凛子
ひっきー
鬼才タランティーノが描くニヤニヤが止まらない最高のアクション?!「デス・プルーフ in グラインドハウス」をご紹介します!
作品情報
あらすじ
テキサス州オースティンの地元ラジオ局の人気DJジャングル・ジュリアは、長年の親友シャナの運転する車で、久しぶりに街にやって来た友人アーリーンと共に出かけた。
しかし、怪しい車に乗った男がジュリアたちの前に何度もあらわれることにアーリーンは気付く。
彼は、女の子たちが向かったバー「テキサス・チリ・パーラー」にも現れ、スタントマン・マイクと名乗り、ジュリアがラジオで放送したことについて、アーリーンに話しかけてくるのだった。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)
キャスト・監督
カート・ラッセル(スタントマン・マイク)
1983年の映画『シルクウッド』でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされた。
ジョン・カーペンター監督作品に多数出演し、アクション俳優の地位を確立するが、社会派映画からコメディー映画まで幅広く出演する演技派。全米で幅広い年齢層に人気を持つ実力派俳優として有名。
ヴァネッサ・フェルリト(アイリーン/バタフライ)
『24 -TWENTY FOUR-』や『スパイダーマン2』などに出演しているが、最もよく知られているのは『CSI:ニューヨーク』でのエイデン・バーン捜査官であろう。
しかし映画や舞台志向の彼女は第2シーズンの途中で番組を去った。
クエンティン・タランティーノ(監督・脚本・製作・撮影)
アメリカ合衆国の映画監督、脚本家。
1990年代前半、入り組んだプロットと犯罪と暴力の姿を描いた作品で一躍脚光を浴びた。
脚本も書き、自身の作品に俳優として出演もする。アカデミー脚本賞とカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞している。
日本での愛称:タラ、タラちゃん。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)
ネタバレ感想
映画公開の設定も作品自体の展開や内容、キャストにどれをとっても最高です!
グラインドハウスの意味はココが見どころ!でお話するとして、そんなことを思いつくタランティーノはやっぱりとことん映画が好きで思考回路が人とは違うと実感します。
とは言え、そこはタランティーノ、好き嫌いは分かれるとは思います。
この世界観が好きで、ワクワクする人にはもう大興奮でラストは一緒にガッツポーズで終わるはず。
名前がすでにニヤニヤポイントであり、センスが最高!
スタントマン・マイクにジャングル・ジュリア・ルカイ、バタフライにシャナ・バナナ。
ですが、始めにも書いたようにタランティーノの世界観は分からない人には全く分からないと思います。
カルト的人気が出る作品や人というのは、そういうものです。
分からないことがおかしいわけではなく、好みの問題。
本作の前半は、ほぼリアルなガールズトークといった感じが、延々と続きます。
ここですでに、・・・なんだこれ。と思ってやめると、勿体ない。
この作品は色々な面で衝撃を受ける映画。
フロム・ダスク・ティル・ドーンを観たことがありますか?
この作品、観る前に「ヴァンパイア映画」だと聞いていたのですが、始まってもあれ?確か・・・違うのかな?なんて思っていると、ガラっと一転映画が変わるのです。
極悪兄弟が逃亡中にまさかのヴァンパイアと対決、なんて誰が想像するでしょうか?
フロムダスクと同じように、デスプルーフも一転します。
え?!?!いや、それ死ぬよね?です。
そう、延々とガールズトークをして突如始まり延々と続くバタフライのラップ・ダンス。
延々と観ていた女性たちが全員死亡。
なんだったんだ!!と思うでしょう。
でもこれは、スタントマン・マイクを表す重要なところ。
マイクは車ごと正面から突っ込んで、相手を殺害して楽しむ変態殺人鬼だったのです。
そしてまた場所を変え、ターゲットを変える。
「ちょうど良い女のグループ発見!やってやるか~」ぐらいな感じで行き、思いっきり返り討ちに遭う。
前半はマイクに重点を置き、後半は女性がメイン。
いつものように車で追いかけ追い詰める、よしよし。
と思いきや、アイツ絶対に許さねぇ。とスタントウーマンのゾーイとキムは逆に追いかける。
手に汗握るカー・スタントが巻き起こります。
まさかの展開にマイクは焦り、泣きながら許しを請う。
赦すはずもなく、ボッコボコにしてやったぜ!!と終了。
昔の香港映画のように、バンっ!と終了します。
え!!終わり?!と、思わず笑いが。
車好きにオススメな点は、そもそも車に重点を置いている作品なので、マイクが乗るのはシボレー・ノヴァとダッジ・チャージャー。
キムは元々フォード・マスタングに乗っていて、ゾーイとキムが憧れの1970年型ダッジ・チャレンジャーを見つけ試乗したところでマイクと戦う。
カー・スタントでダッジ・チャレンジャーは見るも無残にボロボロになり、そこも驚くところ。
ダッジ・チャレンジャーは1971年の映画バニシング・ポイントに出て来る車であり、キムとゾーイが熱く語るシーンがあります。
これは、タランティーノ自身の想いをキャラクターに語らせているようなものですよね。
何度も観たくなる中毒性の高い映画です。
ココが見どころ!
グラインドハウスとは、アメリカでB級作品を2,3本立てで上映する映画館のこと。
これ、再現してみよう!なんて初めて観ました。
作品を観た方はお分かりと思いますが、本編と別に『予告』があります。
この予告は本作の予告ではなく、フェイク映画の予告。
グラインドハウスとは映画館を指すので、今観ている映画館をグラインドハウスにしてしまおうということだったのでしょう。
映画館ではこの予告が入り交ざり、もちろんフィルム時代なので傷や音割れ、ノイズなど全てを細かく再現しています。
入り交ざり、というのは故意に予告を流す途中に2本立てのもう1本の作品を入れてみたり、劣化したフィルムを切ったりダブったりと凝っています。
2本立て、ということは知っていましたが、ここまで手の込んでいるものだとは知らず歓喜しました。
予告は5本あり、それぞれに監督・俳優もいます。
ロバート・ロドリゲス、イーライ・ロス、ロブ・ゾンビ、エドガー・ライト、ジェイソン・アイズナー。
この並びもすでにワクワクですが、予告コンテストなるもので優勝したジェイソン・アイズナーの「ホーボー・ウィズ・ショットガン」は長編映画になりました。
この作品と別に、ロドリゲス監督の作ったフェイク予告「マチェーテ」も本編が製作され、これはカルト人気が出て、続編も作られた程。
デスプルーフ本編の話ではないのに、すでにこんなに見どころがあります。
まさかのカート・ラッセルには度肝を抜かれ、女性たちの一人ゾーイは本当のスタントウーマンで本人役として出ています。
タランティーノ作品では、キル・ビルでスタントをしています。
本人だからこそ出来るシーンが迫力満点で繰り出され、興奮!
掛け合いも最高で、女性の底力を存分に見せつけられます。
最初の女性たちが殺害される車の衝突シーンは、キッチリとエグさを感じられる作り。
病院、看護婦などもプラネットテラーと併せて観るとさらにニヤニヤですよ。
まとめ
さすがタランティーノ、を感じられる一本。
グラインドハウスのセットのDVDなどでは、予告から全て観られるのでオススメです。
見どころが書ききれない程たっぷりあります。
最高で爽快のラストを、女性たちと一緒に楽しみましょう!
凛子
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