に高評価を受け、全米映画俳優組合賞にノミネート。
その後、ウィリアム・フリードキン監督作『キラー・スナイパー』(11)で主演を務め、ガス・ヴァン・サント監督作でショーン・ペンと共演した『ミルク』(08)、『野蛮なやつら/SAVAGES』(12)、『スピード・レーサー』(08)、『アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン』(06)、『ロード・オブ・ドッグタウン』(05)、『イノセント・ボーイズ』(02)などに出演。
アンドレ・ウーヴレダル(監督)
ノルウェー出身。サンタバーバラのブルックス写真専門学校で映画制作を学ぶ。
在学中に自身の死についての夢を見て、その犯人を見つけることに執着する男についての長編映画『Future Murder』(00)の共同監督を務める。
2作目に手掛けたドキュメンタリー・スタイルで描かれたノルウェー映画『トロール・ハンター』(10)は大きな反響を呼び、カルト的な人気を得る。
(出典:http://janedoe.jp/)
ネタバレ感想
この作品は「アイム・ノット・シリアルキラー」と二本くくりで公開されていたものです。
両方独特の世界観と内容で話題になっていて、本作ジェーン・ドウはとても評価の高かった作品で期待していました。
あまり上映館数も多くなかったものの、足を運んだ人は多く筆者もその一人でした。
映画館で観たことはこの雰囲気をより体感出来、良かったと今でも思います。
検死をするシーンはホラーやサスペンス映画でよく出てきますが、何度観ても何かゾクっとするもの。
そしてここは遺体安置所でもあり、更に恐怖を感じます。
全くどういうものか知らずに観ると、「え?!そういう話だったのか!」となるはずです。
それもこの映画が話題になり人気が出たひとつ。
トミーはいつものように息子と検死を行い、1日が終わると思ったら突然運ばれてきた一体の死体。
何かおかしい、緊急を要することである為すぐに取り掛かり、デートの約束をしていてたオースティンも変更して手伝います。
解剖するにつれ、普通の死体ではないと見えてくるものの、この段階では「一体彼女に何が起こったのか?」と思うのです。
ひどい仕打ちを受け、挙句の果てに殺された、犯人は誰なんだろう?
なんて妄想が湧くところ、今度は死体だけではなく様々なところに「異変」が出てきます。
ラジオから流れる歌、天候の変化、施設内の変化。
そして、死体がひどい状態である”意味”。
だんだんと分かって来た時、これは犯人捜しやサスペンスではなく「悪魔系の映画」であると気づく。
彼女の中から出て来るもの、死体の状態から考えて辿り着いた答えは、ジェーン・ドウは魔女である。
何年も前にいたぶられ、死に追いやられた魔女。
でも魔女だったのではなく、無実の罪を着せられて拷問を受け殺されたんではないか?
そこまで辿りつき、なんとか助け助かるのかと思いきや、そうではなくオースティンの彼女含め3人共死亡。
復讐の念は消えることはない、ということでしょう。
会ったら最後、相手は誰でも良いという怖さ、展開の仕方などとても惹きつけられるものがある作品です。
ココが見どころ!
シチュエーションスリラーと言われるものであり、この施設の中だけで映画は進みます。
限られた場所だけでの作品は、ハラハラドキドキ感が増したり密室効果でよりスリリングになることで人気が高い。
そもそも、「ジェーン・ドウ」と言う意味は日本で言う「名無しの権兵衛」。
身元不明で名前が無い女性に使われるものです。
R15指定だけあり、解剖のシーンはそんなに近くで?と思う程の近距離からの撮影でじっくり切ったり開いたりします。
でもこの作品は、決してスプラッター映画ではありません。
これは「悪魔系」の映画なのです。
ほとんどの作品がそうですが、とても良い人が犠牲になるのが辛い所。
本作も、父親であるトミーがなんとも言えないなんだか良いキャラクター。
下を切られ手足を折られ肺が焼かれ、どんな拷問を受けたかと思うと壮絶です。
孫の代まで祟ってやる、どころか自分を少しでも傷つけた人間は全て死に追いやる。
ありそうでなかった面白い設定です。
まとめ
ゾクっとしたいときにオススメの一本です。
とても綺麗な死体の意味を知ったとき、すでに命はないのです。
なんだかまた観たくなる不思議な魅力ある映画ですよ。
凛子
コメントを残す