映画アイムノットシリアルキラー|ネタバレ感想と評価!ラスト考察も・・

凛子

ソシオパスVSシリアルキラーなんて興味深いキャッチコピーが。
社会病質者VS連続殺人鬼ですよ!

ひっきー

一体どういうことなのか?ご紹介します!

作品情報

あらすじ

狂気と狂気の対決が始まる。

アメリカの田舎に暮らす16歳の少年・ジョン。

葬儀屋を経営する家庭に育ち、その影響なのか、死体や殺人に異常な関心を示す彼は、ソシオパス(社会病質者)と診断される。

そんなある日、彼の住む町で謎の連続殺人事件が発生し、その死体が自宅の葬儀屋に運び込まれる。

その死体は切り裂かれ、内臓の一部が持ち去られていたのだ。

それを見たジョンは猟奇殺人鬼が近くに潜んでいることを実感し、強い興味を示し始める・・・。

(出典:http://iamnotserialkiller.jp/)

キャスト・監督

クリストファー・ロイド(クローリー役)

1938年アメリカ・コネティカット州生まれ。

舞台俳優としてキャリアをスタートし、75年「カッコーの巣の上で」で映画デビュー。

TVシリーズ「Taxi(原題)」(78~83)に出演し、エミー賞を2回受賞する。

85年に大ヒット作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドク役で世界的に有名になる。


マックス・レコーズ(ジョン役)

1997年アメリカ・オレゴン州生まれ。

レイチェル・ワイズ、エイディアン・ブロディ主演のクライム・コメディ「ブラザーズ・ブルーム」(2008)で映画デビュー。

9歳の時に、名作絵本を映画化した「かいじゅうたちのいるところ」で主役マックスを演じ、天才子役として世界中から注目を集める。

(出典:http://iamnotserialkiller.jp/)


ビリー・オブライエン(監督・脚本・製作総指揮)

1970年アイルランド コーク生まれ。

エイリアン パンデミック (2005)、エイリアン・プラネット (2011)、シンティラ・プロジェクト (2014)などの作品を監督している。

サイコパスとソシオパスの違い

そもそもサイコパスとソシオパスの違いってなんだろうと思いますよね?

サイコパスという言葉や映画はたくさんありますが、実際どういう人物のことを指すのか分からない人も実は多いかもしれません。

サイコパスとは感情や衝動制御を司る部位が未発達である人物であり、他人と心を通わせることが難しい言われています。

部位未発達が原因ではないかということで、先天性のものであると考えられています。

人を巧みに操る事にはとても長けていて、表面的な関係を作ることが出来、また表面的にはとても魅力的なことが多く信頼出来るため、一般的な人間と変わりなく会社に勤め、高地位に就いていたり、パートナーがいることも珍しくありません。

しかし、感情というものを持ち合わせていないので、自分の言動で相手がどう感じるかなど全く関係なく罪悪感もありません。

犯罪を犯す場合は、自分のリスクは最小限に抑えることを前提とし、綿密に計画し露見しないように実行する傾向があります。

ソシオパスとはサイコパスとは逆の後天性であると考えられており、育った家庭環境が悪い場合や虐待を受けていたりと幼少期のトラウマからとされています。

衝動的で一貫性がないため、人と心を通じ合わせることは難しい。

しかし、中には自分の価値観や考えが同じ他者に会うと親しみを感じる事もあります。

社会に出ることは難しく、長期定職に就いたり一般的な家庭を営むことも困難。

犯罪を犯す場合は、衝動的なため後先を考えず行動してしまい、露見することが多い。

すぐに興奮したり、暴力的になったりするのも特徴です。

この二つを含む反社会性パーソナリティ障害の人達が、全員暴力的であったり犯罪を犯すわけではありません。

ネタバレ感想

このサイコパスとソシオパスの違いを知った上で観ると、より興味深いと思います。

いや、ある程度知っていないと面白さが分からないかもしれません

自分と近いものがあるからこそ、強烈に惹かれ、なんとかしなければならないという感覚になる。

これはソシオパスが良い方向に動いたんだと思うので面白い設定だなぁと思い、観た結果かなり面白いです。

終始独特のダークな雰囲気と小さな町が良い感じです。

驚くところは多々あるのですが、サイコパスの役を演じる俳優があのドクであること。

バック・トゥ・ザ・フューチャーを観ている人にとっては信じられない役どころ。

そのギャップも観たかった一つでした。

違和感がないほどの怖さ…素晴らしいです。

対するジョンも不安定なところがリアルである意味怖い。

ソシオパスであるジョンは父親からのプレゼントで、家庭環境の悪さが分かります。

母親、姉弟の関係も良くはなく、ここから来ているんだろうなぁと理解出来ます。

誰も知らないところで静かに犯罪を続けるクローリーを追いかけるジョン。

最後は遂に自分自身も壊れてしまいそうで、ジョンはクローリーを捕らえる行動に出るものの失敗。

そして葬儀屋でもある自宅へ帰るとそこには母親が解剖台に寝かされ、横にはうなだれたクローリー。

もうほとんど力尽き、倒れたそこには黒い液体が。

と、ここから目を疑う展開になります。

クローリーを捕らえ台に寝かし血を抜いてしまいます。

出て来るのは真っ黒な液体ばかり。

実は今までの事件のニュースで何度もこのものの話はされていました。

そして機械が異常な動きを見せ、見たそこには真っ黒な悪魔のような、エイリアンのような、なんとも言えない姿があり、クローリー本体は抜け殻。

これを見たときにみんなが思います、「えええーー!!何それ?!そっち?!」。

でもこれは、おいおい、悪魔って。というだけではないと思います。

奥さんをよろしく、とジョンに伝えて自ら死に至るところを見ると、クローリーの中にいた悪魔が具現化したのだと思われます。

止めてくれてありがとう、と言っていたのかもしれません。

さらにこの後の締めくくりには、ジョンの担当医であったネブリン医師の遺体を今まで通り解剖の手伝いをする様子なのですが、有名なポップな曲がかかり、ジョンはとても満足気であり、血を抜いた機械は音楽に合わせて踊るように針が揺れている。

これは両者良かったとみるのか、悪魔系を思う人なら次にこの死体の血を抜くときに何かが入るのか?と思うかもしれません。

クローリーはいなくなりジョンは自分の目的は達成出来、満足して笑っていた。

元から変わったわけではなく、ただそう見えそれだけのように感じました。

まとめ

えーー!何それ?!それで終わり??

と思って面白くないと思う人が多かったようですが、見方を変えれば変わりますよ。

海外のポスターは秀逸、タイトルも秀逸です。

松竹エクストリームセレクションとして、第一弾「ジェーン・ドウの解剖」。

本作が第二弾として、二本くくりで劇場を回っていました。

レザーフェイスがあったり、これからもかなり期待の出来るセレクションになりそうです。

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