凛子
ひっきー
静かなる恐怖、「ザ・ギフト」をご紹介しましょう!
作品情報
あらすじ
情報セキュリティ会社に勤めるサイモンは、妻ロビンとともに新しい街に引っ越してきた。
仕事は順調で、ふたりは豪華な自宅を購入し、順風満帆の人生に思えた。
そんなある日、学生時代の同級生ゴード・モズリーに出会う。
そして後日、ゴードから引越祝いとして豪華なワインが届けられた。
ロビンはワインの返礼として、彼を自宅の夕食に招いた。
食事の間、ゴードはまるで親友だったかのように語り、実は高校時代彼とはあまり親しくなかったサイモンは不快感をおぼえる。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)
キャスト・監督
ジョエル・エドガートン(監督・脚本・製作・ゴード役)
ューサウスウェールズ州出身。
シドニーの演劇学校で学び、その後多くの舞台に出演。
1990年代半ばからテレビに出演しはじめる。1996年演劇学校の友人キーラン・ダーシー=スミスと兄でスタントマンであるナッシュ・エドガートンらと共に短編映画『Loaded』制作、それを機にブルータン・フィルムズを設立。
2015年公開の『ザ・ギフト』で長編映画監督デビュー。
2018年公開の『レッド・スパロー』も出演している。
レベッカ・ホール(ロビン役)
2002年にジョージ・バーナード・ショーの『ウォレン夫人の職業』で舞台デビュー。
2006年にデイヴィッド・ニコルズ原作の『Starter for Ten』に初出演し、続くクリストファー・ノーランの『プレステージ』で好演し、数々の新人賞候補となる。
また、フォード・マドックス・フォードの愛人でもあったジーン・リースが『ジェイン・エア』のベルタをモデルとして描いた小説『サルガッソーの広い海』のテレビ版のヒロインも熱演した。
(出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/)
ジェイソン・ベイトマン(サイモン役)
米ニューヨーク州ライ出身。
父はプロデューサー兼監督のケント・ベイトマン、姉ジャスティン・ベイトマンは女優。
1981年、「大草原の小さな家」のジェームズ・コッパー役で子役としてデビューし、映画初出演作「ティーン・ウルフ2 ぼくのいとこも狼だった」(87)では主演を務める。
5年間出演したシットコム「Valerie(原題)」(86~91)では、18歳の若さで3エピソードを監督した。
(出典:https://eiga.com/person/36406/)
ネタバレ感想
かなり不気味です。
この主要である3人の俳優たちの演技の上手さに引き込まれ、ゴードなんてそのものじゃないのかと怖くなって来ます。
それもそのはず、そのゴードを演じるジョエル・エドガートンが監督・脚本・製作いているのです。
自分が合っていると思ったのか、演じてみたかったのか、本当に怖い。
次々と送られてくる「ギフト」。
優しいだけではなく、何かがおかしいと感じるところから、観ているこちらもとにかく不安になります。
親切にしてくれたお礼にしては変だし、内容もどんどん変わってくる。
ゴードは静かに近寄り、何か大きなことをするわけではなく、徐々に詰めていく。
すると、勝手にサイモンとロビンの夫婦仲に亀裂が入ったりと狂って来ます。
全てはゴードが仕組んだこと。
とはいえ、サイモンの過去や人間性に問題があり、復讐というよりも正すという方が強い感じを受けました。
昔ゴードをイジメていた、というだけではなく、その人となりは変わらず会社では人を陥れて自分が成功しようとしている。
この辺りも、だんだんとめくれてくる感覚でより興味津々になり釘付けです。
妻であるロビンは何も知らず、これは近くにいても知らない事側面があるということを伝えています。
でも、どこまで詮索していいのか?これもテーマのようです。
イジメた方は忘れても、イジメられた方は一生忘れる事は出来ない。
これも強く感じるところで、実際に自分がゴードと同じ立場でサイモンと再会したなら、何か考えてしまうかもしれない。
病的に見えるのも、トラウマや過去の経験で人は作られる。
細かなところもメッセージがたくさんあると思います。
そしてやって来る最悪のギフト。
ロビンは妊娠しているのですが、ゴードからサイモンへのビデオメッセージが届きます。
そこにはサイモンの自宅の中の映像が映り、部屋の先には横たわるロビン。
手を振り終わります。
…この意図は、ロビンのお腹にいる赤ちゃんはゴードの子供だというメッセージ。
しかし、これは「サイモン」にそう思わせたというだけであり、実際は何もしていないんじゃないかと思います。
ゴードは入院しているロビンへお見舞いに行き、「良い人には良いことがないと」と伝えた事がそれです。
苦しむのはサイモンだけであり、自分にも親切にしてくれ人としても良いロビンには幸せになって欲しいとの表れだったのだと。
ココが見どころ!
どんどん変わってくる「ギフト」これが見どころです。
贈り物というのは、断りにくい物。
親切を無にするようで、邪険には出来ないという心理を突いてくるのが巧妙です。
ただ思いを伝えているだけなのに。
本当にそういう事もあると思います。
何かのお礼として、じゃあこちらも何かまたお返しを、なんて日常の事のようですが、度を超すと狂気に変わる。
本作の場合は、複雑な気持ちがよく表れていると感じます。
暴力で返すのも意味がなく、自分の負ったトラウマと同じように相手にも忘れられないトラウマを植え付けるといった、ありそうでなっかた意外性が面白い。
まとめ
身近で起こりそうな恐怖。
人にしたことは自分に返って来ると言いますが、まさにそれです。
日頃から、人には親切にしようと改めて思えるかもしれませんよ。
凛子
ひっきー
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