凛子
ひっきー
身近な恐怖「アブノーマルウォッチャー」ご紹介します!
作品情報
あらすじ
郊外の一軒家に引越し、新たな生活をスタートさせた新婚夫婦のライアンとクレア。
しかしその新居には、見るからにあやしい大家の手によって、いくつもの監視カメラが仕掛けられていた。
新婚夫婦を監視する変態家主の暴走を描いたサスペンススリラー。
特集企画『未体験ゾーンの映画たち2017』の一作。
(出典:http://www.kinenote.com/)
キャスト・監督
ネビル・アーチャムボルト(ジェラルド)
The Baby Doll Night(2008/ドラマ)、Bronx Paradise(2010)、A Kiss for Jed Wood(2010)、天使の処刑人 バイオレット&デイジー(2011)、Looking for Maria Sanchez(2013)、14 Cameras(2018)などに出演。
ブリアン・モンクリーフ(クレア)
1983年1月13日、アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンノゼ生まれ。
アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!(2010)、How We Got Away With It(2013/ドラマ)、14 Cameras(2018)に出演。
ヴィクター・ザーコフ(監督)
監督としては本作のみ。
2018年に「14 Cameras」の脚本担当をしています。
(ちなみに本作の原題は13 Camerasなので、続編ですね)
ネタバレ感想
まずは、これぞB級映画というほとんど知られていない作品であろうと思います。
しかし、意外とと言うと失礼ですが、面白い映画なのです!
本作が公開された「未体験ゾーンの映画たち」という映画祭は徐々に人気が出て、上映作品も毎年増えている大きなB級映画祭のひとつです。
このくくりの作品を観ていると、今までになかった驚きや展開をみせるものに出会えることがあり純粋に楽しい。
本作ですが、何が怖いって主役の「ジェラルド」の本気かと思う変態度合い。
あらすじにもある「見るからにあやしい大家」にはちょっと笑いますが、まさしく見るからにおかしいのです。
気持ち悪いから、と思うものの、あれ?でも極悪人とは違うような・・・・。
そんな気になって来るのは、ただ覗き見て喜ぶだけでもなく、ただの殺人鬼でもなく。
邪魔するヤツはこうだ!のように最後にはやっつけていくのです。
夫の不倫相手がバラすと家にやって来る時、夫は妻を連れ出し外出。
その間に本当に来るのですが、そこへ登場するのがジェラルド。
不倫相手のハンナは捕らえられ、地下に鎖で繋がれます。
この鎖も前もって準備していたので、この夫婦を見届けるにはハンナはあそこに入れるしかないとすでに思ってたのでしょう。
え?あれ?なんかわかんないけど、いい事してるように見えて来た。
そんな時間もつかの間、妻クレアの友人が夫の不倫を知り話に来ます。
追い出される夫ライアン、一人になる妻がようやく家の異変に気づく。
カメラがある、そしてライアンを呼びとりあえず泊まって様子を見ていると自力で鎖から逃れたハンナの声と音。
もちろん全てを監視しているジェラルドは家に来ており、一気に力を発揮します。
ライアンとハンナを殺害し、クレアは地下へ。
その理由は、クレアは善人であり妊娠していることからでしょう。
ジェラルドは、なんでこんなことに!!と言うそぶりもなく、全て掃除し住居者の家賃滞納として警察に報告。
普段の生活に戻り、そこには新たな住人がいて、ジェラルドのそばには赤ちゃんが。
これ、ハッピーエンドなのか?バッドエンドなのか?
ただただ気持ち悪いと思う人もいれば、結構好きな人もいて別れると思います。
いかがですか?
ココが見どころ!
とにかくジェラルドがとことん気持ち悪い。
こんなの役として出来るのかと感じてしまうぐらいですが、もちろん主役のネビルは役者であり演技。
変態むき出しのその様子は、明らかにヤバいヤツです。
常に設置したカメラで監視し、長時間の留守になると家に入りカメラのチェック。
そのついでにクレアの歯ブラシを触るシーンはおぞましい程に気持ち悪い。
でもこれがこういうシーンはここぐらいで、あまり直接的なシーンはないのです。
カメラを見ながら興奮しているように見えますが、ジェラルドは常にそんな感じ。
なので、夫婦や不倫を見て興奮というよりは必死で監視することに命を懸けている、といった印象です。
そのため、夫婦を壊してはダメだ!と最後にやって来るのではないか?
それとも、良いの見てたのに邪魔しやがって!かもしれません。
そして冷静に考えると、映画冒頭に出て来る「監視カメラは過去10年間で3000万台売られ、昨年だけで8000人以上が盗撮の被害に遭っている」。
この怖さを改めて実感出来ます。
そう、これは他人事ではないのです。
今の家、今から借りる家、買う家、調べた方がいいかもしれませんよ。
まとめ
実際に日本でも盗撮・盗聴の被害に遭っている人はたくさんいます。
探知し撤去するプロもいるほどに、その数は年々増えているようです。
自分は関係ない、とは言い切れない怖さ。
それは、自分の知っている人がやっているとは限らないから。
凛子
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